中年でポチり100回を達成したnadokazuは、
「高性能サイコンを!」と願い訪れた神社で
「高性能な運命のサイコンは100台ある」と告げられる。
次々に待ち受ける、運命のサイコンとの出会い…
どうするnadokazu?
というわけで、今回の駄文はこちら!
序章:真っ昼間に機械な宅配便が来た。
横浜の狭小集合住宅に、またiGPSPORTさんからの宅配便が届きました。
「た、宅配便がっ!! 雨戸とガラスをつき破って!!」
震える手で開封してみると、そこには1台のサイクルコンピュータが。外装箱には、「iGPSPORT BSC500」と書かれています。
「BSC」ということは、BiNaviシリーズとは違うエントリーモデルのラインですね。おおかた「BSC300Tの液晶でっかいバージョン」って感じなんでしょう。
▼ 参考記事

いずれにしてもコストパフォーマンス追求型モデルのはずだから、ハイエンド機を普段使いしている自分に刺さる部分は少ないだろうなー。
とか思っていたら、それが大間違い! 型番こそエントリーカテゴリですが、実力は全然エントリーじゃありません。
「iGPSPORT BSC500」は同社のハイエンドモデルにすら猛烈なフレンドリーファイアを浴びせかける、とんでもない下剋上サイクルコンピュータでした。
そんなわけで今回も好感度バイアスで偏りまくった不公正な視点から、好き放題なことを好き勝手に書いていこうと思います。
「BSC500」という型番、間違ってませんか?
本機の主要スペックについて、ざっくりチェックしてみたのですが「え、これハイエンドモデルと遜色なくない…?」という感想しか出てきません。
- 画面解像度は、320×480pixel。
- 最大12セグメントのデータフィールド。
- 「最小サイズのデータフィールドでのマップ表示」「曲がり角の案内(曲がる通知)」「斜度表示の背景のカラーバー」などを搭載。
- ステータスバーの常時表示可能。
ここまでぜんぶ、ハイエンドカテゴリの「iGS800」や「BiNavi」と同等です。
個人的にいちばん使用頻度が多い「ナビゲーション画面+6セグメントのデータフィールド」も全然表示できますし、ステータスバーの表示もできるので「フラッグシップモデルのiGS800(個人の見解です)に勝ってるのでは…?」とすら思えてしまうほど。
起動すると、瞬時に違いがわかる!
BSC500に火を入れると、これまで使ってきたiGPSPORT製サイコンとの違いが瞬時にわかります。まず起動音からして、いつものビープ音ではなく「起動サウンド」です。いきなり「このサイコンは音の良さが別格!」という、最初のジャブを食らいました。
フラッグシップモデルのiGS800/BiNaviですら、サウンドに関しては「ビープ音」の域を出ません。それに対してBSC500は、音声再生用のスピーカーを搭載。サイコンとしてはかなり高いレベルに思える、非常にリッチな音が出ます。
起動して画面が表示されたあとも、BSC500の猛攻はとどまるところを知りません。
「画面が明るい!」
「発色が鮮やか!」
「黒の締まりがゴイスー!」
「視野角、広くない!?」
ディスプレイの表示品質とサウンド品質に限れば、BSC500は競合モデルどころか自社ブランドの上位モデルすら圧倒します。型番のカテゴリ分けすら凌駕する、完全な下剋上です。
アラートが発報するたびに、いちいち違いを感じてしまう音の良さ。さらに画面のクッキリした白、引き締まった黒、鮮やかな色彩は、見るたびに幸せな気持ちにさせてくれます。
それもそのはず。BSC500で採用されているのは、既存モデルとは構造が異なる「TFTフル透過型」のLCD。画質の違いはパッと見でも歴然で、VeRunスポーツウォッチと同じAMOLED(有機EL)なのかと誤認したほどです。
「音がいい」そして「画面が明るくて色鮮やか」。
文字にしちゃうと些細なことに思えてしまいますが、サイクルコンピュータ体験としては大大大大大違い。敢えて大袈裟に例えると、BSC500と他のモデルは「画面と音にR32スカイラインと、それ以前のクルマ」ぐらいの隔たりがある。「世代が違う!」とすら、思ってしまうほどでした。
なるほど、こうきたか!
このディスプレイ&サウンド品質に慣れてしまったら、いままで何の不満もなく使っていた既存モデルに物足りなさを感じてしまうでしょう。「サイクルコンピュータに、進化する余地なんてもうそれほど残ってないんじゃねーの?」とか思っていましたが、全面的に前言撤回せざるを得ません。
BSC500と上位モデルって、どれぐらい差があるの?
これほどまでの機能と性能を持ったモデルが、どうしてエントリーラインの「BSC」シリーズなんでしょうか?
iGPSPORTさんに伺った、BSC500とBiNaviシリーズの差異は以下の通り(一部補足あり&執筆時点)。
- 本体ボタンは3つのみ ※BiNaviシリーズは6つ
- バッテリー容量は2300mAh、連続使用時間は約25時間
- IMU(慣性計測ユニット)非対応
- スピーカー搭載
- ライドモードは2種類のみで、新規モード追加非対応
- データ項目は130種類以上(BiNavi Airは160種類以上)
- オフコース時の再ルート案内はオンラインのみ対応(オフライン非対応)
- 履歴ルートナビおよび地点ナビ非対応
- 地図上にPOI情報表示なし
- iClimb 2.0対応(ルート依存・地図表示なし)※BiNaviシリーズはiClimb 3.0(ルート依存・地図表示あり)
なので「全体的な使用感は非常に近いものの、ナビゲーション機能や拡張性の面ではBiNaviシリーズの方がより上位仕様となっております。」だそうです。
なるほど、確かにキチンとした線引きがされています。
なんですが! 実際に使ってみて、それが使用感にどこまで影響する差異なのかを確かめてみると…
本体ボタンが3つだと、困ることある?
iGS800やBiNaviは6つの本体ボタンを装備しているので、タッチスクリーンをロックした状態でもほとんどの操作が可能。その一方でBSC500は、本体右サイドが完全にクリーンな3ボタン。タッチスクリーンロック状態で可能な操作が、明らかに限定されます。
とはいえタッチスクリーンロックが必要になるのは、雨が降ったときぐらい。そして普通は、雨が降ったら走りません。
3ボタンの本体仕様が気になるのは「4年連続で雨や霙や雪が降り、5年目も降水確率0%だったのにゲリラ豪雨に見舞われた200kmブルベ(本当)」で、雨予報が発令されてもDNSしないガンギマリな自転車乗りの皆様ぐらいでしょう。
いずれにしても自分のような普通以下の自転車乗りは、特に困ることは滅多になさそうです。
連続使用時間が25時間で、困ることある?
個人的な史上最長ライドは、直江津集合のときの330km/17時間。充電できない環境下で25時間超を走り続ける機会、自分には無さそうです。
▼ 参考記事

地図上にPOI情報が表示されずに、困ることある?
ナビゲーション機能を使って現在位置を把握するとき、個人的にいちばん重要な情報は道路の線形。交差点名や周辺店舗の情報があれば嬉しいけれど、走行中のチラ見シチュエーションではむしろ余計な情報に思えます。
走行中にルート周辺のお店を探すなら、素直に一時停止してスマホを使いましょう。
iClimb 2.0対応(ルート依存・地図表示なし)で、困ることある?
ナビゲーション中に坂の接近を検知すると、自動で画面が切り替わって表示される「iClimb」。登坂の残距離と斜度の変化がわかるので、ペース配分に役立つ…らしいのですが自分みたいな貧脚にとっては絶望メーター以外のナニモノでもありません。
それはさておき、iClimb 2.0だと「iClimb情報と地図情報は同時に表示できない」という点が、悩みの種になります。
BiNaviやiGS800ではマップを表示した画面でナビゲーション中にiClimbに切り替わったときに、地図+斜度変化情報+データ項目(4セグメント)の表示が可能でした。しかしBSC500では、大きなマップとの同時表示は非対応。登坂(iClimb表示)中に進路変更ポイントが接近したら、進路の詳細な確認は地図画面への切り替えが必要になります。
「地図」と「曲がり角の案内」を1セグメントずつ割り当てれば、進路変更の場所と順路の把握は可能。画面を切り替えたくなってもサッとスワイプするだけなので、困らないといえば困りません。でもでも、やっぱり「ここは我慢を強いられる」ということに変わりは無い。
BiNavi使用時は地図とiClimbの斜度情報を照らし合わせて「このカーブの先で登坂が終わるな…」みたいな涙ぐましい予測を立てたりしていたのですが、BSC500だと難しそうです。
ライドモードが2種類のみで、困ることある?
BSC500のホーム画面で選択できるライドモードは、「屋外ライド」と「屋内ライド」の2種類しかありません。BSC300Tでも、複数のライドモードを設定できるのに!? これ複数台の自転車で違う画面設定を使いたいとき、メチャ困るヤツでは?
と思ったのですが、杞憂でした。
「屋外ライド」メニュー内の「マイプラン」で、複数の表示項目切り替えにバッチリ対応しています。
少しメニューを掘る必要はありますが、切り替え自体は普通にできちゃう。複数のライドモードを搭載しているのと、あまり変わらない使い方が可能です。
サイコンからはプランの切り替えができないので、スマホアプリをいちいち起動する必要あり! というのが残念ポイントになりますが別にライドの前準備で地図データをインポートしたりするとき、一緒にスタンバイしちゃえば無問題ラ!
データ項目がBiNaviシリーズより30種類程度少ないみたいだけど、困ることある?
いろいろ比べてみて「深部体温計には対応してないっぽい=関連するデータ項目がないらしい」という違いだけは、かろうじて見つけられました。「160種類以上」と「130種類以上」の違いを、目検で探し出すのは無理っす!!
「1セグメントのデータフィールドにナビを表示する」とか、個人的神機能の「曲がり角の案内(次の進路変更ポイントまでの距離と方向を表示してくれる)」「斜度の値の背景にカラーバーが出る」といったBiNaviシリーズの最新ファームで実装されている機能にもバッチリ対応。自分が普段使っているデータ項目はすべて表示可能なので、仕様の差異で困った部分は個人的にほぼナッシングでした。
200kmブルベでも使ってみましたが、操作に対するレスポンスなどにストレスを感じたシーンも皆無。BiNaviと並べて走っても遜色がない感じどころか、なんなら画面と音では勝ってます。
これだけの高機能サイコンがエントリーカテゴリのBSCシリーズに入ってるのって、やっぱり何かの間違いなのでは…?
よくしゃべる! 音声ナビゲーション。
BSC500のサウンド品質を活かした機能のひとつが、「音声ナビゲーション」。「間もなく右折します」とか「Uターンします」などなど、かなり聞き取りやすく流暢な日本語音声で経路を案内してくれます。案内のタイミングは、走行速度に応じて変化する凝った仕様。
画面上での経路表示と音声案内、さらにVeRunスポーツウォッチの振動通知を組み合わせれば、進路変更箇所に気づかない悲劇は思いっきり避けられるでしょう。
音量についても幹線道路でクルマの走行ノイズにかき消されることがないレベルで、都市部でもちゃんと聞き取れます。ただし、音量の設定はアラート音と区別なし。音声案内の音量を上げるとリアビューレーダーの警告音も一緒に大きくなって、耳障りが甚だしいことになります。ここは、別々に音量設定できるようになると嬉しいなー(媚目線)。
上位モデル譲りの機能が満載。
サイクルコンピュータをコアにして、ライトやリアビューレーダー、スマートウォッチなどの対応機器を連携してコントロールするiGPSPORTの「iGPLink」。BSC500も、バッチリ対応しています。
サイコンの電源操作とライトのオンオフを連動させたり、スマートウォッチで計測した心拍数をサイコンに送って心拍センサー代わりに使ったり、ライトのバッテリー残量をスマホで表示したり、サイコンからライトの操作や設定変更を行ったり、ナビの進路変更をスマートウォッチで振動通知したりするなどなど、盛りだくさんの連携機能を思いっきり活用可能です。

しかも対応機器はiGPSPORTアプリで一括管理できちゃうので、何から何までiGPSPORT製品で揃えたくなってしまう。これは…物欲的にとても危険。
▼ 参考記事


そうそうペアリングしたスマホの音楽再生コントロールができたり、アクションカムを制御できたりするのも上位モデルと同等でした。
これだけ高音質なんだから、BSC500のスピーカーで音楽再生できてもええんでない? と、素人は妄想してしまいますね。
電子ベル機能搭載! オマケ機能じゃなかった!!
BSC500のサウンド品質を活かした機能のひとつが、「電子ベル」。特に目新しいものでもありませんが、iGPSPORTのサイコンとしては初搭載…のはず。
これについては「どうせオマケ機能でしょ?」とか思っていたのが、実際に鳴らしてみたら手のひらをひっくり返すことになりました。BSC500の電子ベル機能、全然使い物になります(まぁ、普通に走っててベルを鳴らす機会なんて皆無に等しいですが)。
画面のどこでもオッケー! ダブルタップで鳴動。
画面をダブルタップすると、すぐにベル音が再生されます。真鍮製のベルを彷彿とさせるクリアな高音で、サイクルコンピュータとは思えない音質。
ちなみに最初のタップで「ベル」のボタンが画面に表示されますが、2回目のタップはボタンの領域外(画面の右上とか)でもOK。それこそ一時停止ボタンの上をタップしてもベルが鳴るので、「画面のどこでもダブルタップすればベルが鳴る」仕様になっています。Di2のスイッチに割り当てることもできるそうなので、「ベルの操作でレバーから手を離す必要なし!」もDi2ユーザなら可能。これは裏山ですなぁ。
音量についても「電子ベルなんだからショボいんじゃねーの?」という舐め腐った素人の予想は、あっさり覆されています。
iPhoneの騒音測定アプリを使ってCATEYEの「OH-2400」と雑に比較してみましたが、スコアはどちらも87dB程度。BSC500の電子ベルは、音量についても物理ベルにまったく引けをとりません。
BSC500があれば、物理ベルは不要になる?
こうなると気になってくるのが、「道路交通法上で装着が義務づけられている警音器として認められるのか?」という点。
雑に調べてみると「JIS D 9451:2024 自転車―ベル」では、「引きベル」「単打ベル」「スプリングベル」「回転式ベル」のほかに、「その他のベル(構造が上記の4種類のベルに区分できないもの)」が区分として規定されていました。さらに2024年の改正で新たに追加された附属書JAでは、「電子式AWDの音響特性及びローバッテリーインジケータの推奨要件」に関する記載もあります。
参考 業務報告会 JIS D 9451 自転車-ベル改正後の変更点について 2024年2月29日 一般財団法人自転車産業振興協会
少なくとも「JIS規格では、電子ベルも自転車用のベルとして認められている(要バッテリーインジケータ)」と解釈できそう。※法令上の扱いではないことに留意。
残る疑問は「サイクリングイベントの車検に通るのか?」という点。たとえばAACR(アルプスあづみのセンチュリーライド)で、出走時に提出が義務づけられている車検証には「装備品」の項目にベルが明記されています。


車検証を記入してくれている自転車店さんに対して「BSC500を装着しているので、警音器は装備済みなんですぅー!」と、言い張れないこともない…かも?
でもまぁ、敢えてスモモの木の下で冠をかぶり直したり、ウリ畑で靴を履き直したりしたりするのは普通に迷惑行為。なので個人的には本機があっても、物理ベルが不要だとは思いません。
電子ベルはいらない子?
かなり個人的な事情が絡むのですが、わたくし複数台の折り畳み自転車を取っ替え引っ替えして使っています(※普段は折り畳んでいるので、所有台数は実質1台)。
▼ 参考記事

そして所有している自転車それぞれで、ベルは違うところに装着しています。
なので実際に警音器を使うシーンがきたら、目の前にある画面をダブルタップする方が咄嗟の操作では手っ取り早そう。電子ベルは「あると嬉しい機能」であることは、間違いないと思います。
それとiGPSPORTさんには、一定時間の経過で自動的にベルを鳴らし続ける「熊鈴モード」の搭載。そして「警告音」じゃない音(鳥の鳴き声とか)の、バリエーション展開をお願いしたいところです。
BSC500の残念ポイントは、ここだ!
上位モデルを脅かす機能性を持ったBSC500ですが、残念ポイントが無いわけではありません。目立つところでは「付属品の簡略化」。シリコンカバー、液晶保護フィルム、果ては充電ケーブルまでが付属しなくなりました。
でもまぁ、これは今までカバーやフィルムを標準添付してくれたiGPSPORTさんがサービス過剰だっただけ。価格帯を考えたら、全然スルーできちゃいますね。
まとめ:画面の良さと音の良さで、サイコン新体験!
というわけで、BSC500について1行でまとめると
「画面の美しさ」と「音の良さ」が、突き抜けた1台。
だと言えるでしょう(※ブランドに必要以上の好感度を持つ個人の感想です)。
上位モデルを含め、ここまで鮮やかで明るいディスプレイを搭載したモデルは無いのではないか? とすら思えます。
画面に直射日光が当たった状態だと「黒が引き締まってる分だけBSC500の方がチョイ見やすいかな、程度の差」に見えていました。
それがちょっと日陰に入ると、え…BSC500のディスプレイ圧倒的…! という感じになります。これは実物を一度見てしまうと、もう引き返せないレベル。
しかも、目立った機能的・装備的な差異としては「iClimb画面に大きなマップが表示できない」のと「付属品が少ない」それと「本体からの操作では、表示項目の変更ができない」ぐらいに思えます。BSC500のディスプレイ品質の前には、正直こんなの些事です。
エントリーカテゴリの枠に留まらない機能性を持ち、画面の鮮やかさで下剋上する「iGPSPORT BSC500」。
いままでiGPSPORTのサイクルコンピュータを何台も使ってきましたが、この「BSC500」が現行ラインナップのなかでいちばん好きなモデルになりました。iGS800でも、BiNaviでも、BiNavi Airでもなく「BSC500」を自分はこれからメインで使っていきます。
ディスプレイの鮮やかな「輝き」が、とてもとても魅力的なモデルなので、いっそのこと「BSC! Sunshine!!」にしても良かったんじゃないっすかねぇ? (♪見ーたーことーない 夢の軌道ー)

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