バイザー付きヘルメットの人気が密かに高まっているような気がしています。先日もCBNにqazwsxedcrfvさんがOGK AERO-R1というバイザー付きエアロヘルメットのレビューを投稿して下さいました。あらためてスレッドを通読したところ興味深い評価がたくさん寄せられていました。
OGK AERO-R1の評価
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cbn OGK AERO-R1レビュー
走ってみて感じるのは、斜め、横から吹く風に対する抵抗が非常に少なく感じること。
通勤で走っているとき、ビルの隙間から断続的に吹いてくる横風で体は押されますがアタマに押される感覚が殆ど無い、これは従来のヘルメットではなかった感覚です。
顔を左右に振った時にも同様に抵抗が増える感覚が無いのは、ヘルメット後方の処理が上手くいってるものと思われます。 – 3220さん
シールドを使用することで、ヘルメットとアイウェアの間から風が入り目にゴミが入ることが無くなったことは、コンタクトレンズを使用している私にとっては大きなメリットでした。 – hideさん
年が明け少し暖かくなってきたころ、花粉シーズンがやってきました。例年なら泣きながら走っているところ、バイザー効果のお陰か比較的軽度で済んでいます。花粉に対しても効果が見られたのは嬉しい誤算。 – canzana7さん
シールド横から若干風が巻き込むが、無いよりずっと良いし、ムレや曇り防止の為には必要なのかもしれない。マスクを付けても干渉しないで快適。気のせいかもしれないが、前傾姿勢のポジションを取るのが楽になった。後、頭を大きく動かして後ろを確認する時のバランスが取りやすくなった。 – qazwsxedcrfさん
と、メリットとしては主に以下の3つが挙げられています。
- 空気抵抗の軽減
- 目にゴミが入りにくい
- 花粉対策としても効果的
エアロヘルメットというと確かに「レース志向でないサイクリストにはオーバースペックかな」とも思ってしまいますが、週末サイクリストでも1日に6時間も8時間も走ることは珍しくないわけで、そうなってくるとこのヘルメットのエアロ性能の恩恵を感じ取れるのかもしれません。
そして特筆すべきはエアロにも貢献していると思われるバイザーがホコリや花粉といった異物の防御にも一役買っていそうなところです。
Abus In-Vizz Ascent
こちらはエアロタイプではないのですがAbus In-Vizz Ascentもバイザー付きのヘルメット。エアインテークが多い分、蒸れにくさはこちらのほうが上でしょうか(OGK AERO-R1も低速走行でなければ十分な通気性はあるようです)。MTBにも似合いそうです。
Abus In-Vizz Ascentのバイザーはヘルメットの内部に収納できます(片手で下ろしたり、戻したりできるようです)。メーカー説明によるとシールドはUV加工済み。
Giro Vanquish MIPS
こちらはGiroのVanquish MIPS エアロヘルメット。MIPSというテクノロジーについてはMIPSがWaveCelのプロモーション内容に物言いをつけるという記事で詳しく解説してあります。
Giroのこのモデルは上のAbus In-VizzよりもエアロでOGK AERO-R1とかなり似たコンセプトであるように見えます。サイドまで張り出したツァイス製のバイザーがマグネットで装着されています。これもMIPS対応。このバイザーは取り外してヘルメットの全面にひっくり返してくっつけることもできます。
重量と価格の比較
OGK AERO-R1, Abus In-Vizz Ascent, Giro Vanquish MIPSの3つの重量と価格を比較してみます。
重量 | 実勢価格 | |
OGK AERO-R1 | 239g(S/M, バイザー込み) | ¥16,846 |
Abus In-Vizz Ascent | 304g (M) | ¥16,710 |
Giro Vanquish MIPS | 367g (M, シールドなし) | ¥21,518 |
OGK AERO-R1は3220さんのCBNレビューでの実測重量を参考にしています。Abus In-Vizz AscentとGiro Vanquish MIPSはroad.ccによる実測重量を掲載しています。実勢価格はAERO-R1がamazon, Abus In-Vizz Ascentがベラチスポーツ、Giro Vanquish MIPSがWiggleから。
実際の重量と「重量感」は別ですが(たとえばKask Vertigoは決して最軽量のヘルメットではないですが装着感から人気がありました。現在ディスコンになったようですが…)、単純に重量だけを見るとOGK AERO-R1の軽量っぷりは目を見張るものがあります。価格はカラーによってだいぶ違いがあるようですが、マットホワイトのS/Mモデルが¥ 16,846(シールド付属)。
Giro Vanquish MIPSの重さが目立ちますがこれはエアインテークが少ないこととバイザーがマグネット式であることと関係があるのでしょう。ちなみにKaskのバイザーなしエアロヘルメットInfinityの公称重量がMサイズで310g。
ガチのエアロヘルメットはやはり重めです。が、ロードレースのタイムトライアルやトライアスロンのバイクセクションのような短い距離を走る分には重量面でのデメリットはあまりないのでしょう。
それにしてもOGK AERO-R1は評価が高いですね。CBNレビュワーの皆さんの評価は★★★★☆〜★★★★★。私も次はこのヘルメットにするかもしれません。
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