いよいよ5月19日より”TOJ”こと、ツアー・オブ・ジャパン(Tour of Japan)が開幕します。
堺ステージからはじまり、京都、いなべ、美濃、南信州、富士山、伊豆、東京と全8ステージ、毎日レースと移動繰り返しながら開催されます。
いなべ、美濃ステージの2015年~2017年の観戦を元にレースの流れと観戦に当たってのポイントを紹介します。
ツアー・オブ・ジャパンとは
ツアー・オブ・ジャパン、“Tour of Japan”(以下、TOJ)はUCI公認の国際自転車レースです。ジャパンカップ、さいたまクリテリウムとは違い、8日間連続で開催されるステージレースです。
レース終了後は移動のため比較的慌ただしいのが印象的です。
ほとんどのコースが一般公道を交通規制し行われ、第1ステージ 堺の個人TTからはじまり、第2ステージから第5ステージの京都、いなべ、美濃、南信州は周回レースを行います。
第6ステージの富士山は交通規制された一般公道から富士スピードウェイを走り、ふじあざみラインがゴールのヒルクライムレース。
第7ステージの伊豆は日本サイクルスポーツセンター周回レース。
最終日の東京は大井ふ頭でクリテリウムのような周回レースが行われます。
全レースライブ配信が行われています。
観戦ガイド
いなべステージ、美濃ステージは一般公道を主とした周回レース。当日はレース開始前から交通規制が行われます。駐車場も用意されていますが、移動が容易な自転車での観戦がオススメです。
雨天でも開催されます。屋根の下で観戦できる場所はほとんどありません。雨天時はレインコートがあるといいでしょう。
スタートまで
いなべステージ
スタート地点は三岐鉄道 阿下喜駅前のロータリーになります。サイクルラックはありません。駅周辺の柵に立てかけ施錠しました。サイクリストの観戦者も多く、多くの自転車が立てかけられています。盗難等のトラブルには注意しましょう。
例年阿下喜温泉の駐車場が招集地点、各チーム待機場所になっています。
早めに行くとミーティングをしている様子や、ファンサービスを行っている様子、サインボードにサインを行っている様子が見られます。
美濃ステージ
スタート地点はうだつの上がる町並み。サイクルラックはありません。
少し離れた歩道のガードレールに立てかけ施錠しました。公衆トイレ付近も止められますがスペースはほとんどありません。
古民家が並ぶ日本の古き良き街道風景。現在でも住居として住まわれているお宅もありそうです。民家などに自転車を立てかけるのは避けましょう。
通りの一角にサインボードがあり選手が集合してきます。ホテルが少し離れているのか、キャリーバッグを引きながら器用に自転車に乗って登場する外国人選手も多いです。
サインを終えた選手は古民家の軒先でまったりしたり、ファンサービスをしたり、ミーティングをしたり、そんな様子を見られます。
スタート間近
スタート時間に近づくとスタート地点に選手がワラワラと移動しはじめます。
やはりリーダージャージの選手は最前列に並びます。
MCの紹介で市長、知事のあいさつがありますが、外国人選手にはさっぱりでしょう。まったく聞いていません。(笑
市民のパレードがスタートし、スタートのカウントが行われると選手のパレードランがはじまり。選手たちは周回コースへと進んでいきます。
そしてその後ろをチームカーが隊列を作って集団を追いかけていきます。
レース中
コース周辺の交通規制は始まっていますので、自動車でのゴールのメイン会場への車でのアクセスは困難かと思います。サイクリストらしく自転車でメイン会場へ行きましょう。コース沿いに移動すれば通過してく選手を間近で見ることができます。応援しながら向かいましょう。
集団の位置が気になるようならば、停車してライブ配信で確認するのが良いでしょう。
会場では公式グッズ、パンフレットの発売のほか、スポンサーのグッズ配布、応援アイテムの配布、地元のブース出展などが行われています。
会場内では実況中継もありますので、ブースを回りながらレースの様子を聞くことも可能です。
いなべステージ
徒歩と自転車なら歩道を使って移動可能です。移動しながら通過する集団を応援し、ゴール会場のいなべ市梅林公園へ向かいましょう。
参考 -TOJ公式サイト いなべステージ 会場アクセス-
参考 -いなべステージ公式サイト 観戦マップ-
今年で5回目の開催となるいなべステージは回を重ねることに地元の方の応援する姿も増えてきました。
沿道で選手を応援している様子はヨーロッパのサイクルロードレースを見ているようです。なぜか我々一般サイクリストも歩道をゆっくり進んでいるとなぜか一緒に応援されます。(笑
コース上のあちこちにサイクリスト向けのTOJの案内板が常設されており、町おこしの一環になっているようにも感じます。
メイン会場へのアクセスは案内板と現地の係員の指示で移動しましょう。
2017年はコースレイアウトが変わり自転車を担いで丸太の階段を降りて会場へ入りました・・・SPD-SLだったので滑って転びそうになりました。クリートカバーや歩きやすいシューズがオススメです。
メイン会場にはサイクルラックが大量にありましたので、駐輪場の心配はありません。
また会場はいろいろなブースが出店しており、地元の食べ物を楽しむこともでますよ。
オーロラビジョンが設置されており、その周りにはイスが設置されていました。ライブ観戦しながら食事を楽しむこともできます。
いなべステージはキナンサイクリングチームのホームコースになっていますので、キナンの応援グッズの配布もあります。
メイン会場を散策中に偶然にも大会ディレクターの栗村さんに遭遇し、声をかけることができました。普通に歩いていたのではじめは気付きませんでした。お忙しいところ呼び止めてすみません。
美濃ステージ
コースを横断する箇所もありますので、係員の指示に従って移動しましょう。
近くの道の駅 美濃にわか茶屋ではオーロラビジョンで中継をやっていましたが素通り。
スタート地点までは長良川沿いを移動し、レースで使用する道路を横断して対岸からメイン会場へ。
参考 -TOJ公式サイト 美濃ステージ 会場アクセス-
参考 -美濃ステージ公式サイト チラシ2019ツアー・オブ・ジャパンチラシ表裏-
メイン会場はいなべステージと同様に地元の食べ物が楽しめます。
広場は芝生広場になっており、SPD-SLでの歩行は大変ですのでスニーカーがあると便利。歩けないわけではありませんが、雨が降るとぬかるみやすいので気を付けてください。
美濃ステージの目玉は、トップ集団の通過する指定周回に食べ物がふるまわれるという大サービス。ただし長蛇の列になり、レース観戦どころではありません(笑
テーブル、イスが設置され、大きなテレビモニターで中継が流れていました。
レース観戦というよりも、地元の方がお祭りに来ているといった客層に感じました。
美濃ステージは愛三工業レーシングチームのホームコースとなっていますので、応援グッズの配布もあります。
レース終盤
レースも終盤になってくると、オーロラビジョンでの中継を見ながらのんびりしていた人たち、ブースにいた人たちがコース脇へ移動をはじめます。
あっという間にコースサイドは人だかりに。早めに陣取りをしましょう。ゴール観戦の位置取り重要です。
いなべステージ
コース幅は狭く、上り勾配のレイアウト。あっという間にゴール目の前は埋まります。最後のスプリントは激しいです。本当に同じ人間、自転車なのか…?
美濃ステージ
道幅が広く最終ストレートが長いので、いなべステージに比べて観戦しやすいです。
ゴールスプリントはストレートが長い分、接戦になるとこちらも大迫力です。
一眼レフなどで望遠レンズがあれば選手同士がお互いに様子を見あう姿も確認できるかもしれません。
レース後
レース後は各選手クールダウンのローラーを回し、スタッフは早くも片付けを始めます。
中にはファンサービスを行う選手もいます。レースの裏の姿を見ることができます。
ちなみにNIPPOの近くでウロウロしていたらボトルを頂けました。
ステージレースなのでゴールすれば次のレースが始まっているも同然。
ポディウムと関係のないチームはさっさと移動を開始してしまいますよ。
くれぐれもスタッフや選手への迷惑行為はしないように。
レース会場を後に
交通規制も終わり会場を後へ、さっきまで交通規制され選手たちが走っていたコースを走ってみるのもいいでしょう。
私は地元のカフェなどで食事をしていくのが定番です。なぜか「今日走られた選手ですか?」と聞かれたこともありました。(笑
また、最寄りのインターチェンジへと向かうチームカーの姿も見られます。
追い越しざまに手を挙げてくれる車両を見かけると応援しに来てよかったなと思います。
最後に
京都ステージから富士山ステージまでは平日の開催ですので、観戦は難しいかもしれません。
選手だけでなく我々観戦者もTOJを盛り上げていけるといいですね。
会場では配布される応援グッズなどお土産も手に入りますので、リュックを持っていくのがいいですね。
応援のために移動しながら沿道を進んだり、仮設の通路などから会場にアクセスすることも考えられますので、SPDシューズやSPD-SLのクリートカバー、スニーカーなどの歩きやすい靴を用意していくことをおすすめします。
また地元の方の協力もあっての開催です。無断立ち入りしての観戦や、民家への自転車の立てかけ、レース終了後でのコース危険走行などは絶対にやめましょう。
今週末から開催されるTOJの観戦の参考になれば幸いです。