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よみものシフター気になるパーツ

Two extremes – カンパ赤ラベルと電動デュラエース

皆さんこんにちは。今日は大晦日ですね。でも、それとは関係なくサイクルパーツの話を書きます。
皆さんカンパニョーロの「赤ラベル」って知っていますか?

左の画像は、確か一年位前だったかな、カンパニョーロから数量限定で販売されたレコードグレードのエルゴパワー、通称”Red Label”というものです。これは本来プロにのみ供給されていたものを、まあレアだから売れると踏んだのでしょう、アマチュアサイクリスト向きにも少しだけ販売したようです。この「赤ラベル」の特徴は、固いスプリングを使っているので、シフティングの際に「よりしっかりしたクリック感」を得られること、だそうです。

レコードのエルゴは、ノーマルでもかなりしっかりしたクリック感があるんですけどね(これがヴェローチェになると、だいぶ軽やかなフィールになるけど)

一方、こちらは皆さんご存知のシマノ・デュラエースDi2。いわゆる「電動デュラエース」です。この「電動デュラ」の特徴は「究極のストレスフリー」にある、とよく言われます。私も昨年のサイクルモードで触る機会がありましたが、確かにものすごく少ない力で変速できます。メカニズム的には、それこそ「触れるだけ」で変速するようセッティングすることも可能でしょう。

当然、エレクトロニックなので、基本的にはON/OFFの世界。触れたかどうか。押したかどうか。変速する意思があったかどうか。YES or NO みたいな、かなりはっきりしたところがありますよね。

で、この二つのシステムは対極にありますよね。カンパニョーロの赤ラベルは、とにかくしっかりした感触、いま確かに俺はシフトを一段上げた、あるいは落とした、という感触を、これでもかという確かさで、得るためのもの。一方のシマノデュラエースDi2は、手元にはほとんど感触が残らない。ちょっとは残るけれど、発想は明らかに「赤ラベル」とは対極にあります。

この二つのメーカー、正反対のベクトルでおもしろいですよね。そして、両方ともプロサイクリスト向けの製品であるところがおもしろいです。個人的には、固い、確実な操作感を求めるプロの気持ちはよくわかります。また、例えば雨や風が吹いてチョー寒い日に200kmくらい走ってきて、これから最後のスプリントという時、ほとんど朦朧としながらも、一段ギアを重くするためにDi2のボタンを押す、そんな過酷な状況もなんとなく想像できます。

じゃあ、類似点はないのだろうか。そう考えると、たぶん「確実性を追求する」という点では、同じ方向なのかな、と思います。本当に変速したのかどうか、確信を得たい。そのために強いクリック感がほしい。というのと、力の強弱ではなくメカがやってくれるのだから確実だ、というアプローチ。

「俺は確実に変速した。あとは余計なことを考えず、ペダルを踏むだけだ。さあ、踏め!」という気持ちになるために、一方は固いクリック感、一方は非常に非常に弱いクリック感。

まあ、どちらも私には全く縁のない話ではあるんですが、発想の違いっておもしろいなと思いました。

ところでこのカンパのレッド・ラベル、ほとんど売れなかったと思います。ノーマルよりも高価だったせいもあると思うのですが・・・ちょっと不思議な商品でしたよね。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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