自転車グッズに
すべてをかけて
買うぞマニーの尽きるまで
家計の(家計の)
破綻は(破綻は)
もう近いnadokazuです。
というわけで、本日の駄文はこちら!
自由!無料!豪華景品!「サイクルボール」は、おいしすぎ!!
日本中の「名だたる1周」の完走を目指す、クエスト形式のサイクリングイベント「サイクルボール」。
過去の記事でも何度か取り上げていますが、
- 開催期間内ならいつ、どの順番に走ってもいい。
- 今まで走ったことが無い場所に行く機会になる。
- 走ったことがあるエリアでも、「こんな場所あったの?」という再発見ができる。
- 走破したステージ数に応じて、景品がもらえちゃう。しかも、かなり豪華。
- それなのに、参加費無料!
という、自分にとっては「おいしい!」以外の感想が思い浮かばない企画です。
▼ 参考記事
2024年の4月27日から「Season V」がスタートしていて、今年もコンプリートを狙うぜ!とか思っています。執筆時点で10ステージ以上を走破しているのですが、ふと、こんな思いが頭をよぎりました。
コンプリートの難易度が爆上がりしている、ような…?
2023年に開催された「サイクルボール Season IV」は、全11ステージでの開催でした。それが2024年の「サイクルボール Season V」になったら、全16ステージに大幅増量。実に「約1.5倍」で、ラーメンだったら「大盛り」相当です。
最北端のステージが秋田県大館市なのは変更ありませんが、最西端は琵琶湖から淡路島まで遠ざかりました。ステージ間の最大距離は、実に約1,000km!
東北/関西からの参加だと、移動だけでも大仕事になっちゃう。しかもステージ追加のせいで「1回の遠征で複数のステージをクリアする」というような、計画的なプランニングも欠かせなくなりました。
それって「行き当たりばったり・思いつき」でしか行動しない、自分みたいな脳天気無計画野郎が最も苦手とするシチュエーションじゃないですか!
でもまぁ、ステージ数が増えた分だけ東北/北陸/関西エリアにお住まいの方も複数ステージがクリアしやすくなっている!とも言えるわけで、自分はステージ増をポジティブに捉えるようにしています。
今から全ステージのコンプリートを目指すなら?
「サイクルボール Season V」の開催期間は、2025年の2月2日まで。この原稿を打っているのが8月下旬なので、残りは約5カ月。なーんだ、まだまだ余裕じゃん!
とか思っていたら、実は意外と時間がなかったりします。
だって「11月30日で開催期間が終了」してしまうステージが、4つもあるのです。12月に入ると、豪雪に埋もれるからですよね、きっと(偏見)。
なので、まずは「あききたいち」「おしいち」「加賀いち」「とやまいち」をクリアするのが、絶対的最優先になると言えるでしょう。
自分のような社会の最底辺を這いつくばる労働者が活動可能な週末は、限られた回数しかありません。こうして考えると、全ステージ制覇の難易度は本当に高くなっていますねぃ…。
ステージ走破の効率を高めるには?
限られた休日を使って、なるべく多くのステージを走破する。そこで検討したいのがショートコースで1日に2つのステージを走る、「ダブルヘッダー作戦」。
「ステージ間の距離が短く、どちらもショートコースが設定されている」という制限があるので実施可能な場所は限られますが、自宅から現地まで往復する移動時間も含めて考えると「大幅な日数が節約できる!」と言えます。ちなみにダブルヘッダーが可能そうなのは、以下のコースの組み合わせ。
①【かのいち】ショートコース:沼津市発着+【富士いち】ショートコース
「かのいち」のショートコースは「伊豆市発着」「伊豆の国市発着」だと、ヒルクライムありのコース設定になっています。難易度が爆増するので、ダブルヘッダーを考えるなら「沼津市発着」一択でしょう。
「富士いち」にも複数のスタート地点がありますが、走破難易度は概ね同レベル。
ただし!
「御殿場市発着」には、長尾峠ヒルクライムが組み込まれているので要注意です(舐めてかかって地獄を見た経験者談)。
まあ、芦ノ湖の眺めはいいんですけどね。
②【かすいち】ショートコース+【つくいち】ショートコース
「かすいち」「つくいち」は、共にスタート地点が駅から思いっきり離れています。鉄道移動だと「駅からスタート地点まで行く負荷」が2倍になって、それだけで疲労困憊。ダブルヘッダーをこなすなら、クルマ移動が必須になるでしょう。
③【とやまいち】ショートコース+【加賀いち】ショートコース
「とやまいち」は始発の新幹線で実際に行ってみて、首都圏出発でも「加賀いち」とのダブルヘッダーが可能であることは確認できました。両ステージ間は100km以上離れていますが、
- 新幹線を使って移動できる。
- 「とやまいち」「加賀いち」ともに、ショートコースは難易度が低め。
- 「加賀いち」は加賀温泉駅発着なので、スタート地点までの移動時間がほぼゼロ。
という3つの好条件が相乗効果を発揮します。
東京駅から始発の新幹線に乗車すると、氷見駅に到着するのは10時11分。「とやまいち」のショートコースを走って12時42分発の氷見線に乗車できれば、14時38分には加賀温泉駅へ到着可能です。
加賀温泉駅の東京行き最終列車は20時17分発ですから、5時間以上の時間がある。「加賀いち」ショートコース(32.2km/244m UP)の難易度なら、ゆっくり走っても余裕でしょう。
ただ「とやまいち」と「加賀いち」の両方を1日で走って日帰りすると、周辺を観光できる時間はほぼありません。特に氷見エリアの滞在時間は、最小限になってしまうでしょう。せっかく遠征したのに、それは非常にモッタイナイ。
なので自分はダブルヘッダーを諦めて、富山いちのあとは加賀温泉への移動途中に金沢観光を楽しむプランにしました。聖地巡礼?加賀友禅こらぼスタンプラリー?はて…それはいったい何のことでしょう?
ここのおでん好きなんだ。
一緒に見たいんだ。消えない夢(Dream) I believe。
そうそう、せっかく日本海側まで行くんだから「サドイチ」も、まとめて片付けられないかな〜」とか思ったんですが「富山/加賀温泉から新潟への移動は、いちど高崎まで戻った方が2時間以上早いこともある」という新幹線によるバグった現実を見せつけられて戦意を完全喪失しました。
④【ビワイチ】ショートコース+【アワイチ】ショートコース
こちらも、ステージ間の移動に新幹線が活用できます。東京駅を6時に出発する、のぞみ号の始発に乗車すると大津駅には8時31分の到着。タイムリミットは岩屋港19時40分発のジェノバラインへの乗船なので、移動時間を含め10時間以上が使えます。
なんですが!
- ステージ移動する時間帯のジェノバラインが、1時間に1本しかない。
- 「ビワイチ」「アワイチ」ともに、ショートコースの難易度が高め。
という、ダブルのデバフがかかっています。ガチ勢の方でないと、日帰りダブルヘッダーは難しそうです。
ショートコースも楽しいよ!
「全ステージを最も難易度が高いコースで走破したい!」という心意気を、否定するつもりは全然ありません。むしろ、素晴らしいと思います。けれどショートコースでもフル/メインコースでも、走破認定の価値は同じです。
それにショートコースだってコースメイクは実に考えられていて、普通に楽しさ満載。そもそも、遠征してサイクリングすることを「楽しい」と感じない要素って無いですよね?
というわけで「積極的にショートコースを楽しむという選択だって、全然アリアリ!」というのが個人的な考えです。ショートにはショートの良さが、間違いなくあります。
コンプリートを目指さなくても楽しめる。
なんだか思いっきりタイトル詐欺になっている気がしないでもないですが、全ステージを制覇しなくてもサイクルボールは思いっきり楽しめます。3ステージ、7ステージをクリアするだけで、豪華な景品を獲得できるチャンスがバッチリある。
無理にコンプリートを目指す必要は、全然ないんですよね。
そもそも義務感や強制で走ったところで、面白くもなんともない。自分のペースでお気楽に楽しむことが可能な仕組みになっているのは、サイクルボールの実にいいところですなぁ。
イヤすぎる激坂!モチベーションを引きずり出すには?
サイクルボールSeason V、全16ステージの中で最もクリア難易度が高いのはどこか?それは間違いなく「伊豆いち」だと、断言できます。なにしろ
- ショートコースは存在しない
- メインコースの獲得標高/走行距離が、昨年よりがっつり上乗せされている
という、一般的なサイクリストの皆さんより大幅に劣った脚力しか持ち得ない、自分のようなダメ脚自転車乗りを激坂という燃えさかる炎の渦中に叩き落とす悪魔的な設定になっています。
西伊豆スカイラインを仁科峠まで走った後に、天城峠まで越えさせる2024年の伊豆いちメインコースを引いた人、人の心とか…ないんか?
ありとあらゆる場所で、激坂が牙を剥く伊豆半島。そんな坂地獄には、絶対に近づきたくありません。
だがしかし!
だからといって2025年の2月2日まで「伊豆いち」を走らないままだと、全ステージのコンプリートは失敗に終わります。
心の底からイヤすぎる、悪夢の激坂コース。そんな「伊豆いち」を走るには、コンプリートしたい!という気持ち以上の強い動機付けが必要です。
そんなとき背中を押してくれるのが「チャレンジDAY」という、公式イベント。これがまた、べらぼうにおいしいんですよ。なにしろ復興支援イベントになっている「加賀いち」を除いて、参加費は無料!つまり、参加にお金がかかりません。
それなのにエイドで補給を受けられたり、サポートカーのサポートが受けられたり、いい感じのお土産までいただけたりします。参加すると「得しかしない」し「いい思いしかしない」ので、無料なのが申し訳なくなってくるレベル。目の前に大きな人参をぶら下げられるので、
「坂はイヤだ」とか
「坂はイヤだ」とか
「だから坂はイヤだっつってんの!」
という感情の押さえ込みとモチベーション創出に、絶大な効果を発揮します。
「伊豆いち」のチャレンジDAYは終了してしまいましたが、まだ他のステージで6回の開催が残っています(執筆時点)。このコースちょっとツラそうだなぁ…というステージを走るなら「チャレンジDAY」の参加は、思いっきり前向きに検討すべきでしょう。
交通費を抑えて遠征するには?
サイクルボールの全ステージコンプリートを阻む、脚力と休日確保以外の大きな壁。それはもちろん「遠征のための交通費」です。飛行機や新幹線という高速移動手段があっても、移動の速さと費用は概ね比例するもの。
「1度の遠征で、なるべく多くのステージを走る」こと以外にも、できる節約はしておきたいところです。
①自家用車でがんばる
下道を使えば、必要なのはガソリン代だけ!ハイブリッド車の燃費なら、相当高い費用対効果で移動ができるでしょう。
ただし!
そのぶん時間と体力を、ごっそり失うことになります。疲労した状態での運転は、事故のリスクを高める危険行為。遠隔地への移動に、自家用車は思いっきり不向きだと思わざるをえません(最近の車の運転支援機能は素晴らしいので、高速道路利用ならアリアリ)。
②青春18きっぷを使う
数あるお得な切符の中でも、長距離格安移動なら「青春18きっぷ」がド定番と言っていいでしょう。利用期間が限られてしまうのは難点ですが、明石(淡路島)だろうが新潟だろうが大舘だろうが石巻だろうが、片道2,410円で移動できてしまいます。しかも、自分で運転する必要なし!
ただし!
乗車するのは、ほぼ各駅停車。ロングシートで横向きになっている時間も多く、そのうえ着席できる保証はどこにもありません。
しかも!
乗り換えのたびに、自転車を抱えて歩くことになります。階段で別のホームに移動が必要というケースもあったりして、「かなりキツい旅になる」と言わざるを得ません。
▼ 参考記事
東京駅出発で青春18きっぷを使ったサイクルボール遠征を考えるなら、移動時間と体力との相談が思いっきり必要。「青春18切符検索」で移動時間を調べてみると、
■東京〜氷見(とやまいち)
東京駅5時20分発、氷見駅19時22分着(一部18きっぷ利用不可区間あり)。
■東京〜加賀温泉(かがいち)
東京駅5時20分発、加賀温泉駅21時59分着(富山〜加賀温泉は18きっぷ利用不可)。
■東京〜大館(あききたいち)
東京駅4時45分発、大館駅20時23分着
こんな感じで、丸一日ずっと列車に揺られることになります。ぐぬぬ…。
③大人の休日倶楽部パスを使う
本稿をお読みの方のほとんどが条件に当てはまらないとは思いますが、JR東日本には実に強力な割引切符があります。それが「大人の休日倶楽部パス」。
なにしろ「18,800円で新幹線を含むJR東日本全線に乗車できて、連続5日間有効」そのうえ「6回まで普通車指定席が利用できる」のです。東京から仙台に新幹線で移動して、石巻で「おしいち」ステージを走破。再び新幹線に乗車して新青森から特急「つがる」で大館に移動して「あききたいち」を走破。そのあとは、「つがる」「いなほ」を乗り継いで新潟へ。佐渡島に渡って「サドイチ」をクリアしたあと、新幹線で東京に戻る。というプランで全行程を特急の指定席利用で移動しても、鉄道移動の費用は18,800円ポッキリ。
これ、普通に激安ですよね?
しかも、35,000円の「グリーン車が使える大人の休日倶楽部パス」もあります。だだっ広くて快適な新幹線のグリーン車はもちろん、特急「いなほ」の1列+2列というグランクラスと見まごう豪華仕様のグリーン車にだって大手を振って乗車できます。
ただし!
大人の休日倶楽部パスが購入できるのは、「大人の休日倶楽部カード」の契約が必須!そして大人の休日倶楽部に入会できるのは、50歳になってから!!
若者たちよ!!老人の特権を羨ましがるがよい!!フハーハハハ!!(私は最低の人間です)
④ホテル代1万円割引のキャンペーンを活用して大館に行く
首都圏からの日帰りが難しいステージのひとつ、「あききたいち」にピッタリすぎるホテル代の超巨額割引キャンペーンが実施されています。
「大館能代空港 泊まってお得!キャンペーン」
これは秋田県外在住の方が、羽田空港発・大館能代空港着の航空便に搭乗した日に対象宿泊施設に宿泊すると 宿泊代金が10,000円割引されるというもの。
い、い、1万円割引---!? タダでホテルに泊まれるじゃん!! なんという太っ腹でしょう。私、大館にもう一度行きたくなってしまいました。
▼ 参考記事
⑤東海汽船の割引プランを使って伊豆大島に行く
伊豆大島に行くなら、まずは東海汽船の公式サイトで「おしらせ一覧>新着ツアー」をチェック。遠征予定に合った割引プランがないか、きっちり目を光らせておきましょう。
サイクルボール参加で注目したいのは、「伊豆大島サイクルきっぷ」。熱海港発にはなりますが、ジェット船の運賃がほぼ半額!!しかも「手荷物料金込み」です。自分は横浜住みなので、熱海まで普通車グリーン席を使っても十分以上にペイできちゃう計算。
ひとつだけ残念なのは、販売期間が2024年の6月30日で終了していること。これから伊豆大島に向かおうと思っている方は、この素晴らしい割引を使うことができません。いや〜残念!
あ、私ですか? もちろん、伊豆大島サイクルきっぷを電話予約しましたよ!!
ちょうど「トライアスロン大会の前日で例外設定日」だとかで、いちど予約に成功したのに後から折り返しの電話でお断りされて、伊豆大島サイクルきっぷ使えなかったんですけどね!!!!(号泣)
⑥自走する
どれだけ遠くのステージでも、電車賃不要!そのうえ自転車乗りなら、誰だって制限なしで使い放題。まさに、究極の遠征手段と言えるでしょう。
たとえば「サドイチ」なら、直江津集合(自転車マンガの帝「ろんぐらいだぁす!」でも題材にされた、直江津の舟見公園を目指すイベント。2024年は、8月31日開催)に合わせて直江津まで自走。翌朝、直江津港からフェリーを使って小木港へ。さらに両津まで自走すれば、サドイチのスタート地点まで「フェリー運賃だけ」で到着できます。
▼ 参考
東京から佐渡島までの交通費は、通常ルートであれば片道34,080円(東京~新潟/新幹線グランクラス、新潟~両津/佐渡汽船スイートルーム利用)。それが直江津まで自走しちゃえば、たったの3,710円(直江津~小木/佐渡汽船2等利用)で済んでしまうのです。交通費の差は、実に10分の1になる。まさに最強!至高!!絶対無敵!!!
ダラダラと駄文を書き連ねた果てに、たどり着いた究極の真実。そう、どれだけ遠くのステージであっても、自走すれば交通費の最小化が可能になります。いや、交通費の多少なんて、もはや関係ありません!自転車乗りなら誰だって、遠征でも自走すべきなのです!!
それでは皆さま、ご唱和ください!!
「輪行は甘え!!」
本稿をお読みのあなたも、ぜひ自走でサイクルボールの全制覇にチャレンジしてみてください。
※東京〜佐渡の通常ルートで無駄に高い席を使ったり、宿泊費を直江津集合の参加費用として除外することで、差額を無理矢理大きくして欺瞞しようとする意図はこれっぽっちもございません。【本当】【本当】
※本稿を鵜呑みにして心身に再起不能なダメージを負っても、執筆者は一切の責任を負いませんので予めご了承ください。
まとめ
参加費無料で豪華景品がもらえちゃう、サイクルボール。今から始めても、全ステージコンプリートは十分間に合います。
メインコースもショートコースも、それぞれのエリアにかなりの解像度があることを感じられる設定になっています。いままで気づいていなかった魅力を再発見できたりするので、すでに走ったことがあったりする場所でも行く価値アリアリ。
初めて走る場所でも、しっかりコースをお膳立てしてもらえているので安心感絶大です。そのうえ、景品は超豪華!わたくし、Season IVのときはおたふく手袋さんのクーポン<<1万円分!!!>>をタダもらいしたので、インナーを爆買いしました。
とはいうものの、たったの3ステージ走破で景品GETの権利はバッチリ得られます。繰り返しになっちゃいますが、無理にコンプリートする必要は全然ないんです(上位の景品獲得にチャレンジしたいならともかく)。
自走すれば、交通費だってミニマムです!次の週末にでも、まずは近場のステージから始めてみませんか?サイクルボール!