自転車通勤中にパニアバッグを落としてしまいました、という投稿を海外掲示板の自転車通勤コミュニティで見かけました。その人に対して寄せられたコメントにとても共感したのでご紹介します。
まずはスレ主さんによるコメントがこちら。
パニアバッグを落としてしまい、1週間分のお昼ごはんと服を失くしてしまいました。少なくとも1着のライブで買ったシャツと、ほとんど手を付けていないHuel(食事を置き換えるシェイクパウダー)の袋、他に数枚のシャツとソックス、きれいなタオルと買ったばかりのティッシュの箱が入っていました。ガッカリです。荷物がいっぱい入ったパニアを落として気付かなかったなんて!道がデコボコしているところで落としたのは間違いないと思ったので、帰宅する時に同じ道を引き返してみたのですが、もう暗くなっていて何も見えませんでした。さらに昼間は、転職活動が次のステップに行かないことを知りました。ひどい一日でした。皆さんはライド中に何か落としたことはありますか?
出典 Pannier fell off, lost a week’s worth of lunch and clothes
寄せられたコメントの中で一番人気だったものがこちらです。
まあ聞きなさい。それは全部気の毒な話だけれど、私が貴重な教訓をあなたから得たことを知ってほしいと思います。私は今夜、手持ちの全てのバッグの内側にサインペンで自分の名前と電話番号を書くつもりです。どうもありがとう。あと仕事の件は残念だったけれど、私の人生で起こったベストなことのいくつかは、何かがうまくいかなかったから発生したんですよ。その仕事のことではガッカリしてもいいですが、未来に目を向けて、その未来を良いものにしてやる、と信じて下さい(86いいね)
スレ主さんは後方を撮影していたカメラ(機種不明)を確認したところ、凹凸のあるセクションに自分のパニアバッグが落ちていることに気付き(冒頭の写真)、後日その近くの家をたずねました。
するとその家の人は、バッグは1時間ほどその場所にあったものの、誰かが近くのバス停に運んで置いておいてくれた。しかし日中には消えていたとのこと。スレッドでは誰かがバスの運転手さんに落とし物として託したかもしれないから、バス会社に電話してはどうか、というアドバイスが寄せられていました。
その後どうなったかは不明ですが、上で紹介したコメントの「私の人生で起こったベストなことのいくつかは、何かがうまくいかなかったから発生した(“some of the best things in my life happened because something didn’t work out.”)」という言葉には私もすごく元気付けられました。
何か大事なものを失くした。大切な人やペットと死別した。信頼していた人に裏切られた。大事にしていたものが壊れてしまった。予定していたイベントが期待通りに運ばなかった…等々、人生では様々な悪運に遭遇するものですが、いま現在私が何かに満足していたり、何かを幸福に感じているとしたら、その大部分は確かに、それらの悪運がなければ自分にはやってこなかったものです。
スレ主さんは新たにオルトリーブのパニアバッグをひとつ注文したそうです。彼はそのパニアバッグの内側に、自分の名前と電話番号を書くことでしょう。するといつかそれを見て連絡してくれた人と恋仲になる…みたいなベタな展開はそうそうないとは思いますが、そのパニアバッグを買ったからこそ起こる何か良いことが、スレ主さんの身に発生するのは間違いないでしょう。
せっかくパニアバッグを新調したのだから、遠くに自転車キャンツーに行ってみようか、とか。その結果、いい土地を見つけた。そこで暮らしてみることに決めた。そこで働くことに決めた…とか、そういう展開は普通にありえますよね。
これは「人間万事塞翁が馬」という諺(ことわざ)にあたるのでしょうか。英語では”The ways of heaven are inscrutable.(天の道は理解不能なものだ)”や”Fortune is a mistery.(運というものは謎めいている)”または”Life is like a box of chocolates: you never know what you’re going to get.(人生はチョコレート箱のようなものだ。何を食べることになるのかはわからない)”という表現がそれに該当するそうです。
皆さんもサイクリング中に落とし物やパンク等のトラブルでガッカリすることがあっても、それが何か良いことのきっかけになる可能性が大いにあるので気を落とさないで下さいね。







