ロード用ディスクブレーキの普及に伴い消えて行くかもしれないもの

久しぶりにCBN管理人ブログを更新してみたいと思います。前回の記事を書いてから1年以上ご無沙汰でした。

突然ですが今日は「ロード用ディスクブレーキの普及で今後目にする機会がなくなってしまうかもしれないもの」について書いてみたいと思います。

皆様御存知のようにロード用ディスクブレーキが急速に浸透しつつあります。現在のUCIレギュレーションではロードレースでの使用が認められていませんが、2016年頃から認可されるという話があります。

一度ロードレースでの使用が許可されればロード用ディスクブレーキは確実に主流になるでしょう。すると高い確率で消えてしまうかもしれないものがあります。ヒントはこれです。

Campagnolo Bora One 35
Campagnolo Bora One 35 @ Wiggle.jp

答えは「ラジアル組みのフロントホイール」です。すぐに回答が分かった方はさすがです(もっとも伝統的な金属性スポークを使用してラジアル組みしたフロントホイールが問題であって、一見ラジアル組み的な放射状のデザインを持つバトンホイールや、スポーク・ハブ・リムにそれなりの剛性が確保されたホイールは別です)。

その理由ですが、ディスクブレーキでフロントホイールを制動する場合と、キャリパーブレーキでフロントホイールを制動する場合とでは力のかかり方が全く違うからです。この点についてCBN伝説のレビュワーであるGlennGould氏による素晴らしくわかりやすい解説がCBN Bike Forumsに寄せられているので是非読んでみてください。その中で氏は次のように説明して下さっています。

ところで、もしラジアル組でディスク制動してしまうと、すべてのスポークで青矢印が途方もなく大きな長さになり、スポークが(多分)容易に破断したり、リムが破損したりし​ます(というわけでこの図では交差組で描いてます)。したがって、ディスクブレーキで制動するときは、少なくとも左右どちらか片面はかならず交差組にすることが絶対に必要​です。これは好みの問題ではなく、絶対に守らなければならないことです。この話はスプロケ駆動するリアホイールも同じ。なお、交差組の場合、ラージフランジハブの方が図の​青矢印の変化幅が小さくなり、スポークへのストレスは小さくなります。

ラジアル組みのフロントホイールというのは見た目がすっきりしていて美しいですよね。ちなみに性能的な面においても少スポークのホイールは空力的に抵抗が少ないはずですが、この点どうなっていくんでしょう。いずれにしてもラジアル組みのフロントホイールはいま絶滅が危惧されているものなのかもしれません。