カンチェラーラに電動アシスト疑惑(笑)

UKのサイクル雑誌、Procyclingの七月号を読んでいたら、驚愕の記事に出くわしました。

P.41の”Motoring along?”という記事で、それによると、カンチェラーラ選手に「電動アシスト使用疑惑」がかけられているらしいんですね。いや、これには笑いました。勿論、雑誌も「さすがにそれはないんじゃないの」というノリで書いているんですが、今年のツール・デ・フランドルとパリ・ルーベをスーパーヒューマンな馬力で勝利したカンチェラーラは、プロトンから疑惑の目で見られていたようです。

カンチェラーラは平均すると一時間で520ワットの出力を出していたそうです。これはかなり信じがたい数値なのだそうです。そして、どちらのレースだったかな、私もテレビで観戦していましたが、カンチェラーラはパンクでもないのにレース後半で自転車を交換していました。解説のJ SPORTSの栗村氏も、なぜここで変えるんでしょうね、みたいなことを言っていたのを憶えています。このことから、「レースの最初の五時間は電動アシストで体力を温存しておいて、最後に普通の自転車に乗り換えてフィニッシュしている」という噂が流れているのだそうです。

さすがにこれは本当ではないだろうと思うのですが、Procyclingというまじめな雑誌がこのデマのようなニュースを取り上げたのは、UCIがこの疑惑を深刻に受け止めているらしいから、みたいです。どうもレース前にちゃんとした車両のチェックを行っていないようなんですね。そして、技術的にはバイクのインナーチューブにバッテリーだのメカだのを組み込んで電動アシスト化するのは可能らしいんです。ちゃんと調べていない上に、疑惑が出ているのだから、これからはちゃんと調べることにする、というのがUCIの姿勢とのこと。

UCIは今後、全てのメジャーレースで自転車をチェックするために、特別なスキャナーを設計中とのことです。

カンチェラーラがあまりに強すぎたのでこういう都市伝説みたいな疑惑が出てきたんでしょうけど、もし本当にこんなことやってバレちゃったらバイクスポンサーのスペシャライズドのイメージダウンは必須、だからスペシャライズドがグル、ということはないでしょう。また、サクソバンク側が独自にスペシャライズドの自転車を電動アシストに改造しちゃって、バレちゃったりしたら、スペシャライズドに損害賠償の訴訟を起こされかねないでしょうから、どちらにしてもリスクが高すぎる。技術的には可能といっても、ちょっと非現実的かな。

カンチェラーラの強さが非現実的だったので、こういう非現実的な話が生まれるんでしょうねぇ。確かに、彼の強さは異常でした。この「電動アシスト疑惑」、本人はどう思っているんだろう。呆れているのかな? まあ、とにかく、荒唐無稽でかなり笑える記事でした!!