サイスポとバイクラ、どっちが面白い?

どの世界にも、だいたい二大巨頭がいます。シマノとカンパ。フルームとゲラント・トーマス。少年ジャンプと少年マガジン。競いあうライバルが、かならずいるものです。

自転車雑誌における二大巨頭といえば、まちがいなくCycle Sports(サイクルスポーツ、通称サイスポ)とBICYCLE CLUB(バイシクルクラブ、通称バイクラ)のふたつでしょう。

サイスポは今月号からロゴと判型を新しくしました。その件については、別途こちらの記事をお読みいただければ。

雑誌サイクルスポーツが現在発売中の1月号から新ロゴになりました。ロゴの変更は1970年4月の創刊時以降、今回で5回目になるようですが、22年...

そういえばFunride(ファンライド)という雑誌もありました。ファンライドを入れて自転車雑誌の三大巨頭という時代もありました。ただ同誌は数年前から紙の雑誌は終了し、現在はWebのみだそうです。Twitterのフォロワーさんがこんな画像を見せてくださいました。サイスポの新ロゴと似ている、という面白い情報。

サイスポの新ロゴと、たしかに見た目が似ていますね。サイスポファンとしてはこれがなにかのフラグでないことを祈るばかりです。

サイスポとバイクラ、どっちが面白い?

さて、サイスポとバイクラ、どっちが面白いんだろう。アンケートを取ってみました。結果はほぼ予想通りでした。

ただ、バイクラのほうが面白い、好きだ、そんな自分は少数派なのだろうか…という声も見かけました。そのためバイクラ編集部の方はガッカリされないでいただきたい。10人中3人くらいはバイクラのファンです。

バイクラといえば、数年前に衝撃的な事件がありましたね。皆さん覚えていますか。

当時サイスポの編集長だった岩田淳雄氏がバイクラの編集長に電撃移籍しました。ヘッドハントだったのでしょうか。私はサイスポの岩田氏のコラムや、イラストレーターのムサシ氏との旅日記が大好きで、いつか俺もこの人たちの「オヤジタイム」に混ざりたい、と密かに思っていたほどです。

サイスポは当時もいまも私にとっては基本的におもしろい雑誌です。しかし当時は、岩田淳雄氏という人があまりに魅力的だったので、サイスポがおもしろいのは彼の存在があるからだ、と思いこんでいました。しかし彼がバイクラに移籍しても、サイスポの魅力が大きく減じるということは、なかったように思います。

では、岩田氏が移籍したバイクラはどうなったか。岩田氏効果で、さらにおもしろい、新しいバイクラに生まれ変わったのか?

久しぶりに買ってみました、BICYCLE CLUB 1月号。特別定価1,000円。

サイスポとバイクラ、どっちが面白い?

「やせたいならロードバイク!」という特集の大きい見出しが踊っています。

これは、個人的には違和感があると同時に、なるほどなと納得もしました。ロードバイクで痩せられるのは、我々からすると何をいまさら、という当然の事実なのであります。しかし、それを知らない人も、まだ世の中にたくさんいます。

つまりこの大見出しは、そうした「新しいチャネル」に語りかけているわけです。道端カレンとともに。

どんなメディアも、既存のファン層を大事にするだけでなく、常に新しいオーディエンスを獲得していく必要があります。そうでないと、潰れてしまいます。かといって、古くからある読者をないがしろにしてはいけません。その雑誌のアイデンティティ、文化は彼らとともにつくられてきたものだからです。

コアなファンを満足させつつ、新規読者を獲得するような紙面作りは、そう簡単なことではないと思います。「やせたいならロードバイク!」という不思議な見出しを、そんなことを考えながら眺めました。

ところでこのバイクラ1月号、付録でこんなサコッシュが付属していました。サコッシュというか、取っ手があってトートバッグにもなっています。生地は厚手で、結構立派なものです。

サイスポとバイクラ、どっちが面白い?

サイスポ1月号の付録はチネリとタイアップしたネックウォーマーで、広告的な意味合いがあったと思いますが、このサコッシュバッグは自社の宣伝なので、制作費は単純に持ち出しなのでしょうか。

このトートバッグが最高、もらって嬉しい、という方もいると思うので、詳しくは書きませんが、無難なことばかり書いていてもつまらないので、正直に書くと、私はこれ、たぶん使わないと思います。

お気に入りデザインのサコッシュをいくつか持っているので、そちらを使いたい。デザインは、もうちょっと頑張ってほしい、というのが正直な感想です。

しかしですよ。もうひとつの付録、これがいい。カンパニョーロのカタログ。実はこれが目当てだった…とまでは言いませんが、これはありがたい。

サイスポとバイクラ、どっちが面白い?

まじめに記事を読んでいくことにします。すると大特集の「やせたいならロードバイク!」関連の特集で、どうも私にはよくわからないことが書かれています。それは、このページ。

サイスポとバイクラ、どっちが面白い?

「LSDよりもテンポで走ろう!」と書かれています。42ページ。パワートレーニングのゾーンについて解説されています。

しかし本文を読んでいると、「テンポは20分から1時間30分くらいまでの長さを目安に行います。」と書いてあるのですが、チャートを見ると、テンポのところは2.5時間〜8時間、と書いてあります。「20分から1時間30分」とかなり違うので、戸惑いました。これ、どういうことなんでしょう。

サイスポとバイクラ、どっちが面白い?

さらにチャートの下のほうをみると、「エンデュランス」のところに2.5時間〜14日間、と書かれています。14日間走り続けるのでしょうか。するとそれは世界で最も過酷な自転車耐久レースのひとつと言われるRace Across America, 通称RAAMの12日間よりもさらに長く走れということなのでしょうか。

その下には「アクティブリカバリー」の走行時間があるのですが、70年〜80年とあります。ちょっと意味がわかりません。アネロビックが30秒〜2分などはわかるのですが、これはわからない。

それであらためて調べてみると、この記事を監修されているらしい方のサイトに行き当たり、この42ページにある図と同じものを発見しました。それはこのページなのですが、やはりアクティブリカバリーのところに70〜80年とあります。

なんというか、バイクラが面白いか面白くないか以前に、この図があまりにも意味がわからなくて衝撃を受けています。

バイクラを出している「えい出版」の本は、むかしから誤植が多いことで有名です。たとえばこれは9年前、BICYCLE CLUB 2009年1月号の表紙です。新城幸也選手が「プイグテレコム」へ電撃移籍、とあります。でもPouyguesではなくBouyguesが正解。こういう「なぜ気付かない」というおもしろ誤植がたくさんあって笑ったものです。

サイスポとバイクラ、どっちが面白い?

この記事、長くなったのでこのへんで。残りはこれからゆっくり読ませていただきます。いろいろと揚げ足を取るわけではないのですが、「やせたいならロードバイク!」というタイトルが訴求していると思われる読者層が理解しやすい内容になっているとはちょっと思えませんでした。

上の図以外にも、「1日420kcalで1ヶ月で1kg減る」のような小見出しもわかりやすいものではないように感じました。アブストラクト(要約)がわかりにくい。

ただ、サイスポよりも見やすくてきれいでおもしろいな、と思うページもありました。ローラー台の紹介とか、新製品の紹介ページは、バイクラはいつも楽しく読めます。今回もそのあたりは面白そうでした。

70〜80年走ったあとは、金グリ飲んでおきましょう。

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