ポルシェのハンドルを握ると人格が変わり「自転車どけどけ!」と叫ぶような人が私はとても怖い

先日、旅先でテレビをつけたら「金スマ」という番組をやっていました。

ゲストは作家の林真理子氏でした。

私は林真理子という人には全く興味がないし、著作をきちんと読んだこともありません。週刊誌のエッセイや連載小説をちらっと読んだことはありますが、私の人生とはどのような接点もない人だなとぼんやり感じたのを覚えています。

その番組は、林真理子氏が代々木上原の「豪邸」やワインのコレクションなどをやや自虐的に自慢する、という半分ネタのような番組で、「野心のすすめ」という最新著作のマーケティングのために構成されていることが明らかな内容でした。出版不況だから出版社がテレビ局に大金を注入して宣伝しているのだろうか、と興味深く観ていました。

ところでその番組中、非常に気になるシーンがありました。林氏はガレージのポルシェ(のように見えた)を見せ、それが旦那さんのクルマであること、そして自分はそのクルマの助手席には乗らないといった内容のことを話しました。

もう隣に乗らない理由は、林氏の旦那さんはハンドルを握ると人格が変わり、「どけどけ! なにモタモタ自転車こいでんだ!」と叫ぶそうなのです。林氏は「何か聞いてはいけないものを聞いてしまった」と思ったらしく、それ以来ポルシェの助手席には乗っていないとのことです。

ポルシェのようなスポーツ走行を楽しむためのクルマに乗る方は、車道を走る自転車が邪魔に見えて仕方ないのかもしれません。人格が変わる、ということなので、普段は温厚な旦那さんなのでしょう。

クルマの中で何を叫ぼうと勝手なのですが、この人は怖い、と私は思いました。腹が立つとか、不快だというよりも、こういうバブル時代の生き残りみたいな人々が当時の精神性を保ったまま、いま老年期にさしかかろうとしているのがひたすら怖いと思いました。

1990年代前後のバブル経済期、当時40歳前後の立派な大人たちが高級外車に乗って醜悪な振る舞いをするのを私は何度となく目撃しました。俺は死んでもあんな腐った大人にはなりたくない、と思ったのを今でもはっきり覚えています。「小金を持っている=自分は偉い人間である」という勘違いをしていた彼等は現在、60歳前後になるでしょうか。

日本経済が上向きになってきているのは大いに歓迎すべきことだと思いますが、今後あの1990年前後のようなバブル経済が再来するとしても、「高級外車に乗っている=自分も高級である」みたいな勘違いをしてしまう愚かな人々はもう見たくありません。

現在アラフォーの方は、かつてのあの醜い大人たちを思い出し、自分たちは同じ過ちを繰り返さないようにしようではありませんか。そして現在60歳前後の方は、「老害」などと罵られない、尊敬される「新しい日本のシニア層」を形成してくださることを、切に望みます(何様w)