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どうすれば「愛される自転車ショップ」を作れるのか?海外で最も嫌われる”condescending”な態度に学ぶ(海外掲示板から)

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「なぜ自転車ショップの従業員はこれほど上から目線で見下してくるのでしょう(Why are LBS workers so condescending?)」というタイトルのスレッドを海外掲示板のグラベルバイク・コミュニティで見かけました。店舗型の自転車ショップを批判するスレッドはほぼ3日に1度以上の頻度で見かけるのですが、このスレッドは「どんなショップがなぜ嫌われるか」について理解しやすい情報が詰まっていると思ったので、ご紹介します。コメント数は現時点で152。

photo by Andrea Piacquadio

ショップで店員さんが、Schwalbe G One RS Proが「いかに史上最も遅いグラベルタイヤ」なのか、そして「シュワルベは滅茶苦茶丈夫なシティタイヤを作っているが、本気でスピードを追求したいなら足を引っ張られることになる」などとレクチャーしようとしてきました。私はそもそも新品のタイヤを買いにそこに行ったわけではなく、新品のブレーキローターとパッドが欲しいと言ったのですが、GRX400組みのバイクに対してUltegraのローターを売ろうと10分くらい粘って、その後にプロンプトされていないのに(=聞かれてもいないのに)私のタイヤにケチをつけはじめたのです。

出典 Why are LBS workers so condescending?

以下、いいね数が多く付けられているコメントを中心にピックアップして抄訳してみました。

  • 良い面を考えようよ、もう戻らないショップがどこかわかったんだから!(293いいね)
  • (上の方にスレ主さんが)インターネットではこのタイヤについてポジティブな評価しか見たことがないんです、とその人に言ったら「僕は君がこれから会うことになるどんな人よりも自転車に詳しいし、ネットには何も投稿しないからね」と言いました。マジで何と答えたらいいかわかりませんでした 笑(168いいね)
  • 他の誰よりも詳しい、という人が知っていることは常にク◯です。タイヤに限りません(32いいね)
  • 自転車ショップにはひどいカルチャーのところもあります。どんな職場もグレートか、最悪か、その中間のどこかになるものですが、それと同じことだと思います。私が以前住んでいたエリアでは全ての自転車店が、スレ主さんが描写していたような感じでした。今では国の反対側に住んでいて、全ての自転車ショップがファンタスティックです。残念ながらそういうものなんです(72いいね)
  • (上の人に)自転車ショップで働くと、非常に小さい人々のバブルの中に入ることになります。そのためそのお店で他の人よりも自転車に詳しかった場合でも、自転車について一般的に詳しいということにはなりません。特に自分の知識がその人の個人的経験のみに由来している場合はそうなります(17いいね)
  • 僕のエリアにもそういうお店がひとつありますが、スーパーフレンドリーでお客が何を欲しがっているのかちゃんと聞いてくれるお店もたくさんあります。他のお店を見つけるといいですよ(30いいね)
  • 自転車関連の物事について意固地で自説を曲げない(opinionated)人達のための、低レベルな仕事です。こうしたことは趣味に関するあらゆる産業で起こることです。オーディオも一例です。普通はプロフェッショナルなお店のオーナーが従業員にプロフェッショナルに話すよう訓練するものですが、オーナー自身が未熟なことがあり、さらに店員はあまりに給料が低いので、そんなことやってられるか、と思うのです。ささやかな意見です(53いいね)
  • (上の人に)みんなその店員さんに悪意があると思っているようですが、実際はその人は自転車に関することになると情熱的なバ◯になってしまい、スレ主さんに超耐久性があるタイヤとスピード・しなやかさのトレードオフについて教育したかったのだと思います。でもお客さんに説教するような最低な奴のように聞こえないよう、優雅にそのようにする術を知らないか、何も気付いていないように思えます(16いいね)
  • 私はショップで過去6年働いてきたのですが、これは本当のことだと思います。自転車ショップの店員は大概は不愉快な人達です。そうなっている理由は、彼らはプロフェッショナルな仕事に対してプロフェッショナルでない価格しか払おうとしない人々を相手にしているからです。これはとても疲れるのです(27いいね)
  • (上の人に)同意しますが、でもそれはスレ主さんが話していることへの言い訳にはなりません。その店員さんは自分が実際以上に物事を知っているフリをするイヤな選民みたいに振る舞っていたじゃないですか(3いいね)
  • チューブレスタイヤをインストールしてもらいにあるショップに行きました。100ドル請求されました。作業中、彼は私が選んだタイヤをこき下ろして、タイヤを逆向きに装着して、それは逆だから直して下さいと言ったら不満そうでした。この仕事には感心しませんでした(17いいね)

自転車ショップで働いている方、またはショップの経営者であるという方で、もし接客やクロージング、経営がうまく行っていない場合はこのスレッドで批判されているようなことと反対のことをやるとうまくいったりしないでしょうか(聞かれていないのにアドバイスするのはそれこそ”condescending”なので、知らんけど)。

このスレッドにある”condescending”という単語は、英語圏でショップの批判をする時に必ずと言って良いほど登場する重要な概念です。意味的には「相手が自分より知識がないという前提に立ち、恩着せがましく、優越的な態度を示す」という感じだと思います。

この”condescending”と共に発生することが多い別の単語に”patronizing”というものがあります。これは「自分では人の役に立つと思って、そしてあなたのためにそうしていると思っているが、実際は状況や相手をコントロールしたい、相手を支配したい、相手の人格を自分向きに修理(fix)したい、という欲望から発生する上から目線な態度」という感じです。

それぞれ日本語で一語にするのは難しいですが、両方を合体させると「上から目線で、相手が無知であるかのように聞かれていないアドバイスをしてきて、自分は親切なことをしていると思っているが実は相手を支配したいという欲求に裏付けられているとても迷惑なマウント取りの様(さま)」という感じでしょうか(超長くなってすみません)。

これからサイクリングをはじめたい、新車を買いたいという時、はじめての方はどのお店に行ったらいいか、悩むことが多いと思います。上で書かれているようなことは、実際にお店に行ってみないとわかりません。ただ、そういうお店でないかどうかを事前に知る方法として、私はそのお店のソーシャルメディアをチェックするのがとても有効ではないかと思います。

良いショップ、経営がうまく行っているショップはどこも、読んだ人がハッピーになるような、ワクワクするような、あるいは常に何らかの価値のある情報を発信していることが多いと私は感じます。経営がうまく行っているお店であれば、ソーシャルで自分の不幸を嘆いたり、不平不満や悪口を言ったり、何かを小馬鹿にして楽しんだり、何かに絡んでいったりするわけがありませんから、そういうお店を避けるだけでハッピーなお買い物ができると思います。

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著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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