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あなたは週末になぜ温かいベッドとコーヒーではなくヒルクラで苦しむことを選ぶのですか(海外掲示板より)

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あなたはなぜ坂を登るのですか? という主旨の質問スレッドを海外掲示板で見かけました。これまでに何度となく立てられてきたタイプのスレッドですが、おもしろいコメントが数多く読めたのでご紹介します。

東御嬬恋線

あなたはなぜ週末、自分のベッドと温かいコーヒーを捨て、何時間も坂を登り続けながら母なる自然に立ち向かうのですか?

出典 Why do cyclists climb mountains?

目立ったコメントをピックアップしてみます。

  • 1) 景色が素晴らしいから 2) 登りの後の下りがすごいから 3) 俺は自分が嫌いだから
  • 登っていると景色がものすごく変化する、私はよく森林限界線の上まで登ります。違いがすごすぎて驚きます
  • 植物相が変わっていくのが何よりも好きです。ヤシの木の隣からライドを開始して、雪と松の木にゴールできる日もあります
  • A) 下るのが好きだから B) ライド後のビールをゲットしたいから C) 激しい身体行使という形式での罰が好きだから
  • 俺は死ぬのかもしれない、と感じるのが好きです
  • 身体的な痛みは脳と思考をシャットダウンしてくれます。自分にとっては瞑想に近いです。そこにあるのは自分だけ。荒い呼吸と、脚の疲労と痛み
  • セラピー、マゾヒズム、挑戦することの喜び
  • 男性も女性も、困難な障害を乗り越えるのが好きなんだ。人間の性質です
  • 居心地の良い状態にずっとい続けるのは果てしなく退屈だから。自分がまだ生きていると感じるには、自分を追い込まないといけない
  • ジムでウェイトリフティングするよりも良い
  • 長い登りで経験するようなタイプの苦しみは、魂にとって良いと考えます。私の生活は楽なもので、たぶん楽々すぎる時もあり、近所の丘はいつもベンチマークとしてそこにあります。少し楽に登るには速度を少し落とす必要はあるものの、それでもてっぺんまで自分と自転車を引っ張っていかなくてはなりません
  • 人間の山への執着は数千年前まで遡るのです。私の家の裏にとある山があって、地元の部族民たちはそこで万物が創造されたと信じているのです。私はそこに週3回登りに行くのですが、その説には信憑性があるのではないかと感じはじめています
  • 山はあなたに自分を試すことを要求する。自分を試さずに降伏するわけにはいかないだろう?
  • 私は平地が好きです。でも平地はエモくありません。古い言葉に、平地ではドラフティングで隠れられるが、山は常に真実を生み続ける、というものがあります
  • 喜びだからです。多くの理由を書くことができますが、ジョージ・マロリー(※イギリスの登山家。「なぜエベレストに登るのか」と聞かれて「そこにあるから」と答えたことで有名)の言葉が完璧に要約しています。「人は私に聞きます、『エベレストに登ることは何の役に立つんですか』と。一言で言うなら答えは『何の役にも立ちません』。得られるものなんか、これっぽっちもありませんよ。高地での人間の身体の振る舞いが少し理解できて、医療関係者がそれを航空関連の目的に応用できるかもしれませんけれども。しかし、さもなければ何も得られないのです。金や銀、宝石、石炭や鉄を持ち帰るわけでもないし… 人間にはこの山が与える挑戦に応えようとする何かがあるということ、それをやってやろうと出向いていくこと、格闘は常に、上を上をと目指す生命の格闘そのものであること、そうしたことを理解できないのなら、私達がなぜそこに行くのか、あなたは理解できないでしょう。私達がこの冒険から得るものは、単純に純粋な喜びなのです。そして喜びとは、とどのつまり、人生の目的です。私達は食べるためや、お金を得るために生きるのではありません。私達は生きるために食べ、お金を得るのです。それが人生の意味であり、人生はそのためにあるのです」

個人的には「地元の部族民たちがそこで万物が創造されたと信じている山」の話がとても面白いと思いました。下りが楽しいから、挑戦するのが楽しいから、達成感があるから、美味しいものを罪悪感なしに食べられてビールもより一層うまいから…等々の動機とは別に、山には何らかの「聖性」があるからどうしても行ってしまう、ということでしょうか。

ある種の宗教的信仰に近いものがあるのかもしれませんね(すると現実の山にはAlpe du Zwiftでは得られない経験があるのかもしれない)。苦痛を通じて生まれ変わる・生命を再確認する感覚、癒やし・セラピー効果、おいしい食事や飲み物が付いてくるなど、ヒルクラは実は現代の宗教行事だったりして。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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