Amazonにウェア・シューズ・バッグ 10%OFFクーポンが登場中
よみもの

インスタグラム・サイクリストたちの世界観を鵜呑みにしてはいけない、という提言を観察する(海外掲示板より)

CBN BlogはAmazonアソシエイトとして適格販売により紹介料を得て、良質なコンテンツの作成のために役立てています。当サイト内のリンク経由で Amazonにて何らかのお買い物 をしていただくと、大変助かります。いつもご支援ありがとうございます

Instagramで活躍する「サイクリング・インフルエンサー」と呼ばれる人々に対する批判投稿を海外掲示板で見かけました。コメント数が368と多く盛り上がっており、考えさせられる意見があったのでご紹介します。

自転車旅行中のある日の筆者の食事。茶系の色が支配的でキラキラ感は皆無、インスタ映えしない。緑色のネギと黄色いタマゴがわずかに見えているので、これでもマシなほうである。しかし、普段の食事は華やかな見た目でなくても良いのである

出典 Instagram cyclists are a terrible influence on anyone wanting to get into cycling

以下、スレ主さんの投稿です(文法や単語変換が間違っていると思われるところがあるので抄訳・意訳)。

名指しして辱めることはしませんが、誰がそういう人達なのかは簡単にわかるでしょう。しかしColnagoや5桁ドルもするS-Worksに乗り、新品のMaaPのウェアに身を包み、週に数百km走るのが当たり前、というのは、これからサイクリングをはじめようという人達にとって全く現実的なものではありません。加えて、科学的に証明されていない眠る時に口に貼るテープや、週に5時間以上走らないサイクリストにはほとんど意味がないサプリメントをおすすめしたりしています。

何でもない平日に7時間以上ライドできない人を辱めたり、クルマの流れに入ったり出たりといった、とても安全とはいえない走り方をしている人も見かけます。すると、正しい乗り方をしている人がカッコ悪く見えます。これからサイクリングをはじめようとしている人達に対してちょっとだけ言わせていただくと、インスタグラム・サイクリストが推しているものは全て眉唾ものだと考えてほしいということです。彼らが設定しているスタンダードはまったく現実的なものではなく、高度に演出された生活と思われるもののスナップショットにすぎないのです。Ducatiと同じくらいの値段がするけれど、台湾の工場で、その3分の1以下の価格で売られているバイクと同じラインで製造されている新品のS-Worksは、(自転車をはじめるにあたっては)必要ではないのです。

これに対して、こんな長文コメントが寄せられていました(抄訳)。

深く隠された、ある秘密を教えましょう。インスタグラムでサイクリング・インフルエンサーとして働いていた友達がいました。そのような(スレ主さんが挙げているような)コンテンツの99%はフェイクで、実際は巧妙に隠された広告なのです。手短に話すと、私はサイクリング・コミュニティの外部で、ある女の子に出会いました。話をすると彼女はサイクリストであると言い(彼女は私がかなり自転車に乗る人間であることを知りませんでした)、5万人以上のフォロワーがいるインスタのアカウントを見せてくれました(英語ではないEU圏の国としてはかなり良い数字です)。勿論、PNS, MaaP, Cannondale Lab71等々でキメています。勿論、アルプスやイタリアの最高のルート、フランス等々からの写真があります。彼女にないものはない、という感じでした。私は彼女をライドに連れていきました(この時もまだ私は、ファンシーなバイクやPNSのウェアは持っていないけれど自分がたくさん乗るサイクリストであることを話していませんでした)。すると彼女の体力ははじめてバイクに乗った人のような感じだったので驚き(少なくとも50kmは走ることになるだろうと思っていたのですが)、ライドを中断してコーヒーを飲みにいくことにしました。ライドは5kmマックスでした。翌日彼女のインスタを見ると、そこには私達が訪れたコーヒースポットの素敵な写真があり、次のような感じのコメントが添えられていました。「まず100kmで十分でしょう、これからコーヒーブレイク。この後にもうひと走りするかも」。さらにその後にはアベレージ30km/hで走っている100kmの偽造Stravaルートが添えられていたのです。

その後に会った時、勿論このことを聞いてみました。すると、うん、だって私はかわいいし、お尻も素敵だし(それは本当でした。PNSのウェアを着た彼女はホットでした)、むかしファッション系インフルエンサーになろうとしたけれど競争があまりに激しすぎてメジャーな立ち位置やブランドはもう他の子たちに取られてて、でもサイクリングのほうは私がはじめた時はインフルエンサーがかなり少なかった(covidの少し前)。それで私は自転車を買って、素敵な写真を撮ってインスタに載せたら、1ヶ月後に最初の有料広告案件をもらい、2ヶ月後にはいつも飛行機に乗って素敵な場所に行くようになってウェアを着たコンテンツを作るようになった(主にpocやpnsとその他のブランド、でもこうした案件は大体1年契約なので他ブランドのウェアを着られなかったりした)。ブランドは「バイクに乗る可愛い女の子」に新しい巨大なマーケットを見出していた(これは確かにそうだ。5年前のことを考えると、サイクリングの話をしているのは野郎ばかりだったから)。それに素敵なお尻の可愛い女の子たちはサイクリングチームをスポンサードするよりも安上がりで、しかも新型S-Worksに乗っていればそんな女の子たちと一緒に乗れる機会が生まれると想像してしまう男たちに、そうしたバイクの需要を掘り起こす効果がずっと高い…

その結果、彼女のインスタを見ると、彼女は年に楽々と1万km走っていて、世界中の最高の場所でライドしているように見えるけれど、実際はただ撮影のために飛行機に乗って、最大でも10kmをのんびり走っただけなのです。モデルの仕事と同じで、彼女はサイクリングが好きというわけでもないのです。インスタの名前にgirlとcyclingという単語が含まれているのに、おかしなことです。それと最高なのが「今ではコンテンツがたっぷりあるから、もうあまり旅に出てバイクにまたがる必要はなくて、投稿の大部分はブランドが用意する商品写真に私の顔をのせるだけで良かったり、1〜2ヶ月に一度、他のブランド向けに過去の写真をアップロードするだけで良かったりします。」インフルエンサーは2週間の旅や飛行機からの眺め、レストランでの食レポなどを、外には一歩も出ずに自宅のベッドの上でやれるということを知ってほしいと思います。

ですから、インスタのコンテンツをもとに世界を判断しないでください。インスタは宣伝のための素晴らしい方法であり、それ以上のものではありません。また、そうしたコンテンツはあなたのために作られたものではなく、裕福で(ここであなたが裕福でないという前提に立つのは許して下さい)好きなだけ自転車もウェアも買えるけれど乗る時間がないとか、サイクリングが好きなわけではないけれど、いいクルマやいい自転車を所有するのがトレンディだから、と考える人達のものなのです。だからこうしたインフルエンサーに対して腹を立てず、ただインスタをアンインストールして、自分のバイクを乗って楽しんで下さい(133いいね)

(関暁夫風に)
いかがだったろうか。
この話を信じるかどうかは、
あーなーたー次第です!(ドーン!!)

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

マスターをフォローする
タイトルとURLをコピーしました