メンテナンス系のミニ情報記事です。「新品のShimano Cues RD-U6000リアディレイラーのケージが信じられないくらい曲がっているのですがこれは不良品でしょうか、それとも現在はこのように作られているのですか?3×8の頃のRDしか使ったことがないのですがケージはまっすぐでした…」という質問を海外掲示板の自転車整備コミュニティで見かけました。
寄せられた主なコメントをピックアップしてみます。
- 私の新品のRD-U8000です(※写真あり。上に掲載した写真の右側)。これが普通みたいですね(43いいね)
- 目的があってそうなっているんだよ。どれも同じ見た目だよ(32いいね)
- シマノのリアディレイラー(のケージ)は全然フラットじゃないですよ。何年もそんな感じです。カセットの大きい歯を使っている時のチェーンラインを改善するためです(147いいね)
- (上の人に)新しめのSRAMのRDもケージに曲げが入ってますよ(9いいね)
- 小さいコグに入っている時、ケージは後方に振られるのですが、その曲げがあることで下側のテンションプーリーが内側を向くようになり、フロントチェーンリングとのチェーンラインが合うのです。大きいコグを使っている時は、ケージは前方に振られ、するとテンションプーリーは外側を向くようになり、これもフロントチェーンリングとのチェーンラインにマッチします。かなり頭がいい設計です(51いいね)
- 次はプーリーがグラグラすることに気付いて驚くことになるよ(11いいね)
- 心配しなくていいよ、曲がっているのは設計です。私の安物のTourney TY300でさえ箱から出した時点でこうでしたし、買ったのは新品でした(1いいね)
- 曲げを戻してみるといいよ、それでも動作は良くならないから。ソースは無知だったころの自分(2いいね)
自分で自転車を組んだり変速調整に挑戦したことのある方は、同じ疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。
私も白状しましょう。どうも変速の調子が悪いと思い、8.を試したことがあることを… 読者の皆さんも間違いなくやったことがあると思いますが、私が代表して恥をかき罪を背負っておくので皆さんは黙っていても構いません👍️
それはさておき、この「プーリーケージ曲がってます」は自転車メカニックコミュニティではよくある質問の一つだと思います。プーリーの動きに余裕が持たせられていることも上で指摘されていますが、プーリーの素材が金属製でなくて安っぽい!という「苦情」も同じくらいの頻度で見かけます(樹脂製のプーリーが多いのはチェーンを無駄に摩耗させないためと言われます)。