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給与支給日まで 待てない nadokazuです。
というわけで、本日の駄文はこちら!
廃線跡に、ロマンティックが止まらない!
全国各地にいろんなサイクリングロードがありますが、その中でも「廃線跡」を使った道がとても魅力的だと思うのです。
なぜならそこには、その場所だけが持つ「流れてきた時間の積み重ね」があるから。
過ぎ去った時間の彼方に、確かに存在していた「鉄道」という巨大なインフラ。そして、沿線に暮らした人々の営み。
かつて人々や貨物を載せた列車が行き交っていた場所で、在りし日の隆盛に想いを馳せながらペダルを回すと、決して戻らない時間の流れを否応なしに体感できるでしょう。
生い茂る草に埋もれかけた遺構が語りかけてくる、えも言われぬ感情。もしかして、これ「ロマン」ってやつですかね?
ロマンと趣きだけじゃない!4つの激推しポイント
こうした趣の深さは、廃線跡のサイクリングロードが持つ大きな魅力のひとつ。
ですが、それだけではありません!
「廃線跡」だからこそ獲得し得る、サイクリングロードとしての数々の好条件。実はそれこそが、真の魅力にほかなりません。たぶん。
それでは廃線跡のサイクリングロードを個人的に激推しする4つのポイントを、頼まれてもいないのに語ります!
①真の平坦基調!ルート内に激坂はない…はず!!
廃線跡のサイクリングロードは、もともと鉄道路線に使われていた場所です。なのでルート内には、無茶な斜度の坂が存在しません。「基本的には平坦基調」と言ってしまっても、大きく差し支えることはないでしょう。
ゆるポタの最も大きな敵「きつい峠越え」が、根こそぎ駆除できている走行環境。この絶大な安心感は、何にも代え難い魅力です。
②専用道!クルマが突入してこない!!
一般道との併用パートが一部あったとしても、ほとんどの区間が「自転車歩行者道」です。
スタートからゴールまで、ずっと車道を走り続けることに比べれば、クルマとの接触リスクは遥かに低く、より高い安全性が担保されていると言えるでしょう。
③駅近スタート!輪行で行きやすい!!
たとえば「乗鞍スカイライン」のスタート地点は、最寄りのJR高山駅から約30km離れています。「スタート地点に到着する」だけで、すでにひと苦労。走行開始前なのに、エネルギー使いまくりです。
ですが廃線跡のサイクリングロードだと、駅の近くでスタートできるケースがほとんど。
そりゃ「廃線跡」なんだから、普通に考えれば既存の鉄道路線に近い場所を通過するのが当たり前。なので輪行を解除したら、割とアッという間にクルマのいない道です。
④施設充実!お手洗いや補給に困りにくい!!
サイクリングロードとして整備されるとともに、周辺施設も整備されているケースが多いです。駅の跡地が、休憩施設やレンタサイクル貸出拠点になったりしています。お手洗いや補給の心配は、相当低いと言えるはず。
それに、こうしたインフラができてしまえば、周辺自治体が観光客の誘致に活用しようとするのは道理。積極的な観光情報の提供や案内、標識の整備といった「おもてなし」も期待できます。
以上!
ということでロマンもへったくれもない、きわめてへっぽこな視点から「廃線跡」のサイクリングロードを激推しさせていただきたく存じます!
全国各地の廃線跡サイクリングロードをリストアップ!とりあえず12本!!
さてさて、そんな廃線跡サイクリングロードについて、実は「つくば霞ヶ浦りんりんロード」と「久比岐自転車道」と「風の道」ぐらいしか存在を認知していませんでした(お前の情報源はマンガだけなのかYO!?というツッコミ不可)。
なんですが、本稿執筆を機会にググってみると、出てくるわ出てくるわ。
とても全部はリストアップできそうにないので、とりあえずヒットした12本を雑にご紹介します。
①釧路阿寒自転車道線(北海道釧路市)
炭鉱の閉山にともなって廃止された、雄別鉄道線の跡地を利用して整備されたサイクリングロード。
別名は「湿原の夢ロード」で、1978年の完成。北海道釧路市昭和から阿寒町までの約25kmのコースは釧路湿原の間近を通過するので、べらぼうに雄大な自然を肌で感じまくることができそう。
参考サイト:
北海道 建設部土木局道路課「釧路阿寒自転車道線」
北海道庁のブログ 超!!旬ほっかいどう「夢の湿原ロード」
②網走常呂自転車道線(北海道網走市、北見市)
別名、オホーツク自転車道。網走湖・能取湖・サロマ湖と3つの湖を結ぶ、全長約40km。公式サイトによると、コースは約70%が水辺とのこと。
国鉄湧網線(昭和62年廃⽌)の廃線跡を利⽤した⾃転⾞歩⾏者専⽤道路ですが、網走中央公園から網走湖半までと、常呂町からサロマ湖までの区間は一般道の利用区間になっています。周辺情報は公式のサイクリングロードマップをチェック。
参考サイト:
CBN本館 網走常呂自転車道線(オホーツクサイクリングロード)
北海道「オホーツク総合振興局 網走常呂自転車道線」
③支笏湖公園自転車道線(北海道千歳市)
王子軽便鉄道(1951年廃止)の、廃線跡を利用したサイクリングロード。北海道千歳市の市街地から支笏湖(しこつこ)までの約26kmは、公式サイトによると「原生林の中を抜ける林間コース」とのこと。
千歳市側のスタート地点は新千歳空港の滑走路端にほど近い位置だったりするので、飛行機輪行して空港からそのまま走りに行けちゃいそうです。
参考サイト:
北海道 建設部土木局道路課「支笏湖公園自転車道線」
王子軽便鉄道ミュージアム
④札幌恵庭自転車道線(北海道札幌市、恵庭市)
旧国鉄千歳線の廃線跡に整備された、約24kmのサイクリングロード。区間によって「白石こころーど」「陽だまりロード」「エルフィンロード」という別々の愛称があります。
「白石こころーど」区間では道路と交差する場所は立体交差化されていて、ノンストップ走行が可能。なんですが、この区間「白石サイクリングロード」だった旧愛称を「自転車優先の印象を受けやすい」という理由で変更した経緯があるそうです(察し)。
参考サイト:
CBN本館 札幌恵庭自転車道(エルフィンロード/白石サイクリングロード)
北海道 建設部土木局道路課「札幌恵庭自転車道線」
札幌市白石区役所「魅力発見!白石こころーどを行く」
札幌市厚別区役所「陽だまりロード(道道札幌恵庭自転車道線)マップと見どころ」
北広島市役所「ルートマップ」
⑤日中線記念自転車歩行者道(福島県喜多方市)
旧国鉄日中線(昭和59年廃止)の、廃線跡。日中線は喜多方〜熱塩の約11kmの路線でしたが、自転車歩行者道として整備されているのは途中までの約3km。春になると、沿道に植えられた枝垂れ桜が咲き誇るのだとか。
「サイクリングロード」と紹介されてはいますが、ストリートビューで見る限りでは「遊歩道」としての位置づけのほうが高そうです。
旧熱塩駅跡は「日中線記念館」になっているので、地図で廃線跡を追いながら走ってみるのもよさそう。
参考サイト:
(一社)喜多方観光物産協会「日中線記念自転車歩行者道(サイクリングロード)」
(一社)喜多方観光物産協会「旧国鉄日中線 熱塩駅(日中線記念館)」
⑥久比岐自転車道(新潟県上越市、糸魚川市)
旧国鉄北陸本線の廃線跡を利用した、新潟県上越市~糸魚川市にまたがる全長約32kmのサイクリングコース。ほぼ全線が日本海のすぐ近くで、海の眺めを楽しみながら走行可能です。
自転車漫画の帝「ろんぐらいだぁす!」48話にも登場しているほか、久比岐 凛(くびき りん)という、PRキャラクターがTwitterなどで活動中です。
参考サイト:
新潟県庁「【上越・糸魚川】久比岐自転車道ガイドマップを制作しました!」
国土交通省 北陸地方整備局 高田河川国道事務所「久比岐自転車道」
久比岐 凛 Twitter
⑦つくば霞ヶ浦りんりんロード 旧筑波鉄道コース(茨城県土浦市、桜川市)
全長約180kmのサイクリングロード「つくば霞ヶ浦りんりんロード」のうち、1987年に廃線となった旧筑波鉄道の廃線跡を利用したコース。JR常磐線土浦駅からJR水戸線岩瀬駅までの約40kmで、ほぼ全線が自転車歩行者道。
路面はバッチリ整備されていて走りやすく、旧駅舎の多くは休憩所になっていてお手洗いや補給の心配も無し。首都圏から近くて、がっつり走れる廃線跡の筆頭格だと個人的には思っています。
参考サイト:
つくば霞ヶ浦りんりんロードを走る JR土浦〜岩瀬駅往復編(CBN Blog)
茨城県民生活環境部 スポーツ推進課「つくば霞ヶ浦りんりんロード」
⑧加悦岩滝自転車道線(京都府与謝野町)
「道の駅シルクのまち かや」付近から、国道178号岩滝橋周辺まで。旧加悦鉄道跡地を中心に整備された、約12.2kmのサイクリングロード。沿道には当時の駅舎や車両を保存する、資料館も設置されています。
参考サイト:
京都府 丹後広域振興局「加悦岩滝自転車道線」
与謝野町観光協会「グルグル走って、このまち新発見!」(PDF)
特定非営利活動(NPO)法人加悦鐵道保存会
⑨片鉄ロマン街道(岡山県備前市、和気町、美咲町)
正式名称は、岡山県道備前柵原自転車道線。同和鉱業片上鉄道(1991年廃線)の線路跡を中心に整備された、岡山県にあるサイクリングロードです。
JR赤穂線西片上駅付近を起点に、山陽本線和気駅や吉井川沿いを経て吉ヶ原駅跡に至るコースで、全長は約34km。駅舎やプラットフォームが整備された状態で残されているほか、サイクリングターミナルが設置されるなどホスピタリティが厚めな印象を受けます。
あと、沿道付近にキャットアイの吉井工場があるので、走る機会があったらぜひ巡礼したいところ。
参考サイト:
岡山県和気町観光サイト「【中級者向け】片鉄ロマン街道コンプリートコース」
備前市「サイクリングターミナル」
美咲町「岡山県美咲町サイクリング 片鉄ロマン街道からレトロな街を、駆け抜ける」
赤磐市「赤磐に眠る財宝を奪え!〜ミステリアスボーイの野望〜」
⑩茶屋児島自転車道/風の道(岡山県倉敷市)
下津井電鉄の廃線跡(茶屋町〜下津井間の約21km)のうち、茶屋町駅から旧児島駅までが「茶屋児島自転車道(茶屋町児島自転車道と表記するページもあり)」。旧児島駅から旧下津井駅までが「風の道」として整備されています。
ストリートビューで見てみると、一部舗装されてない感じですが、実際のところはどうなんでしょう…?
参考サイト:
岡山県 道路整備課「爽快!岡山満喫サイクリングロード事業推奨ルート」(PDF)
公益社団法人 岡山県観光連盟 岡山県観光WEB「児島「風の道」」
チャリと来た「廃線跡とレールの音」
⑪メイプル耶馬サイクリングロード(大分県中津市)
正式名称は、一般県道中津山国自転車道。1975年に廃線になった、耶馬溪鉄道の廃線跡を利用したサイクリングロードです。全長約35kmのうち、22kmが自転車歩行者専用道として整備されています。
「耶馬溪」は、日本新三景に選定されたほどの景勝地。奇岩が連なる、渓谷の景観を楽しみながら走れそうです。
参考サイト:
CBN本館 メイプル耶馬サイクリングロード
一般社団法人 中津耶馬渓観光協会「メイプル耶馬サイクリングロード」
九州観光機構「メイプル耶馬サイクリングロード」
⑫ゆうかファミリーロード(熊本県熊本市、山鹿市)
熊本県熊本市から山鹿市までを結ぶ、全長34kmのサイクリングロード。熊本市のサイトによると、JR鹿児島本線の植木駅付近から、山鹿温泉鉄道跡地とのこと。
なんで「ゆうか」なの? ヤマノススメ?? と、疑問符浮かび上がりまくりでしたが、その謎はkazaneさんのCBN本館記事であっさり解明されていました。
参考サイト:
CBN本館 熊本県道330号熊本山鹿自転車道線 ゆうかファミリーロード
熊本市「【初心者にやさしいサイクリングルート】ゆうかファミリーロード(一般県道 熊本山鹿自転車道線)を利用しませんか?」
妄想プランで検証!首都圏から日帰りできる?
ここまで書いてしまうと、やはり「実際に行ってみたい!」という感情がぶち上がります。もちろん、Stravaでローカルレジェンドになるほど通いまくった、りんりんロードではない道へ!
とはいえ、底辺労働者の自分が使える時間は限られまくります。家庭環境の安寧のためにも、できれば日帰りしたい…けれど実際に、それって可能なの?
時刻表サイトを検索つつ、机上の空論をこねくり回してみました。
【妄想①】片鉄ロマン街道に行きたい!
首都圏から日帰りできる?→できます!
東京駅6時発、のぞみ1号で岡山駅まで行き、赤穂線乗り換えで西片上駅着は10時6分。片鉄ロマン街道は往復しても約70km程度ですから、夕方になる前に戻れるでしょう。
せっかくなので、備前♡日生大橋(ハートマークも正式名称)と頭島大橋を渡って「頭島」まで15kmほど足を伸ばして「カキオコ」をいただいてから帰路につきたいところです。
帰路の輪行は、頭島から最寄りのJR日生駅から。19時13分発の列車に乗り、岡山駅でのぞみ64号に乗り換えれば、その日のうちに首都圏に戻れます。日帰りだって、全然可能なスケジュールが組めます。
ですが、どうせなら岡山に一泊して、翌日は茶屋児島自転車道と風の道を走破したいところです。
東京〜岡山間の新幹線指定席は、往復割引を使って休日通常価格で33,580円。それだけのマニーが用意できるなら、JTBなど旅行代理店のツアーを探して往復の新幹線に宿泊がついて同じぐらいの価格で済んじゃうプランを見つけられる(時期にもよりますが)でしょう。費用的にも所要時間的にも、かなり現実的な検討ができそうです。
え?青春18きっぷを使って各駅停車で激安往復する!?
…それは…もう勘弁してください…。
参考記事:
【妄想②】メイプル耶馬サイクリングロードに行きたい!
首都圏から日帰りできる?→できます!できますが…
メイプル耶馬サイクリングロードの出発地点の最寄り駅は、JR日豊本線中津駅。東京駅6時15分発、のぞみ3号に乗車。小倉駅でソニック15号に乗り換えて11時9分の到着です。
帰路の最終便は、中津駅18時32分発のソニック50号。小倉駅で19時15分発の、のぞみ64号に乗車すれば日が変わる前に東京まで戻れます。
メイプル耶馬サイクリングロードは、往復で約70km。タイムリミットまで約7時間半ありますから、15km/hで走れば余裕。夏場なら、陽が落ちる前に戻ってこれるでしょう。
つまり、日帰りできます!
とはいえ、このタイムスケジュールだと脇目も振らずに走って、時間に追いたてまくられるサイクリングになってしまいそうです。楽しいことは間違いないのですが、移動した時間と手間と交通費を考えると、ものすっっっっっっごく割に合わない感じです。
ちなみに飛行機を使っても、往路の中津駅到着が1時間早くできる程度。帰路は鉄道利用の場合と同じ出発時間でした(navitime.co.jpでの検索結果による)。「自転車」という巨大な取り扱い注意荷物を空港まで移動させる手間や、運賃の大幅な増加を考えると、さすがに腰が引けてしまいます。
というか、「せっかく九州まで行くのに日帰り」って、どうなんでしょう。そもそも「現地滞在時間より、乗車時間の方が長い」って、どういうこと?これ、もはや「旅」じゃなくて、ただの「移動」じゃん!
やはり宿泊込みでプランニングして、かけた時間に見合うだけの体験を得たいところ。
でもそうなると「阿蘇山の方は行かないの?」とか、「国東は見なくていいの?」とか心の中の魔獣が騒ぎ始めそう。さすがに「首都圏から九州」となると、一筋縄ではいきそうにないですねぇ。
行こう!廃線跡のサイクリングロードに!!
趣きにあふれて、走りやすくて、高い安全性も担保されている。そのうえ映える被写体にだって、困りそうにない。
廃線跡のサイクリングロードって、もはや「楽しい自転車体験が確約された場所」ではないでしょうか。
限界まで自分を追い込みたい!口の中に血の味を感じながら、限界心拍で全力疾走したい!という方でなければ、行く価値ありまくり。泊まりがけの自転車旅行プランを立てるときも、この辺りを軸に組み立てていくと、割とスムーズにいきそうです。
というわけで、いま「メイプル耶馬サイクリングロードに行きたい欲」が空前絶後の高さになって、悶々としております。空から非課税の現金、降ってこないですかねぇ…。