オリジナルデザインのダミーローター(パッドスペーサー)を自作してみた

油圧ディスクブレーキのパッドは、ローターを挟んでいない状態でブレーキレバーをギュッと握ってしまうとピストンが押し出されてパッドがピタッと閉じてしまいます。マイナスドライバーのようなものを丁寧に突っ込んでこじ開けることはできますが、輪行時にこれをやらかすと「ハァ〜」とモチベーションが下がってしまいますよね。

ディスクブレーキのパッド

そんな失敗で時間を無駄にしないための小物に「ダミーローター」や「パッドスペーサー」と呼ばれるものがあります。私もいくつか愛用していますが、いちばんのオススメは下の記事で紹介したことがあるオーストッチのダミーローターです。

ディスクブレーキ対応バイクの輪行に便利なアイテムについて書いてみます。「オーストリッチ(OSTRICH) ディスクローター ダミーローター」...

滑りにくい素材で、取り外しに便利なゴム紐が付いていたりとなかなかの優れものです。

 
だがしかし! つい先日、R250製のダミーローターを発見してしまったのでした。

R250 ポケマル 黒猫ダミーローター

これはAmazonで発見した時に速攻でポチりました。こ、こんなもの…とりあえず買うでしょう。買わざるをえない。しかしこんな手があったのか…ニャーンをモチーフにすれば…きっと何だって売れる…いやイッヌでもいいんだけど…反則じゃないかッ!

R250 ポケマル 黒猫ダミーローター

俺もカワイイのを作りたい

で、このニャーンダミーローターを手に取って眺めていたら、何か自分でも作ってみたくなりました。材料はとりあえず通販の利用過多で溜まっていたダンボール箱。これでちょっとした試作品を作れるのではないか、と思ったのでした。加工もしやすいので、ラフなものを作るにはぴったりではないでしょうか。

ダンボール

加工性は良いとして、心配なのが厚みです。R250のダミーローターは実測で厚みがちょうど1mmでした。私が他に持っている板状のダミーローターには2mm厚のものもありますが、それは結構ギリギリと突っ込んでいくタイプなので、ダンボールなら薄めに作ったほうが良さそうです。試しに切り取ったダンボールを指で潰してみたところ(下の画像の右側)、これがなんといい感じに1mmくらいになるのでした。これはなんとか行けそうです。

ダンボール

サイズ感ですが、R250のダミーローターは奥まで差し込むとこんな感じです。わりと大きめに作ってある感じでしょうか。ニャーンの目がちょっと見えているのがニクい。しかしよく思いつきましたよね。素晴らしい…

R250 ポケマル 黒猫ダミーローター

と、話が逸れましたが今回自作するにあたってR250製品のサイズを参考にさせていただくことにしました。寸法とか測りません。適当です。大体同じくらいの大きさを目指します。

R250 ポケマル 黒猫ダミーローター

デザインですが、私の頭の中には既に具体的なイメージがありました。動物がモチーフであること。そしてゴム紐を通す穴があること… するとこれしかない! そう、お魚さんです。

ダンボールに下書き

鉛筆でフリーハンドでラフスケッチを描きました。尾ビレのあたりがちょっと残念な仕上がりですが、このあたりはカットしながら仕上げましょう。

カッターで切ったほうがきれいに仕上がるかもしれませんが、今回は試作品なのでハサミでカット。少しそれっぽくなってきました。

お魚シェイプのダミーローター

きれいに穴を開けるにはハトメ抜き(穴あけポンチ)などがあれば良いのですが、手元になかったのでチューブレスタイヤのパンク修理工具「Samurai Sword」で代用しました。少し時間がかかりましたが、わりと良い感じに穴を開けられました。

お魚シェイプのダミーローター

やったーカタチになったー! R250のニャーンとツーショット。おお…これ、ま、負けてないんじゃ…

お魚シェイプのダミーローター

いや待て。R250のニャーンは底面が直線になっているのでパッドの奥まで入ってくれるのです。お魚シェイプは曲線です。でもまぁ、なんとかなるんじゃないでしょうか。

厚みをもう一度チェックします。使用したダンボールはやはり少し厚いので(写真下はダンボールとR250黒猫ダミーローターを並べたもの)、指で潰すことにしました。ちゃんとパッドの間に入るかな?

ダンボールの厚み

入ったー! しかも大きめサイズで作ったせいか、お魚のお腹の部分が曲線でも十分にスペーサーとして機能しています。このあたりはあまり神経質にならなくても良さそうです。

TRP HY/RD

しかし喜びも束の間、予想はしていたことですが、このままでは一度使っただけで汚れが目立ちますし、何より強度不足なので手で簡単にパキパキと曲がってしまいます。

お魚シェイプのダミーローター

これだと携帯時に壊れてしまいそうです。別の丈夫な素材を使うか、フィルム状の何かを貼って強度を上げる必要がありそうです。

ちょうど手元に何に使ったのか思い出せない黒い接着フィルムを発見しました。これを両側に貼ってきれいにカットしたいと思います。

お魚シェイプのダミーローター

お魚ダミーローター、完成!

なんか出来た! 個人的にはちょっとかわいい感じのお魚に仕上がったと思います。

お魚シェイプのダミーローター

仕上げにエラの部分にカッターで切り込みを入れ、ブリード待ちで取り外してあるTRP HY/RDにあらためて差し込んでみました。おお〜なんか嬉しい!

お魚シェイプのダミーローター

勿論ツルツルした素材なのでダミーローターにはあまり向いていないかもしれませんが、入れてみた感じ滑って落ちてくることもなく実用に耐えそうです。

プラ・レジン・金属・木材・レザー…みんなも作ってみよう!

というわけで今回試作してみたダミーローター、一応これでも実用に耐えるものにはなったのですが、何しろダンボール製なので寿命はとても短いと思います。

お魚シェイプのダミーローター

最終的にはプラスチックか樹脂製の板を素材にしたほうが良いのは間違いありませんが、デザインを試す試作段階ではダンボールは便利だと思いました。

自作する場合のポイントは、

  • パッドの奥側が直線になったほうがベターではある(ただし接触面が十分にあれば今回のお魚のような曲線でも問題なさそう)
  • 紐を通す穴をデザインの一部に取り入れられたら面白いかもしれない
  • 厚みは1〜2mm
  • 素材はなるべく硬いものを選ぶ

というところかなと思います。

動物以外のモチーフ、例えば植物や乗り物、建物などを試しても面白いはずなので、工作好きの方は試してみてはどうでしょうか。作業環境を用意できるなら金属で作っても良いでしょうし、3Dプリンターで樹脂で出力するのも良いですよね。

あとはレザーも加工性が良いので相性が良いかもしれません。手芸店でレザークラフト用の材料が簡単に入手できるので、好きな色に塗って紐もレザーにすると売り物クオリティになるかもしれません。バックスキンなら滑りにくいでしょう。あと壊れにくい。

硬い木材を使うのも面白そう。もし実際にこういうのを作ってみた、という方がいらっしゃいましたらTwitterなどで是非教えて下さいね。

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