同じURLで違う商品? Amazonでたまにある紛らわしいページについて

これはAmazonでむかしから一部の中華業者によって行われているのですが、

  • 商品Aを売っていたページに
  • 商品Bの情報を上書きして販売する

という事例があります。

同じURL。違う商品。しかしレビューは引き継がれる

この結果、商品情報(画像やスペック等)は上書きされますが、URLは変わらないし、これまでに商品Aに対して寄せられたレビューや評価は残ったままなので、

商品B(新商品)の画像とスペックを眺めながら、商品A(旧商品)についてのレビューを読む

という誤解を招くユーザー体験が発生してしまいます。

もともと商品Aのことを知っている人であれば、「あれ、商品画像やスペックが変わったぞ」と気付くかもしれませんが、知らない人は

この商品B、すごくいいじゃん! むかしからみんないいって言ってる!

という誤った認識を持つことになってしまいます。

そしてレビューの評価が高い商品はソート機能で絞り込み表示できますし、Amazonのアルゴリズムではそもそも上位表示されてもいるでしょう。

実例 「例のポンプカーボンミニ」が別の製品に

例えば下のページに「お客様は、2019/4/22にこの商品を注文しました。 」という文言があるのですが、私がこのページで購入した製品は画像の「Oture 自転車 空気入れ カーボンファイバー製 65g 210psi」ではありません。

「Oture 自転車 空気入れ カーボンファイバー製 65g 210psi」の商品ページ

私が買ったのはこれではない amazonのページより

私が買ったのは「Oture 自転車 空気入れ カーボンファイバー製 80g 300psi 軽い力で高圧まで空気が入る 仏式・米式 携帯ポンプ ロードバイク・クロスバイク」という製品なのです(いわゆる「例のポンプカーボンミニ」)。

仮に新商品である「Oture 65g 210psi」が、旧商品「Oture 80g 300psi」のマイナーバージョンアップ品であり、仕様や性能が同等またはそれ以上であれば、まあ納得できなくもないのですが、最近CBNに寄せられたレビューによると、この新型210psi版はもはや同じ製品ではないように見えます。

残念ながら本製品が有利なのは、重量とコンパクトさのみ。「例のポンプ」が秀でていた、「指定空気圧まで入れるために必要な力の少なさ」という利点が完全にスポイルされてしまいました。

Oture 携帯ポンプ カーボン(210PSI版)より (2139さんご投稿)

結局、Amazonの商品レビューを読み、それを根拠にこの製品を買ってしまった人は、届いてから「ん? なんかおかしいぞ」ということになるわけです。

パブリッシャーにとっても問題に

さらにこれはAmazonの商品を読者に紹介する数多くのパブリッシャーにとっても、大きい問題になります。というのも、この場合の旧商品、「80g 300psi」版のOtureのポンプは人気商品のひとつであり、当サイトでも実際に商品を購入し、レビュー記事で紹介しています。たとえば次のページ。

例のポンプ、はもはや説明の必要がないでしょう。とは言ってもご存知ない方のために簡単に説明すると、昨年春頃から爆発的な人気を博している、とある...

上の記事には「80g 300psi」(旧商品)へのリンクが張られていますが、飛び先は新商品の「65g 210psi」バージョンです。

それでは読者が混乱してしまうので旧商品へのリンクを張りなおうそうと考えるのですが、それなりに評価が高かった旧商品はディスコンになってしまったらしく、現在(2019年7月24日時点)ではもう売られていないようです。

この「Oture 80g 300psi」を紹介したブログやウェブサイトは山ほどあるでしょう。結果、パブリッシャー側には何の悪意もないのに、読者を誤った製品ページへと仕向けてしまうことになります。

なので、こういう方法というか、悪い意味でのハックのようなものはAmazon側でシステム的にできないようにするとか、そういう対策を取ってもらえたらありがたいと思います。

消費者が損をするのは勿論、パブリッシャーも信用を落とします。さらにこういう手法で新製品を売るセラーも評判を落とす場合がある、というか、この商品に限って言えば明らかに評判を落とすはずなので、誰も得をしないと思うんですよね。

「例のポンプ」のミニタイプでサイズ・重量よりも性能を求めるなら現在はこちらの製品が良いようです(このページもまた将来他の商品で上書きされないかどうか心配ではありますが…)。

この記事を書いた人