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ウユニ塩原を自転車で走ってきました、という投稿が微妙に盛り上がらない理由とは(海外掲示板&筆者の経験から)Uyuni Salt Flat

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雨嵐の後の鏡面のようなウユニ塩原を自転車で走ってきました、という投稿を海外掲示板で見かけました。しかしスレ主さんは全く同じ投稿を3つほどのコミュニティにクロスポストしていたのですが、うち2つはひとつもコメントが付かず、唯一バイクパッキング板で少量の会話が発生していました。しかし、それでもなんとなく盛り下がっている印象を受けました。なぜでしょう?

image from reddit, posted by joepagac

以下、スレ主さんの投稿です。

ウユニ塩原は本当にシュールです、走っていても全く動いていないように思えます!前方を見ながらペダリングしてもこちらに接近してくるものが何もないんです。唯一、下を見ると走っていることがわかります…

出典 The mirror effect riding across the Uyuni Salt Flat after a rain storm.

「前方を見ながらペダリングしてもこちらに接近してくるものが何もない」というくだりを読んでいて、日本なら茨城県の霞ヶ浦(関連記事一覧)がまさにそんな感じだよなー、また走りに行きたいなぁ、と思いました(いやもっとウユニ塩原に近い雰囲気のサイクリングコースがあるよ、という方は是非Twitter等で教えて下さいね)。

それはさておき、以下、目立ったコメントをピックアップしてみます(強調部は筆者)。

  • 駆動系よ安らかに眠れ(RIP drive-train.)(61いいね)
  • 素敵な自転車に乗っていたのですね(過去形)(2いいね)
  • スポークよ安らかに眠れ!(2いいね)
  • (上の人にスレ主さん)いちばん心配なのがそれです。塩がスレッドやリムに入ってしまっていたら、ホイールが崩壊するまで判らないでしょうから。クリーニングするためにホイールを分解するつもりもないですし(3いいね)
  • 冬の都市部でのライドのようなものじゃないかい?(そっちは塩混じりのドロドロ雪よりもきれいだけど)(13いいね)
  • (上の人に)街なら自転車を洗う流水にありつけるじゃないか。そこはどうだい? 飲料水も十分にあるのかどうか(3いいね)
  • いたるところ塩だらけで、自転車のあちこちに塩が入ってくるじゃないか。塩原は走ったことがあるけれど、もうやらないよ。少なくても大事なバイクでは走らない(2いいね)
  • (スレ主さん)ウユニ塩原では、走り終えると高圧洗浄機を持った人たちが待っていて、3ドルでバイクをきれいにしてくれるんです。私は翌日もバイクを持って行って二重にクリーニングしてもらい、たっぷり注油しました(10いいね)
  • (スレ主さんに)何か錆びたものはありましたか?
  • (スレ主さん)今のところ錆びたように見えるのは360度カメラのアフターマーケットのポールと、パニアバッグのリベットだけです。あとテールライトが勝手に点灯して、消えてくれません。数日経たないと何がオレンジ色になるかわからないですね。私の自転車のフレームやホイールやパーツの多くはアルミですが、スチール素材も混ざっているでしょうし、見えていないだけで時限爆弾になっているものもあるかもしれません(5いいね)
  • (スレ主さんに)私は錆の専門家ではないですが、錆が出るまではそんなにかからないのでたぶん大丈夫なんじゃないでしょうか(2いいね)

ウユニ塩湖を走ってきた、という投稿はこれまでも何度も海外掲示板で見たことがあるのですが、どれもほとんどコメントが付かなかったり、比較的冷ややかに受け取られているものが多かった印象を受けます。インスタ映え的な風景が飽きられている、ということもあるのかもしれませんが、自転車が錆びるのを想像してしまう方が多いことも原因なのかもしれないですね。

なおスレ主さんによると、ウユニ塩原自体はコンクリートか結晶のようなもので、濡れているところでもドロドロになったりはしないそうです。しかし塩原から外れた茶色の土の道はドロドロになるため、走るならむしろ塩原に限ったほうが良いとのことです。

ちなみに下の写真は今年の夏、海のそばのキャンプ場で撮った私の愛車のドライブトレインの状態です。海沿いの道を一日走っただけで翌日こんな感じに錆(錆なのか?)が出ていて、めっちゃ驚きました。外に駐輪していたので潮風にやられてこうなったのでしょうか。

いや、あらためて写真を観察すると、カセットはチェーンが掛かっているところだけ錆びが出ているように見えるんですね。道路から跳ね上がった塩混じりの土埃をチェーンのオイルが絡め取り、それが錆の元になったのでしょうか。幸いだったのは、拭いたら簡単に取れたところですが… 自転車キャンツーにチェーンオイルを持っていく習慣がなかったので考えさせられました。

それにしても、これほどまでにすごい錆を見たのは初めてでした。量も質もちょっと普通ではない感じです。錆が特に出やすい条件というのがあったりするのでしょうか(この時は夜に雨が降り、自転車が雨ざらしになっていました。それも関係があったのかもしれません)。

これから雪の多い地域では道路に凍結防止剤の塩化カルシウムが撒かれることが増え、それが錆の原因になることがあると思うので、皆さんもお気を付け下さいね。塩は電子部品にも良くなさそうなので、テールライトやレーダーも濡れっぱなしになっていないか・浸水していないかも確認したほうが良いかもしれません。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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