フロントパニア用ラックにはいくつかの形状がありますが、あなたなら写真の中のものからどれを選びますか、というおもしろい質問を海外掲示板の自転車ツーリングコミュニティで見かけました。
以下、スレ主さんの投稿です。
比較的遠いところで、比較的長期にわたる旅を考えています。写真の最初のものは小さいグリルの付いたSurly(かそれ系)で、残りの2つは有名なTubusのモデルです。それ以外のものでも、使ったことのある方はご意見をお聞かせ下さい
出典 Which of these front luggage carriers would you choose and why?
これに対していちばん支持率が高かったコメントがこれでした(抄訳)。大変な詳細な内容で参考になります。
私が選ぶおすすめは3番目(Tubus Tara)です。何年間か他の2つも使ってきましたが、それぞれ短所があります。
- Surlyのラックはそれだけで3.5ポンド(=1.58kg ※筆者注:現行モデルの公称値は1382g)あります。丈夫で調整もしやすいものですが、1〜1.5kgのフロントパニアを運ぶだけならあまりにオーバースペックです。フロントに天板があるので、バスケットや筒状のものを載せることはできます。私は恐らくこれを買うことはもうないでしょう。
- 全重量とねじれをボトムとミッドのアイレットが受け止めるので、どんな落車をしてもラックアームの支柱がやられます。単純な落車をしただけでアームがスポークのあいだに入ってしまい、ショップにバイクを運びこんでいるカップルを見たことがあります。私は決して使いません。
- これは15年間、複数のバイクで数バージョンを使ってきました。落車によるねじれや負荷はフロントタイヤの上にあるループに伝播します。非常に軽量なのに本当に丈夫です。恐らく1ポンド(=約450g ※筆者注:公称値500/510g)でしょうか? 私の妻がこれを14年間使っていたので、私もそれ以来別のバイクで使うようになりました。いまのところ、単にパニアをひっかけるだけならこれが一番のお気に入りです。使っていない時もSurlyのラックより保管しやすいです。(64いいね)
写真にあるモデルをあらためて紹介すると、1はSurly Front Rack、公称1382g。2はTubus Duo、公称560g。3はTubus Taraで公称500/510g(前者は50mmクリアランス、後者は60mmクリアランスのBig Appleというバージョンの重量)。
3のTubus Tara (Big Apple)は私も使っているモデルです(50mm幅以上のタイヤは使っていないので通常版でも良かったのですが、当時Big Appleしか入手できなかったのでそれにしました)。
本当はTubus Duoのほうが見た目がスッキリしていてそちらを買おうと思っていたのですが、よく見るとなぜかTaraのほうが公称重量が少し軽いのです。あとループの先端にライトをマウントできる穴があり、結局悩んだ末にTaraにしたのですが、このループが落車時のラックの変形防止に一役買う構造になっているらしいことはこのスレッドを読んではじめて知りました(何のためのループなのだろう、デザインかな? などと思っていました)。
個人的にTubus Taraには勿論不満はないのですが(確かに軽量でありがたい)、プラットフォーム(天板)があったら便利だな、と思うことはたまにあり、Surlyのフロントラックはさすがに戦車級の重量でパスですが似たようなプラットフォームのあるタイプで軽量なものを試してみたい気持ちはあります。このタイプはパニア用のレールが高低と複数あるのも良さそうですね。
2番のTubus Duoは見た目が好みなのですが、どちらかというとシティユース向きなのかもしれないですね(大旅行・世界旅行では不利になるのかもしれませんね)。






![[Ortlieb] シューズバッグ](https://m.media-amazon.com/images/I/41glw5ULBgL._SL160_.jpg)
