異世界から逃げ出すために転移してきたnadokazu。
たどり着いた先はーー〝新潟〟?
というわけで、今回の駄文はこちら!
新潟でサイクリングしよう!(ただし、土地勘はない)
激安価格の新潟遠征が実現! だがしかし!!
新潟に輪行して、サイクリングすることにしました。なぜ新潟なのか? 理由は簡単。「どこかにビューーン!」で引き当てたのが、たまたま新潟だったからです。以上!
※「どこかにビューーン!」は事前に提示された4つの行き先の「どこか」に、JREポイント6,000ポイント(6,000円相当)という激安価格で往復できる(しかも指定席!)JR東日本のおもしろ企画商品。
▼ 参考記事

よーし、じゃあパパ新潟をゆるポタしちゃうぞ! 意気込んだところで、致命的な問題があることに気づきました。自分には、新潟の土地勘が全くありません。
新潟の土地勘がゼロなら、佐渡島に行けばいいじゃない!
それじゃあ! ということで、頭に浮かんだのは佐渡島まで脚を伸ばしちゃうプラン。佐渡島なら全島を一周したり、無駄にヒルクライムした経験もあるので日帰りルートの選定ぐらいはお手のものです。
▼ 参考記事


それにですよ!
自分は佐渡の文化や風習について克明に記載されている極めて専門性の高い文献(※TV放映決定!)を割と刊行初期の段階から熱心に読み込んでいる古参(ドヤァ…)なので、聖地巡礼学術的な興味関心に基づく現地調査に赴くことだってできます。
しかしながら今回の指定列車だと、新潟駅到着は11時少し前。ジェット船を使って往復しても、ほぼトンボ帰りです。佐渡は無理! 無念!!
鉄板ルートは「新潟島一周」!
あわてて「新潟駅 サイクリング」で検索したり、ChatGPTにプランを生成させたところ、新潟駅出発で日帰りサイクリングするなら「新潟島一周サイクリングルートを中心に沿線の見所を楽しむ」というのが素人的な鉄板であることがわかりました。
さらに新潟といえば、いくら無知な自分でも「バスセンターのカレー」が著名なB級グルメであることを知っています。
11時前に新潟駅着 → バスセンターのカレーを食す → 新潟島を観光しながら一周
これこそ、新潟日帰りサイクリングの鉄板プランでしょう。
見せてやるよ、「本当のゆるポタ」ってやつをな…。
廃駅にレトロ電車が佇む…だと!?
これにて、新潟ライドプラン確定! かと思ったんですが、新潟島を一周するだけでは走行距離20km以下です。観光しながらとはいえ、さすがに時間が余りまくるのでは? お腹をキッチリ減らすためにも(最重要)、もうちょっと走っておきたいよなぁ…。顔をしかめながら新潟の観光情報サイトを眺めていると、こんなページが目に留まりました。
ほう
レトロ電車ですか…
たいした
もの
ですね
最近の若者はレトロ電車を「かわいい」と感じるらしく、キャンプの前に碓氷峠鉄道文化むらに立ち寄るピンク髪の女子高生も実在するくらいです(実在するとは言ってない)。
さらに!
「廃線跡の一部が、自転車歩行者道として整備されている」という情報も見つけて、スイッチが入りました。新潟島を一周するより、こっちじゃね!?
サイクリングするなら、廃線跡ですよね!?
以前、別の記事でも書いたのですが「廃線跡のサイクリングロード」が大好物です。
道路脇に残された鉄道遺構が呼び起こす、在りし日の面影。過ぎ去った時間の彼方に、今とは異なる日常があったことを思うとRomanticが止まりません。
それに「廃線跡」ですからスタート地点とゴール地点の近くに「最寄り駅」があるケースが多く、特に日帰りサイクリングでは時間を有効に使える利便性も兼ね備えています。
▼ 参考記事

そして廃線跡だけが持つ、最大最強の絶対的な魅力がひとつ。それは「無茶な登坂が絶対に登場しない」のが保証されていること。
坂は悪!
坂は理不尽!
坂は絶望!
坂は災厄!
というわけで、新潟遠征は廃線跡サイクリングに決定!
カボチャ電車の存在に気づいて、大まかにルートを決めたのは前日夜。ウルトラ雑にしか下調べできていませんが、まぁ行けばなんとかなるっしょ!
新潟駅の改札を出た直後に、下調べ不足が露呈する。
乗車した「とき311号」は大宮駅にだけ停車して、上野駅も高崎駅も華麗にスルーする爆速っぷり。新潟駅までは、わずか1時間29分の旅でした。
新潟駅の改札を出たら地上階に降りて、コインロッカーに荷物を預けま…あれ? 駅周辺をいくら探しても、コインロッカーが見つかりません。今日は転がせる輪行袋「ころが〜る」を使っているので歩き回ることは苦ではないものの、限られた時間が無駄に過ぎて焦ります。
▼ 参考記事

ターミナル駅だし、コインロッカーぐらいすぐ見つかるよね! とか舐めた考えで雑にしか下調べしていないことが、さっそく露呈して涙目です。
新潟駅の地上階には、コインロッカーが無い! 多分!!
結局ターミナル2階のコインロッカーに荷物を詰め込み、畳んだ裸のブロンプトンを抱えて地上階まで駆け下りる羽目になりました。別に改札外だし、後ろめたいことは何もありません。でもこれって徒町で…じゃなくて、勝ち負けで言うと明らかに敗北ですよね…。
さらなる敗北! 定番「バスセンターのカレー」を食べ損ねる!!
ブロンプトンを組み立てて新潟駅を離れる頃には、11時を過ぎてしまいました。駅前のモニュメントで証拠写真を確保したら、新潟サイクリングのスタートです。
さっそく新潟島を目指す…のではなく、まずは早めのランチに向かいます。今日はこのためだけに、鋼鉄の意志で朝の駅弁を我慢しました。まだ1kmも走っていませんが、すでにお腹はペコちゃんの限界です。
ほどなくして到着した、万代シティバスセンター。近くの交差点に差し掛かった時点で、もうカレーの香りが漂ってきて胃がキュンキュンします。
駐輪場にブロンプトンを置いて施錠したら、さっそく建物の中へ。立ち食いコーナーは、すぐに見つかりました。まずは食券を買って、そのあと品物を受け取るんですよね。こっちは予習バッチリ! 段取りは完璧です…が、目に飛び込んできたのはこの長蛇。
聞くところによると並んでいても流れは速いらしいのですが、朝食抜きの空腹バーサーカーは僅かな待ち時間にも耐えられません。カレーは即座に諦めました。コインロッカーに続いて、早くも2度目の敗北です。
新潟のソウルフード「イタリアン」を食すべし!
腹ペコなのに、行列にメゲて即撤退。もうコンビニおにぎりで我慢するほかない…? いいや、まだだ!
敗けたって次はある。
失敗Time=経験Time
立ち食いコーナーを離れ、バスセンターの2階へ駆け上がります。向かうのは、新潟のローカルチェーン「みかづき」。新潟県民のソウルフードとして名高い、「イタリアン」を提供するお店です。昼前の時間帯ですが、行列なし! 店内ガラガラ!! 余裕で着席できました。
ちなみに新潟のイタリアンは、パスタじゃありません。ソース焼きそばにトマトベースのミートソースをかけた、謎の麺料理。どうしてこの組み合わせになったのか? と、小一時間問い詰めたい1品です。
極上の美味! とかではないものの、もやしとキャベツのシャキシャキとした食感がいい感じ。ものすごく昭和を感じる味わいで、ソウルフードとして根付いていることに納得しかありません。
ちなみにこのイタリアン、フライドポテトとコーラのセットで700円(税込)!!
単品だと、なんと450円(税込)!!
いま、令和ぞ!? と、レシートを思わず二度見しました。
イタリアンには「みかづき(新潟市発祥)」のほかに、「フレンド(長岡市発祥)」という異なる流派が存在。新潟県内ではイタリアンの覇権を賭けて、きのこたけのこ戦争のような血で血を洗う凄惨な争いが日々繰り広げられています。恐ろしいですね(※事実に基づいて記述されていないことに留意が必要です)。
まずは定番の「新潟島一周ルート」へ。
お腹が膨らんだところで、GO!!リスタート。国指定重要文化財の萬代橋を渡って、新潟島に渡ります。
信濃川沿いを河口の方に向かって走ると、対岸には佐渡汽船のフェリーターミナル。佐渡島に向かう「ときわ丸」が、出港準備中でした。
こちら側には国指定の重要文化財、旧新潟税関庁舎。落雷の影響で安全設備に問題が発生したとかで、見学は外観のみでした(公式サイトによると、3月14日以降に内部見学再開)。あれ? …敗北3回目??
新潟島の反対側の日本海沿いの区間に入ると、海の向こうに雪を纏って連なる山々が姿を現します。立山連峰が見えているのかと思いましたが、方角的にはコレ佐渡島ですね。
新潟島一周自転車道は人も自転車も少なく(まぁ、平日ですし)、お手洗いをはじめとする施設もバッチリ。観光協会でオススメされるのも納得の、整備されっぷりです。
なんですが!
砂浜から押し寄せてきた砂が、路面を埋め尽くしている場所が何カ所もあることには閉口しました。もちろん押し歩きしていますが、思いのほか砂が深い場所もあって肝を冷やしています。ビンディングしたまま無理に突破しようとしたら、コケてしまっていたかも。
砂浜に直結している道がサイクリングロードを横切っているので仕方が無いことだとは思いますが、ロードバイクのスピード域だと相当ストレスになってしまいそう。
砂の上を何度か押し歩きして、新潟島の西端「関屋分水路」沿いの道に到着。一周ルートだと関屋大橋の手前で萬代橋方面に向かいますが、自分はここで新潟島とお別れ。関屋大橋を対岸に渡って、いよいよ廃線跡ルートに突入です!
新潟交通電車線の、廃線跡を走ろう!
新潟交通電車線は新潟県庁庁舎前に位置する「白山前駅」を起点として、JR弥彦線の燕駅までの約36㎞を結んでいた鉄道路線。「電鉄」の愛称で親しまれていましたが、1999年4月に全線が廃線となっています。
東山駅跡から新大野駅跡までの、約6.3kmが「オレンジロード」。また旧月潟駅付近の、約2.2kmが「角兵衛獅子の里遊歩道」として整備されています。ほかにもGoogleストリートビューで調べた限りでは駅の跡地が公園になっていたり、自転車歩行者専用道として整備されている区間もありました。
関屋大橋を渡ると「いかにも廃線跡」という風情でカーブしながら堤防上から降りる道があり、オレンジロードの案内看板が設置されています。
オレンジロードは十分以上の道路幅で路面もバッチリ整備されていて、りんりんロードを彷彿とさせる走りやすさ。だったのですが、車止めの間隔がちょっと狭めでビンディングを外さないと安心して通れなかったことだけは残念ポイント。
駅の跡地には東屋や駅跡を示す路面標示がありましたが、ホームや旧駅舎は見当たりません。踏切や架線柱の遺構なども見つけられず、かなり徹底的に撤去されちゃってる感があります。
しばらく走ると、学校に突き当たって道路脇の歩道を走る形になりました。ここ、当時は学校敷地内を分断して線路が通っていたのだとか。さすが昭和だぜェ…!
オレンジロードが途切れたあとは、中ノ口川沿いをメインに走ります。川の向こうに雄大な粟ヶ岳(多分)をはじめとする山々を眺めながら走れる道は快走路そのもの。
そして「坂が絶対に登場しない」という、この絶大な安心感! 最高ですわ!!
いくつかの整備された駅跡を横目に見て、そろそろ旧月潟駅かな…? と思いつつ走ります。が、いっこうに到着する気配がありません。
もしかして、気づかないうちにスルーしちゃってた? と、冷や汗をかき始めたところで、ようやく旧月潟駅に到着! さあ、カボチャ電車とご対面で…あれ?
分厚いカバーで思いっきり覆われてるじゃねーか!!
構内にあった掲示によると、3月下旬までは風雪から車体を保護するために冬囲いシートでカバーした状態になっているとのこと。
敗北カウンターの数字が、3から4になりました。
カボチャ電車をバックに写真を撮るはずだったのが、実際は銀色のビニールシート。なんということでしょう…。
ホーム跡に隣接して建っている、角兵衛獅子の像。角兵衛獅子は月潟地区の伝統芸能らしいですが、自分の脳内では「♪愛と勇気は言葉〜」が大音量でリピート再生されるだけでした。
旧月潟駅は実にきちんと整備されていて、当時の面影をバッチリ残しています。観に来る価値、ありありのありです。カボチャ電車に、分厚いカバーがかかっていなければね!!(号泣)
旧月潟駅を満喫したら、燕駅跡までラストスパート。新飯田駅跡〜小中川駅跡の区間には、枕木と鉄橋の残骸が残されていました。
廃線跡の脇にあった道路標識は、完全に朽ち果てちゃってます。この標識に法的な効力って、まだあるんでしょうか?
ほかにも旧駅舎の跡はいくつかあったのですが、旧月潟駅ぐらい昔の姿を残している駅は無かったです。まぁ維持管理を考えたら、がっつり手を入れることになりますよね。それは理解できるのですが、残念感があるのは否めないところ。
そして終点の旧燕駅跡近くに1本だけ残っていたコレ、間違いなく当時の架線柱ですよね。
こんな感じで、新潟交通電車線の廃線跡のトレースは終了! このあとは燕三条駅まで数キロ追加で走って、新幹線で一駅だけ輪行して新潟駅に戻りました。半日かけて走った距離を、約12分で駆け抜ける新幹線。相変わらず、えげつないスピードですなぁ。
豪華ディナーは、ゼロカロリー!
いくらド平坦だったとはいえ、約50kmのサイクリング。しかも小径折り畳み自転車のブロンプトンが使用機材ですから、身体的負荷はロードバイクでの100km走行に匹敵します(※根拠はありません)。
この事実から導き出されるのは「今日は塩分脂質炭水化物をどれだけ大量に摂取したところで、実質カロリーゼロの健康的な食事にしかならない」ということ(※根拠はありません)。
お金に糸目をつけないご褒美ディナーは新潟5大ラーメンのどれかを…と思っていましたが、丼からハミ出すチャーシューのビジュアルにやられて駅ビル内にあった「いっとうや」にあっさり吸い込まれました。
味の濃いラーメンには、ライスを添えることが法律で決まっているので「まかない丼」も注文しました。法律だから仕方ないですよね!
ところで最近マジで体重が増えまくっているのですが、まったく心当たりがありません。もしかして、自分は怪奇現象を目の当たりにしているのでは…?
まとめ
新潟駅でのコインロッカー敗北から始まり「バスセンターのカレー」を食べ損ね、旧新潟税関庁舎には入れずに「新潟島一周」も中途半端。そのうえカボチャ電車はカバーに覆われているという、敗北しまくりの50kmでした。
けれど新潟県民のソウルフード「イタリアン」を待ち時間なしで食べられたし、越後山脈から連なる粟ヶ岳の山々を眺めながらド平坦を楽しく走れました。そして外装5速化したブロンプトン、やっぱり最高です。
敗北を重ねまくった事実から目を逸らせば「敢えて、定番外しを狙いました!」と、無理矢理主張できる内容の新潟サイクリングができています。土地勘ゼロの新潟であることを鑑みたら、むしろ大勝利と言っていいでしょう。
そう、俺たちは買った…じゃなくて勝ったんだよ!!
ドヤ顔で本稿を書き終えようとしたとき、X(旧Twitter)のタイムラインに新潟の文化風習について記述された専門書籍がレコメンドされてきました。
その書籍には「蒸気パン(ポッポ焼き)」というご当地スイーツ、そして「ふるまちモール」「白山神社」といった見どころについて詳細な記述がされています。さらにショックだったのは、すぐ脇を通っていながら完全にスルーしてしまった「やすらぎ堤」や「マリンピア日本海」についても魅力的な記載があったこと。
えええ! 事前に知っていれば、立ち寄ったり写真を撮ったりできたものを…!! そしてなにより、ポッポ焼きを食べ損ねたのが痛すぎる!!
雑な下調べだけじゃ、やっぱり駄目だった…。大勝利かと思っていたら、完膚なきまでの完全敗北です。絶望。
この失態を取り戻すには、もう一度「どこかにビューーン!」で新潟を引き当てるしかありません。しかし再び6,000JREポイントを貯めるためには、ビューカードによる浪費が必要になります。しかたないですね…ちょっとレンズでもポチるとしますかね(ニチャア…)。







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