あのMTBer達はいま

10年前くらいだったでしょうか。街中でよくMTBを見かけたものです。それも、フロントサスのみのリジッドタイプではなく、フルスペックのダウンヒルバイクを、渋谷・原宿付近でよく見かけた気がします。

あれは何だったんでしょう。表参道にINTENSEやYETIのDHバイクが並んでいた時代。10年前、なぜMTBや街乗りダウンヒルバイクがあんなに流行ったのでしょうか。

原因はよくわかりませんが、いまはっきりしていることは、そのMTB「ブーム」はすっかり終わってしまい、現在はロードバイク(またはロードレーサー)が同じように「ブーム」になっているということですよね。コアなMTBファンは残ったけれど、絶対数はかなり少なくなってしまったのではないでしょうか。

このロードバイクブームも、やがて終わるんでしょうか。もしこのブームの根っこにあるものが、かつてのMTBブームの根っこにあったものと同じなら、やはりロードバイクも同じように一過性のブームとして終わり、そのうち誰も乗らなくなるのかもしれませんね。そして10年後には、空前のミニベロブームとか、空前のリカンベントブームとか、空前のランドナーブームとか、別のブームがやってくるのかもしれない。

ところでこのロードバイクブーム。必ずしも、世界的な趨勢ではないみたいです。ソースや統計に基いた話ではないので、アレなんですが、現在、ヨーロッパ、特にドイツではむしろMTBのほうが人気らしいという話はよく耳にします。日本だけなぜ「ロード」なんだろう? これはちょっと不思議な気がします。

私は以前、近所に素敵なダートコースがあったのでよくMTBに乗っていましたが、現在は引っ越してしまい、舗装されたサイクリングロードをよく走るため、ロードバイクがメインになってしまいました。私個人の場合は、住んでいる場所に大きい影響を受けました。近所の道路はすべて砂利道、家の裏にイイ感じのトレイルがいっぱいある、という環境だったら、またクロスカントリーマシンを買って、乗るんじゃないかと思います。

皆さんはどうでしょう。10年前に、街中でINTENSEやYETIといったすごいDHバイクに乗られていた方は、いますか。裏原宿あたりのセレクトショップで働いていて、クロムハーツのウォレットをお尻のポケットから出してごっついフルサスマシンで自転車生活をエンジョイされていた方(考えてみると、当時はすごいお金持ちが多かったなあ)。今も自転車に乗られているのでしょうか。ちょっと気になります。「あの人はいま!」的な興味があります。

あれから約10年が経過し、MTBのフレームまでがカーボン中心となり、ドライブトレインも来年からは従来の3×9に代わり2×10になりそうです。10kgを切るフルサスバイクなんていうのは、当時は想像できませんでした(まだまだ高価ですが)。

現在、サイクルベース名無しには数多くのロードレーサー関連レビューが投稿されていますが、時々MTBパーツのレビューを読むと、また乗りたくなってしまいます。最近では、このSHIMANO XT ST-M770のレビューを拝読していて、MTBを操縦する時の感覚を思い出してゾクゾクしました。MTBを乗っている時の、一種独特な集中力。あの感覚は、ロードレーサーでは味わえないと思います。

これからも皆さんのゾクゾクするようなMTBパーツレビューを楽しみにしています。