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英語に憧れるヨーロッパの若手ロードレーサーたち

最近のヨーロッパのプロロード選手には「英語を話せるようになりたい」と思っている人が多いようです。

プロサイクリングというと、メインの舞台はヨーロッパを思い浮かべますよね。
フランス。イタリア。スペイン。ベルギー。
選手たちもヨーロッパ各国の出身。
カザフスタン人(中央アジアだけど)のヴィノクロフはフランス語を話しますよね。きっとロシア語も喋れるでしょう。
新城幸也選手と別府史之選手もフランス語を話しますよね。
カンチェラーラはイタリア語とドイツ語とフランス語と英語、四ヶ国語でしょうか。
ルクセンブルグ出身のシュレック兄弟も、たぶん三ヶ国語くらいは話すんじゃないでしょうか。
コンタドールは、優勝者インタビューでスペイン語以外を話しているのを見たことがありません。
ボーネンはオランダ語。フランス語を話しているのは見たことがありませんが、少しは話せるんじゃないか。ベルギーなので。
ランスも結構フランス語を話せる。
ウルリッヒのインタビューはだいたいドイツ語だったような。
同じドイツ人のイェンス・フォイクトは結構フランス語を喋っていたと思います。

たぶん歴史的にツール・ド・フランスの存在が大きくて、プロロードチームの活動拠点がフランス国内にあったりして、チーム内のコミュニケーションにフランス語が使用されるという局面も多いのでしょう。でも、フランスに拠点がないチーム、たとえばリクイガスなんかではイタリア語が共通語になっているのかな。カチューシャはどうだろう。順当に考えればロシア語ですが、プロサイクリング界に入ってからコミュニケーションのためにロシア語を勉強する人はいないような気がする。すると英語なんだろうか? それともフランス語、イタリア語なんだろうか。共通の言語を話す選手は何人かは見つかるだろうけど、全体の意思疎通のためには何語が使用されるんだろう。チームミーティングとか。

最近の若手プロロード選手、イタリアやスペインの選手は、英語が話せるようになりたいと思っている人が多いんだそうです。そういう選手は、積極的にツアー・オブ・カリフォルニアに参加したり、英語圏のチームに移籍したがる選手もいるそうです。おもしろいですね。

私はよく思うんですが、日本人にとって英語というのはかなり難しい言語の一つだと思います。発音の面でも、文法の面でも、発想の面でも。例外規則もかなり多く、発音トレーニングには時間がかかる。フランス語やスペイン語、イタリア語といったロマンス系言語のほうが習得しやすいと思います。いずれも英語よりかなり規則的な体系を持った言語です。発音の面ではイタリア語がいちばん日本人に向いているような気がします。

まあ、その言語が話される土地に住んでしまえば何語でもそれなりに話せるようにはなると思いますけど。

サイクルロードレースは他のスポーツと違って言語によるコミュニケーションが非常に重要視されるスポーツだと思うので(レース中もそうだろうけど、戦略会議とか)、グランツールを目指す日本人ならフランス語なりイタリア語なり、あるいは英語なり、何らかの外国語に親しんでいたほうが良いでしょう。日本人は言語という面で、ディスアドバンテージを持っています。イタリア人やフランス人が英語を勉強するより、日本人が英語を勉強するほうがハードルが高い。韓国語やモンゴル語と同じく膠着語に属する日本語の話者は、そもそも思考のプロセスがSVO型のゲルマン語やロマンス語に向いていないと思います。スラブ系言語のロシア語を話すロシア人が英語を勉強するのもそこそこ大変だと思いますが、SVO型である点だけでも相当に有利です。スラブといっても、広い意味ではヨーロッパです(ちょっと乱暴かな)。ハンガリーやフィンランドは例外と思いますけど。

でもまあ、言語なんて二の次か。身体能力が高いことがまず最優先ですね。
あとはどうとでもなるでしょう。
それにしても、なぜヨーロッパの若手ロードレーサーは英語に憧れるのかな。
いまさら英語を勉強してもいいことはあまりないように思うけど。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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