塗装がまるで「ささくれ」のように不思議な剥がれかたをしているチェーンステイの写真を海外掲示板で見かけました。スレ主さんは錆ではないかと心配しているようですが、予想外のコメントが寄せられていたのでご紹介します。

image from reddit
レストアしようと思って中古を買ったのですが、こうしたものは見たことがありません。塗装が剥がれていて、下に錆が出ています。なんとかして覆ってみたり、塗装を剥がして錆を取ったりすべきでしょうか。塗装のやり方はわからないのですが
出典 Rust underneath? What should I do
こんなコメントが寄せられていました。
- 恐らくチェーンステイに水が満たされて凍ったのだと思います。ショップでたくさん見たことがありますよ。残念ながら逝ってます(131いいね)
- そうですね、氷のせいで内側から膨れたように見えます。塗装を剥いでサンディングして錆を取って見た目を良くしましょう(22いいね)
- 興味深いですね、チャリティーでチェーンステイが妙な膨れかたをしたゲイリーフィッシャーのクロスバイクが持ち込まれたことがあります。何が起きたのだろうと思っていました(1いいね)
私もこうした事例は見たことがありません。チェーンステイが水でいっぱいになるような状況は想像しにくいですが、バイクを屋外で長期保管している時にどこからか侵入した水がチェーンステイに溜まっていき、その水が凍ることで体積が増え、チェーンステイを内側から押し拡げて塗装の被膜を割り、さらに錆も内側から外側まで侵食してしまった、ということなのでしょうか。
他の方のコメントを見ると、温暖なカリフォルニアやコロラドでは見たことがない、いや寒くて濡れるカナダでは経験したことがある、といった意見がありました。日本では東北や北海道でこうした事例が発生したりするのでしょうか?
冬期に水道管が破裂するのと同じ原理のように思えますね。対策としては自転車に藁を巻く、自転車を土に埋める…じゃなかった、まず室内保管、あとBBに水抜き穴がないフレームなら開けておくのが良いのでしょうか。それにしても、それだけ大量の水がチェーンステイに滞留するのはどんな状況なのでしょうね。
チェーンステイの傾斜を考えるとBBのほうに水が流れていくと思うので、屋外での縦置き保管時に発生するのでしょうか。スチールバイク乗りの寒冷地の方はお気をつけ下さい。使い古しのチューブをチェーンステイプロテクター的に巻いていくのも少しは効果があったりするでしょうか。