ヘルメット製品レビュー

OGK KABUTOのハット型ヘルメット「DAYS」はゆるふわポタリングからガチ登山まで対応可能?な便利なやつ

4.5
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OGK KABUTOのハット型ヘルメット「DAYS」の紹介・感想記事です。BMXや登山のクライミングで使われるような雰囲気の「半ヘル」にアウトドア・テイストのおしゃれなハットを組み合わせてみました、というイメージの製品です。

OGK KABUTO ヘルメット DAYS

筆者は今年からこのDAYSを自転車キャンプツーリングやポタリングで愛用しています。この記事では本製品を選定するに至った背景、製品の特徴、使用感をお伝えしたいと思います。

半ヘル + シャワーキャップみたいな製品

あらためて製品の概要から。サイズは頭囲「54-57cm」と「57-60cm」の2つが用意されており、ハットのカラーはブラックまたはカーキが選べます。私は54-57cmのブラックを選択。54-57cmはジャストフィットで、57-60cmは自分には大きすぎました。クラニウム・ロックのような調整機構はないため、なるべくジャストに近いサイズを選んだほうが良いと感じます。

OGK KABUTO ヘルメット DAYS

標準装備のインナーパッド(おでこと後頭部に当たるクッション部分)は厚さ6mm。これはオプションパーツとして厚さ12mmのセットも入手可能です。そのため「54-57cmだとキツキツだけど、57-60cmだと少し大きいんだよなー」という場合などはパッドで調整するのも手でしょうか。なおインナーパッドは取り外して洗えますが、頭頂部のパッドは取り外せない仕様です。

OGK KABUTO ヘルメット DAYS

ハットを取り外した時に露出するヘルメットは、下の写真のような感じのものです。ベンチレーションが6つありますが、この上に通気孔のないハットをかぶせるので、暑い日やガチ登坂などではやや蒸れます(高強度サイクリング向きのヘルメットではありません)。

OGK KABUTO ヘルメット DAYS

ハットとヘルメットはストラップなどで締結するのではなく、ヘルメット側の◁マークとハット側の白い縦線を合わせて「すっぽりかぶせる」だけです。シャワーハットのようなイメージです。ヘルメットとハットはサイズをかなりぴったり目に合わせているせいか、かぶせるのには少し慣れが必要な感じではあります(裏を返すとハットが走行中にヘルメットから容易に外れないようになっているとも言えそう)。

OGK KABUTO ヘルメット DAYS

ツバにワイヤーが入っているのが嬉しい

DAYSのハットの良いところは、ツバにワイヤーが入っているところです。私の場合、これが購入に際して大きい決め手となりました。ワイヤーが入っていないハットは走行中にツバが風で簡単に上下にめくれてしまうので、これは大変ありがたい仕様です(というか、そうでないとサイクリングでは使い物にならないことが多い)。

OGK KABUTO ヘルメット DAYS

ただ実際に使ってみて感じたのは、このハットのワイヤーは私が期待していたほど剛性が高いものではなく、向かい風が強い時や高速ダウンヒル中には、ある程度めくれてしまいます。そんな時は、後頭部にあるストラップを締め上げることでツバに剛性を持たせることができます。

OGK KABUTO ヘルメット DAYS

ワイヤーで自分好みのツバのかたちに微調整できるだけでなく、後頭部の紐の締め加減でもツバの剛性を調整できるわけです。走行時は下の写真のように紐を短くしてツバを全体的に上げる、というのがメーカーが想定している基本的な使い方です。

OGK KABUTO ヘルメット DAYS

メーカーは走行中、前のツバをかなり上げた状態での使用を推奨しています。走行中にツバが風で押し下げられて視界が遮られたら危ないので、当然ではあります。しかし、ツバを上げすぎるとせっかくの日除け効果が失われてしまうのが悩ましいところ。このあたりのセッティングは個々人の判断で「ちょうど良いところ」を使いながら探っていく必要があるでしょう。

「ゆるふわDAYS」でない「ハードコア非日常」でも活躍

さて、このDAYSはハット単体でも私は使っています。これはBIKE & HIKE、つまりサイクリングとハイキング・軽登山を組み合わせる時に便利なのです。

OGK KABUTO ヘルメット DAYS

登山道までのライドでこのヘルメットをかぶり、ハイキング時はハットだけ取り外して持っていくということもできますし、さらにヘルメットがあったほうが良い岩場・崖(例えば下の写真のような)を歩く時はDAYSをかぶっていくと、日除け+ヘルメットで一石二鳥なのです。

秩父二子山

この頃の筆者はまだDAYSを持っていなかったのでヘルメット+登山用ツバ付きハットの併用でした。秩父二子山(埼玉県小鹿野町)にて

OGK KABUTO的には「日々のポタリングでのゆるふわな使用」を想定していると思うのですが、こんなハードコアな使い方もできてしまうのです!! こういう使い方もしたいと思ってDAYSを選んだのでした。

軽登山・ハイキングでも山の稜線では強風に煽られてハットのツバが視界を隠してしまって危ないことが頻繁にあるので、やはりワイヤー入りのもののほうが使いやすいです。

ハット単体として見るとデザインもカッコいいですし(主観)、ツバも広々していて日除け効果バツグンです。通気孔がない、ハットだけをかぶった時のフィット感は100%快適という感じではない、等の短所もあるのですが(※メーカー想定外の使い方のため製品自体の短所ではない)、個人的にはハイキングにも十分流用できるハット、という感想です(少しの改造で改善できるけれど。諸事情から詳述はしません)。

あとDAYSを選ぶことになったもう一つの理由が、日焼け止めをなんとなく塗りたくないような時でも、これをかぶると多少の日焼け対策にはなるから、というのがありました。超短時間のポタリングではそういう時があるのです(塗ったほうがいいんだけど)。そういう時もこのDAYSは便利に活躍しています。

コスプレか、との不満の声も

さてこのOGK KABUTO DAYS、私は大変気に入って使っているのですが、Amazonレビューを読みこむと「ヘルメットの上にハットをかぶせてあるので頭が巨大に見えてしまう、まるでかぶり物のコスプレをしているかのように見られてしまう」という不満の声が複数見られます。

私自身は他人にどう思われようが構わないのですが、確かに名曲「バーチャル・インサニティ」のPVに登場するJamiroquaiのJay Kayの帽子みたいなサイズ・雰囲気はあります(高さはこんなにないけれど横方向の大きさ感はこれに近いものがありますw)。この大きさ感を許容できない方もいるかもしれないので、そこは要注意ポイントとして挙げておきたいと思います。

Jay Kay

image from imgflip.com このPV知らない、という方は”Virtual Insanity”で検索してみてね。ちょっと古いけど好きな曲です

DAYSにはサイズ・カラー、いずれも2つあるので組み合わせは4通りになります。

さらにこのDAYS、補修部品としてハットの部分だけの販売もされているので、色違いを購入すれば着せ替えも楽しめます! 私はいずれカーキのハット部分だけ手に入れるのが楽しみです(※ハット部分もサイズは2つに分かれるので購入時は気を付けましょう)。

ヘルメット本体はSICURE / LIBERO / DAYSで共通

最後に重要な情報を追記します。OGK KABUTOから出ている「シクレ(SICURE)・リベロ(LIBERO)・デイズ(DAYS)」という3つのヘルメットは、いずれも内側の「半ヘル」部分は共通の製品が使われています。そのため下のようなインナーパッドの補修パーツは、それらのどのヘルメットでも使えますし、DAYSを持っている方は外側だけSICUREやLIBEROにすることもできますよ。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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