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グラファイト・デザインが二種類のフレームを発表

長らく梅丹にフレームを提供してきたグラファイト・デザイン社が、ついに二種類の製品版フレームを発売し、ちょっと話題になっているようです。

「EQA – 梅丹本舗 – グラファイトデザイン」のスポンサーであるグラファイト・デザイン。これまでレースで目撃されていたプロトタイプは、「秩父の山の緑と桜」をイメージしたというグリーンXピンクのフレームでしたが、新たに発表された “METEOR”シリーズは旧キャノンデールの二段ロゴを思わせる洗練されたデザイン。ホワイト・ブラック・モスグリーンがベースで、私は「おお、ずいぶん垢抜けたなー」と思いました。かっこいいですよ。

外観のはなしですが、これ、日本の路上、日本でのレースや日本のサイクリングロードでも映えるデザインだと思います。ヨーロッパ発のロードレーサーのデザイン、特に最近のものは、決して悪くはないとは思いますが、個人的にはヨーロッパの風景の中で見たときに最も美しい(すんごく好みの問題ですけど)。ヨーロッパの大胆なデザインに対して、日本の風景が力負けしちゃうんですよね。この「メテオール」は、なんだか日本で走っているところを、すごく見てみたいと思わせるデザインです。誰が色やロゴのデザインをしたんだろう? きっと優秀な人が担当されたんじゃないでしょうか。

サイクル各誌の広告によると、定価は399,000円とのこと(ヘッドセット、シートポスト、スペアリアディレーラーハンガー付属)。ラグタイプの METEOR speedとモノコックフレームのMETEOR launch の二種類。新興メーカーとしては値付け的にかなり本気のフレームですね。

でも、新興メーカーがトップレーサーと共に作り上げたハイエンド・フレームとしては、もしかして安いのかも。

※写真はグラファイト・デザインのホームページより

広告には「待望のしなるフレーム」というコピーがあります。どうやらこの「しなる」というのが、METEORのキー・コンセプトとなっているようです。「しなる」とはどういうことなのか? 「しなる」ことによって、通常は何が得られ、何が失われるのか?「しなる」という現象は、一様なのか、それとも「様々なしなり」が存在するのか? それは材質によってどう変わるのか? これまでの「しなり」に対するグラファイト・デザインの新しい回答とは何か? が当然気になってきますよね。

コンセプトとしての「しなり」以外にも、このMETEORシリーズには特筆すべき特徴があります。それは豊富なサイズ展開と、各サイズになるべく適したオフセット角を持つフォークが用意されている点です。この点については、GlennGouldさんが早速、大変読み応えのあるレビューを投稿してくださいましたので、皆さんぜひご一読ください。このフレームの長所の一つは、あえて乱暴にここで要約するなら、大手マスプロメーカーの大部分が「こんなもんでいいでしょ」と妥協している細部が、「そのへんの妥協はありえないんじゃないでしょうか」と考える設計者の手によるフレーム・ジオメトリーのようです。プラス、グラファイト・デザイン社の豊富なカーボン製品のノウハウ。

派手さはないけど、まじめだな、本気だな、と思わせるような製品ですよね。

11月号のサイクルスポーツやバイシクル・クラブにも開発者インタビューや、インプレが掲載されています。菊池武洋氏によるサイスポのインタビューは、特におもしろかったですね。しかし、二つの雑誌の記事よりも、上記GlennGouldさんのレビューのほうがはるかにおもしろいですヨ! サイスポのp.101で、菊池武洋氏が「フロントのアライメントが上手に設計されている」という一行で済ませている内容は、実は非常に奥深い問題で、その点について我々はもっと考えをめぐらせるべきではないか、ということですね。

ところで、このフレームの主要な開発者であると思われる新矢豊氏は、以前さいたまで「SCENEや」というショップを経営されていたと思います。だいぶ前から、サイクル雑誌の巻末には、「ただいまグラファイト・デザイン社に就職しフレーム開発に従事しているので、営業は土曜日だけになります・・・」といった「SCENEや」の広告があったのを私は覚えています。そして、数ヶ月前だったでしょうか、「フレーム開発が忙しくなってきたのでSCENEやは当分休業します」といった広告が出稿されているのも、目にしました。

ちょうどその頃、この二つのフレームが誕生しつつあったのでしょうか!? 新矢氏は、きっと二束のわらじで大変だったのではないでしょうか。以前はブリヂストンで名車の呼び声が高いネオコットの開発に従事されていたらしい新矢氏と、グラファイト・デザインのカーボン・スペシャリスト、松崎雄一郎氏のコンビは、ひょっとするとブリヂストン・アンカーの大きいライバルになってくるのかもしれませんね。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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