28mmタイヤのチューブレスって試す意味がありますか? 無駄な労力になるだけでしょうか? という質問を海外掲示板で見かけました。スレ主さんは来年3月に400kmブルベを走る予定で、現在28mmタイヤをチューブドで運用中。このセットアップでも快適さのためにチューブレスを導入する価値はあるでしょうか、と聞いています。
出典 Tubeless for randonneuring?
様々なコメントのなかで、個人的に「おお、これはチューブレスについての説得力のある説明だなぁ」と思ったものがありました。
適切に導入されている場合、チューブレスは3ステージのシステムなのです。かなり軽微なパンクはシーラントが塞ぎます。シーラントが塞げないステージ2のより大きいパンクにはプラグを使います。ステージ3の大パンクでは、基本的にチューブを詰めます。これがチューブドの場合、どの局面でもタイヤが平たくなります。本当に小さい髪の毛サイズの針金からガラスの破片に至るまで、段階がないのです。私がチューブを入れなくてはならなかったのは、サイドウォールに大きい穴があいた時だけでした。シーラントならコントロールするのに十分な量の空気をキープしてくれました。ただ、チューブレスは32mm以上のタイヤで、と考えておくといいです。タイヤがより幅広で、空気圧がより低いほど、良い結果になります。25/28mmタイヤなら、時間の無駄です(46いいね)
私はチューブレス信者というわけではないのですが、チューブレスにしているグラベルやオールロードバイクで7年近くパンクしていないので、上の方が言うところの「ステージ1」パンクはシーラントの力で回避できてきたのだろう、と考えています。さておき、この「チューブレス=3ステージシステム説」はチューブレス嫌いな方の心にも少し刺さるのではないかと思いました。
さて、上の方は「でもチューブレスにするなら32mm以上じゃないと」とも言っています。この意図は恐らく、28mmまでのタイヤなら運用空気圧がある程度高くなる傾向があるし、するとパンク時にシーラントが勢いよく噴出してしまって穴をうまく塞げないから、という発想がベースにあるのだろうと思います。
しかし、こんなコメントも寄せられていました。
チューブレスは28mmでもうまく行く場合もありますよ、ただその場合、高圧でもよく機能するシーラントが必要です。すなわち、Silca Fiberformシーラントです。これは基本的に液体状の糊のようなものです。粘性があってべとつくのでバルブからは入れられませんが、補充液(replenisher fluid)ならバルブから入れられます(…)(3いいね)
Silcaの「ファイバーフォーム入りシーラント」はその名の通り繊維が入っていて、それにより空気圧の高いロードチューブレスでもパンク穴をうまく塞いでくれる、という意見は、上の方に限らずよく見かけます。タイヤの初回インストール時のみタイヤサイドから入れる必要はあるものの、定期的な補充の際はリプレニッシャーをバルブから入れれば良いので、これなら運用もそこまで大変ではなさそうですね。
なお「ステージ2」で登場するプラグは、ロードチューブレスではDynaplugの製品が高価ではあるものの間違いない、という評価をよく目にします。