夏は紫外線が強い、というのは常識です。でも一体、何月がいちばん紫外線が強いんだろう? そして日本全国それは同じなんだろうか? このあたりがわからなかったので、気象庁のデータをもとに調べてみることにしました。
参考にしたのは気象庁の次のページです。
参考 気象庁|紫外線のデータ集
気象庁が発表している紫外線の各データには「観測値」と「解析値」の2つがあるのですが、本記事では「解析値」を利用しました。また、本記事で使用している画像はすべて気象庁のサイトから取得したものです。
年間で最も紫外線が強い月は?(2018〜2015年の6年間のデータ)
東京におけるUVインデックスの年間推移
まず東京のデータから見てみます。年間でいちばん紫外線が強い月はどれなんだろう。紫外線のデータにも数種類あるようなのですが、ここでは「UVインデックス」のデータで比較してみます。
これは2018〜2015年の6年間の「日最大UVインデックス(解析値)」の年間推移グラフです。画像の右上から左にさかのぼります。
するとこの期間に限って言えば、UVインデックスがもっとも高いことが多いのは7月である、ということがわかりました。
次に高いのが8月。
そして2018年を除くと5月も高くなっていることがわかります。6月になると少し下がるのですが、これは梅雨の影響でしょう。
今年2019年の5月のデータがまだ掲載されていないので確定的なことは言えませんが、おおむね5, 7, 8月は紫外線の強い月であり、7〜8月は特に注意しなければならない月であると言っていいように見えます。
逆にいちばん安心なのが12月です。
ところで「UVインデックス」とは何でしょうか。気象庁のこのページによれば次のように定義されています。
紫外線が人体に及ぼす影響度をわかりやすく示すために紅斑紫外線量を指標化したもの。現在、世界保健機関(WHO)などでは、UVインデックスを用いた紫外線対策を行うよう奨めている。
国内でも環境省からUVインデックスが3以上の場合はできるだけ日差しを避け、8以上の場合はできるだけ外出を控えたほうがよいといった具体的な対処方法が示されている。
UVインデックスに応じた紫外線対策は次のようになっています(画像は気象庁のこのページから)。
すると東京では2015〜2018年の6年間については、「日中の外出をできるだけ控える」ことが推奨される「極端に強い・非常に強い」指数は出ていないことになりますね。
稚内におけるUVインデックスの年間推移
さて、上で東京のデータを見ましたが、北に行くとどうなるんだろう。北海道は稚内のデータを集めてみました(札幌にしなかったのは同じ形式のデータを取れなかったため。後述の石垣島も同様です)。
稚内でも大きい傾向は東京と同じように見えます。いちばんヤバイのはやはり7月。ただ東京と違って「強い」がなく、最高でも「中程度」となっています。
石垣島におけるUVインデックスの年間推移
次に沖縄県は石垣島のデータを見てみましょう(本当は那覇でやろうと思ったのですが同じ形式のデータが取れませんでした)。
石垣島は2017年と2018年、UVインデックスがいちばん高かったのは8月でした。
また東京のように6月になってちょっと落ち着く、ということがないようです。このあたり傾向が違って面白いですね。
そして出ましたよ、パープルとレッド! 2018年はちょっと落ち着いていたみたいですが、それを除くと7月と8月は「日中の外出をできるだけ控える」ことが推奨される「極端に強い・非常に強い」指数が出ています。
ということは、沖縄の方は日焼けをする傾向が強いでしょうから、色黒の人が多くなったりするんでしょうか。これについては統計がないのでわかりませんが、もしそうだったらおもしろいですね。
7月と8月は全国的にヤバい
というわけで、地点によって違ってくるのですが、稚内・東京・石垣島の3地点のデータを眺めてみた限り、7月と8月は全国的にUV指数が最も高く出る傾向があると言えそうです(宮古島は沖縄からかなり離れていますが、沖縄地方は6月も危険なのかもしれない)。
お気に入りの日焼け止め
サイクリング時の紫外線対策としてフェイスカバーやアームカバーを使用していますが、暑くてたまらず外してしまう時もありますし、外さない場合でも顔には日焼け止めを塗っておきます。
塗る、というか最近はスプレータイプのもの(KOSE サンカット プロテクト UV スプレーという製品)を使うようになりました。普通の液体タイプ(写真右)よりは手がべとつかないところが気に入っています。
20代の頃は日焼け止めなど1度も使ったことはありませんでした。年を取ってくるといろいろ面倒なことが増えてきます(面白いことも増えてきますけどね!)。
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