LEZYNEのGPSドリフトについて エラー補正が今後の課題か

LEZYNE SUPER GPSを使いはじめました。カッコ良いし、使っていて楽しいので今のところは満足しています。このサイコンについてはこれまでに4本ほど記事を書いています(下の記事から辿れます)。

このページでは当サイト内のGPS・サイコンに関するおすすめ記事を掲載しています。まとめて読みたいという方のために、おすすめ記事へのリンクを張...

さてSUPER GPSに限らず、レザインのGPSサイコンはどうもトラッキングの精度が悪いということを耳にします。実際のところどうなのでしょうか。

LEZYNEのGPSドリフトについて エラー補正が今後の課題か

「Adaptive」から「1 second」への変更に効果はあるか

JINXさんのLEZYNE SUPER GPSレビューで、GPSのトラッキング精度を上げる設定が紹介されています。

MENU > INFO > GPSで「Adaptive」から「1second」に変更します。
これがかなり重要で,この設定をすることによりかなりGPSの精度が改善されました。

これはありがたい情報。というわけで東京・埼玉の荒川サイクリングロードの往路を「Adaptive」(初期設定)、復路を「1second」で試してみました。その結果が下の画像なのですが…

LEZYNEのGPSドリフトについて エラー補正が今後の課題か

結論から言うとこの場合、設定が「Adaptive」であっても、1秒単位でデータを記録するモードであると思われる「1 second」でも変化は見られませんでした。

JINXさんのレビューでは、山岳部での走行ログは「1 second」にすることによって明らかに改善されているセクションがあるので、走行環境によるのだと思います。

荒川サイクリングロードは周辺に電波を遮蔽するような建築物もないので、初期設定の「Adaptive」でも十分に正確なログが取れるということになるのでしょう。

電波が反射しやすい環境があるらしい

トラッキングが乱れやすい環境というものがあるようです。下は東京のレインボーブリッジ周辺の移動ログ。橋の部分は自転車走行禁止なので(記事:レインボーブリッジを自転車と渡ってみた)、自転車を押して歩いています。

LEZYNEのGPSドリフトについて エラー補正が今後の課題か

橋のあたり、とんでもないデータになっています(笑)。空を飛んだか海を泳いでいたかのような軌跡。

ちなみに、この時のGPS設定は「1 second」です。つまり精度を上げてもダメな時はダメっぽい。

TwitterでGPS一般についてこんなご意見をいただきました。

  • 山間部やリアス式海岸を走ると狂いやすい
  • 衛星位置や頭上に構造物があったり、電波が反射・回折しやすい都市部だと精度が落ちる
  • 上に蓋があると暴れる

どうも電波が反射しやすい環境・条件があるようです。レインボーブリッジの「レインボープロムナード」は頭上を首都高で覆われています。この大きいログの乱れはそれが原因かもしれません。

ちなみに上のレインボーブリッジをGarmin Edge 510Jでログを取られた方が画像を見せてくださったのですが、それを見るとLEZYNE SUPER GPSとは比べ物にならない精度です。このあたりはさすがGARMINといったところでしょうか。何らかのデータ補正アルゴリズムを持っているのかな、と思いました。王者GARMINの実力をまざまざと見せつけられた感じです。

LEZYNE GPSサイコンのこういう奇妙な走行ログについて海外情報も調べてみたところ、やはり話題になっていました。大体次のような情報を得ました。

  • 上の画像で示したようなエラーは「GPSドリフト」と呼ばれる
  • 「GPSドリフト」は電波条件によって発生するものであり基本的にどのメーカーの端末でも起きる
  • ドリフトが起きるような条件下では「1 second」にしても効果はない(そもそも受信するRawデータがバラついているから)
  • GARMINのログで空を飛んだり海の中を泳いでるような結果にならないのはエラー補正技術が優れているから
  • 山間部でドリフトが起こりやすいのは頭上に木々が生い茂っているような場合
  • LEZYNEのサイコンについてはどのモデルでもこういう問題は発生する
  • ドリフト以外にも標高データがかなりおかしいことがある

等々。もしトレイルをメインに走るオフロード・サイクリストの場合、木々が生い茂っているような山だとLEZYNEのサイコン、厳しいかもしれない、と思いました。

GPSサイコンにどこまでの精度を要求するか

私個人の場合、GPSログを見る目的はその日のライドの大体の軌跡が分かればよく、ああ今日はこんなとこ走ったんだな、ここ面白かったな、みたいな超ユルユルなものなので、テレポーテーションしたかのような謎軌跡があっても「こんなんじゃLEZYNE SUPER GPSは使い物にはならん!」とはなりません。

一方で「これじゃ使えないよ」と思う方々が多々いるであることは想像に難くありません。上で書いたように山林や森の中を走ることが多い方には厳しそう。またブルベのようなイベントを楽しまれている方は、走行軌跡がこんな感じだと走行距離の正確性についても疑問を持ってしまうでしょう。

(私はスピードセンサーを使用してないのですが、センサーを使用すれば走行距離自体は正確なものが残るようです)

LEZYNEのサイコンは価格のわりに高機能で人気も高いのですが、より多くのシェアを得るためにはGPSデータの補正技術を高めることが必要になってきそうです。

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CATEYE AVVENTURA CC-GPS200はうまくエラー補正できるかな?

ところでもうすぐCATEYEからも本格GPSサイコン・AVVENTURA CC-GPS200が発売されますが、GPSドリフトをはじめとするLEZYNEサイコンが抱えている問題は、少なくとも2017年から現在まで完全には解決されていません。どうも簡単な問題ではないらしいのですが、CATEYE製品がこれをクリアしているかどうかも気になるところです。

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Garminからは最近ワクワクするような新製品が出ないので、その意味ではつまらないのですが、こうやって見るとやはり絶対王者だけあるな、とあらためて感心しました。とにかく悩まず正確なデータが欲しい方はEdge 520あたりを選ぶのが良いと思います。