オーストラリアをサイクリングする時は気を付けなければいけない危険生物がいる【ヒント・あれではない】

よみもの

2025.11.21

オーストラリアの地元民でない方はライド中にこの生き物に気を付けて下さい、というスレッドを海外掲示板で見かけました。日本人の私達には想像も付かないようなことが書かれていて驚いたのでご紹介します。ちなみにカンガルーのことではありませんでした。

出典 Be aware of this if you’re riding in Australia and you’re not local

以下、スレ主さんの投稿です。

カンガルーやヘビ、クモについてはみんな忠告してくれたのですが…この鳥のことは誰も言ってくれなかった。

私は世界選手権のためにオーストラリアにいました。ある日、他の仲間達がモーターペーシングのためにクルマに付いている時、私はインターバルをやっていました。

静かな道で、クルマもなく、完璧な天気です。しかしどこからともなくーーバン！何かがヘルメットに当たりました。振り返ってみると…何も見えません。

数秒後ーーふたたびバン！です。振り返ってみると今度はカササギフエガラス(マグパイ・magpie)が私の頭を目掛けてダイブしてくるのが見えました。爪を出していて、まるで殺しにかかってきているようでした。

その鳥を振り払おうと、もう命がけで全力スプリントしましたよ。

叫んでみてはどうか？無駄でした。腕を振ってみてはどうか？効果なし。もしヘルメットをかぶっていなかったら、頭皮を引き裂かれていたと思います。

そしてその攻撃が唐突に始まったのと同じように…突然終わりました。いなくなったのです。

私はバイクにまたがったまま思いました。俺は世界選手権のためにここに来たんだ、オーストラリアの野生動物との1対1をやりに来たんじゃない、と。

これがオージー・サイクリストの強敵、マグパイだ！
photo by JJ Harrison CC BY-SA 3.0

寄せられたコメントをピックアップしてみます。

マグパイの攻撃シーズンのオーストラリアにようこそ。この対策として、ヘルメットにジップタイが外側を向くようにたくさん付けている人を見ますよ。私も最悪な時には右耳を大きく裂かれました（94いいね）
なぜオーストラリアでは何もかもが俺達を殺そうとするんだ（38いいね）
（上の人に）マグパイのおもしろいところは、食べ物を賄賂として与えるとこちらを覚えてくれて、ほっといてくれるんだ。僕は去年の夏、別のヘルメットと色違いのウェアで出かけたら、仲良くしているマグパイに耳を切られてしまいました。でも振り向いたら僕だとわかって、すぐ攻撃をやめてくれたんです。おもしろくて最高の鳥です（74いいね）
彼らはカラスの仲間だから、めちゃくちゃ頭がいいです、なんと他の鳥たちに君はいい人で信用できるという情報まで「伝える」ことがあります（12いいね）（※筆者中：オーストラリアのマグパイは実際には「カラス科」の鳥ではなく「フエガラス科」の鳥であり、似ていても類縁関係はないそうです。Wikipedia参照のこと）
（上の人に）一方でもし君が嫌なやつで情け容赦なく嫌がらせをすべき、と判断されたらその情報も他のカラス科の鳥に伝えられます（5いいね）

他の方のコメントによると、同じマグパイでもタスマニアやニュージーランドにいる個体群は比較的おとなしく、襲ってこないという情報もありました。またMAGPIE ALERT!という便利なサイトでマグパイの攻撃状況を確認できるようです。縄張りを持っており、自分のヒナのいるエリアに人が入ってくると攻撃してくるそうです。

ちなみにジップタイで対策したヘルメットとは、こんな外観やこんな外観をしているようです。ヒャッハー！な世界ですね。皆さんもオーストラリア遠征の際はお気を付け下さい（襲われた時はナッツ類などを走りながら投げると「良い人間」と思ってもらえたりして）。

▼ オーストラリアといえは最近シラーズ種のオージーワインにはまっている筆者なのでした（スパイシーでうまい。アイラモルトなどのウイスキーが好きな人は気に入るかも）。ジェイコブス・クリークのシラーズ・カベルネはお手頃価格で安定のクオリティ。現在Amazon Black Friday先行セールでお安くなっています。