少し前になりますが、CATEYEからStrada Double Wirelessが出ましたよね。定番サイコン・ストラーダワイヤレス(レビュー)の見やすい大画面で、ついにケイデンスが計測可能に。有線式のストラーダ・ケイデンスは存在していましたが、無線式を待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。 Strada Double Wireless
クリックして本日価格をチェック
しかしよく考えてみたら、CATEYEにはV2Cというモデルが既にあるわけです。V3Cから心拍計を省略したモデル、すなわちスピード+ケイデンス測定のワイヤレスモデルです。
勿論、細かいところは違います。バックライトがないとか、操作系とか、細かいスペックとか。でも、私はこの二つの製品が同じメーカーから出ていることの意味がよくわかりません。様々な推測は可能です。たとえば、V2Cは人気がなかったのでストラーダ・ケイデンスをワイヤレス化した(ビジネス的に言えば、製品ポートフォリオの欠点を補った)。あるいはストラーダがそもそもダントツの売れ行きなので、ストラーダの発想を横展開した、等々。
どのような経緯だったとしても、CATEYEという会社はビジネスチャンスを逃さないすごい会社なのだな、と感心してしまいます。自分たちの商品群の価値をよく分析していて、次につなげるところがすごい。
でも、商品が多すぎてわけがわからなくなることもあります。CATEYEはサイコンにしても、ライトにしても、製品の種類が本当に多い。これでもかこれでもか。これでだめならこれはどうか。ちょっとだけこんなん付けてみました。どや、こんなんしたら売れるんちゃうか? みたいな。結果的に、正直、違いがあんまりよくわかんない製品が市場に出回ったりすることもあるわけですが、キチキチと整然としたラインナップを出すより、このカオスな感じが、CATEYE製品群の魅力のような気もします。
そういえば、きめ細かい製品ラインナップを誇るシマノも大阪ですね。こうしたモノづくりのダイナミックな発想は、大阪的なものなのでしょうか? かぶりまくってくるけど、出しちゃえ、みたいな。
「おい、ストラーダ・ケイデンスをワイヤレスにせえ」
「えー部長、V2Cがありますやん」
「かまへん。ストラーダのほうが売れるんや。ストラーダ・ダブルワイヤレスを開発するんや」
「V2Cはどうすんでっか、やめるんでっか」
「あれはあれで残しておけばええ。似たようなモンやけど、あのデザインがええって客もおるやろ」
みたいな。いや~、なんか楽しそうな会社だなー。いや、現場はチョー大変なんでしょうけどね。