一時期(?)盛んに流行した印象のある「ショートノーズ・サドル」。実際にどのような長所があるのか、あるいはないのか。どんなライドスタイル、どんな人に向いているのか、いないのか。海外掲示板の複数スレッドから多くの意見をピックアップしてみたので一緒に観察していきましょう。
出典 Short Nose Saddles–Pros & Cons? (2023年4月)
出典 what’s your thoughts on short-saddles? (2024年8月)
以下、目立ったコメントの抄訳です。
- ショートノーズサドルは元々、サドルノーズのセットバックはBBの後ろとするUCIルール対策のために生まれたものです。ポジションがきっちり詰められたらハッピーになれるサドルもあると思いますが、フィッティングの際はエラーの許容量がより少なくなります(6いいね)
- 私は短いサドルのほうが好きです。下りや、登る時に立ち上がる時に邪魔にならないから。ほんの少し短いだけでビブが引っかからなくなります。でも長距離では長めのサドルのほうが好きです、前後に少し動けますから(6いいね)
- 私はテクニカルな地形でスタンディングする時にバイクのバランスを取るために、ノーズが脚(太腿)の間に来るようにしています。何年もこうしてきたのでこのほうがより安心感があります、私には長いサドルのほうがいいです(5いいね)
- (上の人に)私も同意見ですね。思うにロードバイクでは、ショートサドルは意味があるのかもしれません。オフロードなら何でも、フルな長さのサドルのほうが理想的だと思います。バランスを取るためにどれだけ太腿を使っているかわかります(3いいね)
- サドルとドロップバーの落差が大きいロードバイクではショートサドル(power arc)を、グラベルバイクではミディアムレングスのサドル(phenom)を使っています。Phenomは全てのMTBで使っています。サドルの形状の影響のほうが大きいのかもしれませんが、かなり低いポジションではpower arcのほうが快適ですし、わずかにより固定された感じ (locked in feel)がして、ロードバイクではそのほうが好きです。phonomの長いところは、激坂でも緩い登りでもノーズに座る時にグレートです(4いいね)
- (上の人に)私も似たような感じです。ロードとグラベルでは(どちらも同じようなフィッティングにしています)Powerを使い、MTBではPhenomを使っています。ショートノーズは、下ハンやローポジションで長い時間を過ごすロングライドで会陰部への圧迫を軽減してくれるように思いました。MTBではトラクションを管理するためにサドルの上で結構動くので、長いほうが恩恵があります(3いいね)
- ショートノーズサドルは身長の低いライダーにとってはグレートというマーケティングに乗ってみた者です。実用的な長所として、トップチューブバッグを使っていてトップチューブにはばかる時(例えば信号待ちとか)により多くのスペースがあることです。今ではショートノーズサドルを使っていないので、ノーマルサドルでもいいのかなと正直思います。短所は言うまでもなく…前後への移動幅が少なくなることですね(2いいね)
- アグレッシブなライドポジションを取る時にショートノーズサドルが大いに気に入っています。fizik vento argo 00をいまロードバイクで使っています、全てのバイクで使いたいのですが高価なんです!(2いいね)
- …ショートノーズサドルを複数試しましたが、ロングサドルの時よりも坐骨の痛みがずっと大きかったです(2いいね)
- 私はロングサドルを使っています、平地や登りでのスピードによって快適な位置が私には変わってくるので、サドルの前後に移動できるからです。サドルについてはとにかく個人の好みになりますね(2いいね)
- (ショートノーズサドルは)好きではありません。ハンドリングをダメにしてしまうし、ひとつのポジションにロックされてしまいます(7いいね)
- 私はショートノーズに乗り換えました。万人向けのものではないと思います。サドル上でかなり動く人にとってはベストではないと思いますが、私はお尻を動かしません。ずっと快適だと思います。特にドロップでは。Selle Italiaブーストサドルです(6いいね)
- (上の人に)同じです、サドルの上であまり動かない場合は腰への負担がずっと少ないです(1いいね)
- サドル上で前後に少しだけシフトさせられると、異なる筋肉群をより効果的に使えるようになります。特に長い登りやロングライドでは、私は長いサドルのほうが間違いなく好きです。Fizik Arioneを大部分のバイクで何年も使ってきました。一箇所にお尻を固定することは、私にとって快適・有効と思えたことは一度もありませんでした。ただライドスタイルはたくさんありますし、誰もが同じゴールを目指しているわけではないですから(12いいね)
- (上の人に)私にはそんなに上手に説明できません。私はArioneを何年も使ってきました。長い一日では様々なポジションを使えると助かります(2いいね)
- 複数の筋肉群を使いこなすためには、骨盤を傾斜させることです。サドル上で前後に動く必要はありません。ショートサドルでは前に動く必要がないので、このためにはいいのです。ショートノーズサドルでは最適なポジションに座っているのです。下ハンでもエアロフードでも、低い姿勢を取るのは長いサドルのリベット部に座っているよりもショート/ブーストサドルのほうがはるかに快適になりました(2いいね)
- ショートサドルは立ちこぎする時にお尻にひっかからないからずっといいですよ。それに、サドルノーズの端っこに座っている人なんか見たことありません(4いいね)
- ショートサドルに乗り換えたら、下ハンでの快適性が即座に劇的に向上したのがわかりました(1いいね)
相反するコメントが見られるのでなかなかわかりにくいところもありますが、おおむね
- 骨盤を比較的立てて乗っている人か、そうでない人かによって評価が変わる
- 骨盤が寝ている人にとってはロングライド時に局所への圧迫が減るので好印象(「局所への圧迫の有無」という視点)
- 骨盤が立っている(坐骨で大部分の荷重を受け止めている)人にとっては骨盤の傾斜を意識するだけで使う筋肉を効率的に変えられるため、その意味ではロングライドでは有利になる(疲れにくい?)。しかし異なる筋肉群を使うためにサドルでの前後位置の変更に頼るライダーもいる(いずれも「身体能力の最適化」という視点)
- オフロードではロングノーズのほうが好まれている印象がある(「コントロール性」という視点)
- レーパンがひっかかりにくいのは明確な長所(「利便性」という視点)
といったことは言えるのかなと思いましたが、どうでしょうか。「局所への圧迫の有無」「身体能力の最適化」「コントロール性」「利便性」という、少なくとも4つの異なる視点から様々な意見が出されていて、それぞれの視点で「ショートノーズはいい、いや良くない」という感想が出ているので賛否両論に見えているような気がします。
皆さんはショートノーズ・サドルについてどのような意見をお持ちですか。実際に使ってみた方は、どう思われましたか。Xで現在アンケートを実施していますので、宜しければご参加下さい。
ショートノーズ・サドルは好きですか?
— CBN Blog (@cbnanashi) February 5, 2026





