「チェーン・ワクシング(chain waxing)には大したメリットがない。アホらしいほどの時間とお金の無駄です。という私の考えを変えてみてください(CHANGE MY MIND)」という挑発的な投稿を海外掲示板で見かけました。コメント数が281と盛り上がっており、チェーンワクシング擁護派の方々からの参考になる感想やノウハウに関するコメントが多いのでご紹介します。
出典 Chain waxing is a ridiculous waste of time and money for little benefit, CHANGE MY MIND.
寄せられたコメントから目立ったものをピックアップしてみました(抄訳)。
- いいや。君は君の好きなようにしたまえ(You do you.)(335いいね)
- 好きにすればいいだろう。君の機材のことなんか誰も気にかけないから(51いいね)
- 俺達が静音ドライブトレインを楽しんでいるあいだ、スレ主のブラザーは脚にチェーンタトゥーでも付けているがよろし(112いいね)
- 万人向けのものでないことは理解できます。でも私は後戻りはしません。私の全てのバイクのチェーンはいつもクリーンで、触れても乾いています。メンテナンスするのが簡単になったので、結果的にメンテの頻度が増えました。コストの負担はほぼゼロに等しいです。ワックス一袋で2年持ちますし、溶かすのには12ドルのクロックポット(=スロークッカー)を使っています。チェーン1本をホットワックスする時間は3分以内です(146いいね)
- 私はいま使っているチェーンにSilcaのディグリーザーブロックを使いました。新品のチェーンをガソリンやアルコール用のジャーで脱脂する必要がないので、さらに簡単になりました。欠点はまだ見当たりませんし、同じワックスで3回再ワックスしました(32いいね)
- (上の人に)次にチェーンを新品にする時にそれを使うつもりです(9いいね)
- (上の人に)Silcaのチェーンストリッパーを試すといいよ。気に入っています(6いいね)
- 200kmのグラベルをライドしたけれど、チェーンに置いた食べ物を取って食べられそうなくらいだったよ…チェーンが落ちて手でつまみあげても手が汚れないし、チェーンの寿命も長くなる。それ以上の説明は必要ないだろう(82いいね)
- ワックスチェーンはマッド(泥)で完全にダメになったことがあるけれど、大体は大丈夫(3いいね)
- チェーンワックスはやったことがなかったけれど、昨日ついに試してみることにした。新品でないチェーン3本をワックスするのに2時間かかった。どのみち完全なクリーニングが必要だったものだけれど、実働45分(7いいね)
- 適材適所さ(Horses for courses.)。フリクションが少ないし、クリーンだし、ドライやホコリっぽいコンディションで使うならグレート。冬やウェット、ドロドロな路面ではそれほど良くはない(15いいね)
- チェーンは5倍長持ちするようになった。真面目な話、5倍。バイクのクリーニング頻度は減ったし、時間もかからなくなった。速くなった。5分も茹でれば工場出荷時のようにきれいになる。定期的に注油する必要もない。短所はワックスを足す場合、前夜にやっておく必要があるところ(6いいね)
- チェーンステイがもう汚れない(20いいね)
- ホットワクシングはある程度時間がかかるから、多くの人にとってやる価値がないかもしれない。でもそれはドリップワックスを使うと解決できる(17いいね)
- SquirtやSilca super secret lubeのようなドリップワックスを使ってもワックスの全ての恩恵を得られるよ。ドライブトレインを脱脂してきれいにして、ドリップワックスを普通の潤滑油のように適用すれば、それで終わり。ドライブトレインを掃除する時に、また垂らす(15いいね)
- (上の人に)私はそのアプローチを試したことがあるけれども、雨のシャワーや湿気ですぐに潤滑が剥がされてしまって、ドライブトレインがひどくゴリゴリしてしまったな。それでオイルベースのSilca Synergeticに乗り換えたら、雨でもハッピーなキャンパーになりました(2いいね)
- SILCA Synergetic wet lubeは本当にいいね、ウェットでもドライでも、ものすごく長持ちする。ワックスはカルトのように思える(6いいね)
- いちばん大変なのは最初にチェーンをクリーニングするところ。これはドリップでも浸しでも、どのみちやらなければいけないし。たまにどっぷりワックスに漬けてから、ドリップで時々トッピングするといい(3いいね)
- 最初にチェーンをクリーニングしてしまったら、メンテナンスは1〜2週間に一度チェーンを予備に交換するだけ、それが3分。1ヶ月に1度、またワックス処理する。それだけ(10いいね)
- (上の人に)クイックリンクは数回しか使えないと思うけれど、数ヶ月に一度リンクを交換しているのですか?
- (上への回答)再利用可能なWippermanのリンクを使っています。でも「シングルユース」のリンクでも本当は一回しか使えないわけではないですよ(9いいね)
- クイックリンクは2〜3回使っても問題を起こしたことは一度もないな(3いいね)
- Wippermann Connexリンクは冬に大活躍するよね!(4いいね)
- スロークッカーの電源を入れて、ワックスを溶かして、チェーンを浸して、10分間そのままにしておいて、温度を下げて、冷えてきたらチェーンを取り出して固まるまで干しておく。クッカーはワックスを入れたままにして、しまっておく。以上。勿論クリーンなチェーンは必要だけれど、一度ワックス処理をしたら次にワックス処理する前のクリーニングはラクラクです(4いいね)
全体的には雨や泥には弱いけれども、そうでなければ初期コストも時間もそれほどかからずにワックス処理できるのでおすすめ、という感じの意見が多いですね。またクロックポット(スロークッカー)を使うのが何となくハードルが高いと感じられる場合は、チェーンと駆動系の脱脂・洗浄後にドリップワックスを使うだけでも十分満足の行く効果(低摩擦・静音・清潔・駆動系の長寿命化)が得られるという意見も見られました。
またチェーンの再ワックス時にクイックリンクを外す必要がありますが、安価なクイックリンクを大量に購入して対応する方法以外では、コメントにもあるようにWippermann CONNEX LINKを使っている方が多い印象を受けました。ご興味がある方は冬期のメンテナンスのついでにチャレンジしてみてはどうでしょうか。





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