SIGMA fpはサイクリストにフルサイズを与えるか

SIGMAから「fp」という新しいカメラが出て大変話題になっています。フルサイズセンサー搭載のレンズ交換式ミラーレスカメラで、驚くほど軽量コンパクトなボディに仕上がっています。

SIGMA fp © sigma-global.com

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マイクロフォーサーズよりも小さいフルサイズの衝撃

SIGMA fpの外形寸法は112.6×69.9×45.3mm、重量はボディのみで370gです(バッテリーやメディアカードなしの場合)。

これがどれくらい小さいかというと、オリンパスの小型軽量なマイクロフォーサーズモデルのOM-D E-M10 mark IIIのサイズが、121.5×83.6×49.5mmです。E-M10 IIIはEVF(電子ビューファインダー)のぶん厚みがありますが、比較すると全体的にfpのほうが小さいくらいです。

SIGMA fpはOM-D E-M10 mark IIIよりも小さい

E-M10 IIIの重量は362g。SIGMA fpは370gなのでわずか8gの差です。それでいてフルサイズセンサーを搭載しているわけです。電子シャッターでEVFはないとしても、もうこれだけで衝撃度が大きいです。

フルサイズ用のレンズはどうやっても大きく重くなってしまうのでそのあたりは仕方ないとしても、このボディのおかげで少なくとも寸法的なかさばりは減りますし、従来のフルサイズよりは軽くなるでしょう。

モジュラーデザイン

SIGMA fpのもうひとつの大きい特徴はモジュラーデザインであるということ。必要であれば様々なアクセサリーを追加していってシステムを拡張できる点です。下のコンセプトムービーがわかりやすいです。

勿論最低限のシステムで使う場合、グリップなどがない「ただの弁当箱」的な形状なので持ちにくさはあるかもしれません。特に大きいレンズを使うならそうですね。

ところでこの動画、作り込みがものすごいですね。見ていて気持ちいいので延々と連続再生してしまいます。

サイクリストでも気軽に携帯できるフルサイズ

この軽量コンパクトさ加減はサイクリストにとっても魅力的ではないでしょうか。勿論、これまでにもSONY RX1のようなカメラはありました。ただこのSIGMA fpはレンズ交換式です。

最近の軽めのレンズ交換式ミラーレスカメラの大きさと質量を一覧表にしてみました。フルサイズの中ではやはり群を抜いて軽いですね。ちなみに下表のフルサイズは3つとも防塵防滴仕様です。

モデル名 大きさ 質量(本体のみ) フォーマット
OLYMPUS OM-D E-M10 III 121.5×83.6×49.5 362g M4/3
FUJIFILM X-T30 118.4×82.8×46.8 333g APS-C
SIGMA fp 112.6×69.9×45.3 370g フルサイズ
Canon EOS RP 132.5×85.0x×70.0 440g フルサイズ
Nikon Z6 134×100.5×67.5 585g フルサイズ

オリンパスのE-M10 IIIとフジのX-T30は防塵防滴ではないのですが、防塵防滴でなおかつフルサイズ、そして軽量さで肉薄しているあたりもSIGMA fpは結構すごいなと思います。

サイクリングに持っていくことが現実的なレンズ交換式フルサイズが続々と出てきていますが、SIGMA fpは群を抜いて軽量コンパクト。40mm程度の単焦点レンズがあれば最高の「サイクリング・スナップマシン」になりそうな気がします。

こうなるとオリンパスはもっと小型軽量なマイクロフォーサーズ機を出していかないと差別化が難しくなりそうです。E-M5 IIIがそろそろ発表されると思いますが、果たしてどんな感じに仕上がっているのか。そちらもかなり気になります。

センサーはFoveonではなくベイヤー

ただ一点残念なのが、センサーがFoveonでなくベイヤー型である点。下は筆者がむかし使っていたSIGMA DP3 Merrillによる作例ですが、フォビオンセンサーによる発色と解像感は衝撃でした。というか、今見てもすごいカメラだったなと思います(※写真の良し悪しは別ですw)。

SIGMA DP3 Merrill, 1/1000 F3.2 ISO100, JPEG (筆者撮影)

SIGMA fp自体も魅力的でかなり興味がありますが、このFoveon版が登場したら…買ってしまいそうです(来年出るだろうという希望的観測があります)。DP Merrillシリーズは、ISO800以上はほとんど使い物にならず、画素数も多かったせいか動作も本当に遅いカメラだったのですが、Foveon版fpではそのあたりが改善されるといいですねー。

SIGMA fpはボディが小さいのはありがたいですが、すると放熱性はどうなんだろうという疑問もあります。放熱がうまくいかないと高感度でノイズが出やすいのでそのあたりがどう処理されているのかも大変気になるところです。

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