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メディアで見かける完成車のレビューがどれも同じでつまらないのはなぜ?(海外掲示板から)

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海外掲示板のMTBコミュニティで、完成車のレビューはどれも同じような内容で冗長なものになっている、というオピニオン投稿を見かけました。以下、スレ主さんによる投稿です。

自転車についてのレビューを多く見れば見るほど、同じようなことを言っているように感じはじめます。この業界ではほとんど全てが良いものになってしまい、他に提供できるものがないレベルに達したのだろうか、と思ってしまいます。大部分の評価者は、意味のないバズワードを投げつける無能なセールスマンのように思えてきます。同じように感じている人はいますか?

「これとこれの違いを指摘してください」「同じ写真です」のミーム(筆者作成)。スレ主さんによるとMTB完成車のレビューがこういう状況になっているらしい。その理由はなぜ?

出典 Are bike reviewers redundant?

個人的に目立ったコメントをピックアップして抄訳してみます(マーカーによる強調部は筆者)。

  • ずっとずっとずっと前から、同じように感じていますよ。あらゆる自転車は2000年代には「ねじれに強く、縦方向にはしなやか」でした。それ以前は別のバズワードが使われていました(150いいね)
  • (上の人に)私の友達がバイクショップで働いているのですが、お客さんが入ってきてマーケティングのコピーをそのまま引用するかのようにそのセリフを口にすると、この人には1万ドルの自転車が売れるぞ、と確信したそうです(81いいね)
  • Pinkbike(※海外MTBオンラインメディア)の人たちはこのことを何度となく言ってきましたよ。彼らは、自分たちの仕事は様々な自転車のあいだの違いや、どのバイクがどんなユースケースに最適かを指摘することだと考えています。でも基本的に、いまはあらゆるものが良いものになっているんですよ(61いいね)
  • 「山のヤギのように登れる」(139いいね)
  • (上の人に)残念ながら俺は気絶しそうなヤギのように登っている(147いいね)
  • 私の意見では、今日ではほぼあらゆるレビューが偽装されたPRです。ジャーナリズムは死にました(107いいね)
  • 本当の問題は、ほぼ全てのハイエンドMTBは今では「良い」ものになっているということです。大部分のバイクは楽しく乗れることでしょう。私達のイノベーションはプラトーに達したので、違いをはっきり説明するのが難しくなったんです(62いいね)
  • YouTubeで過ごす時間を減らしてもっと自転車に乗りなさい。確かにその通りで、完成車レビューは廃れています(31いいね)
  • すべての自転車はとても似通っていて、大部分の人には十分に良いものになっています。肝心なのは品質で、どのくらい割れやすいのか、カスタマーサポートはどうかといったことです。評価者はこうしたことを口にしません(2いいね)
  • スマホのレビューのようなものです。最後まで飛ばして、やばい欠点がないかどうかだけ見るのです(2いいね)
  • 好きなカラーを選んで、あとは乗れ(8いいね)
  • ソーシャルメディアのビジネスモデルに問題があります。ブランドをあまりに批判してしまうと、スポンサーが消えます(2いいね)
  • あるカテゴリー内の大部分のバイクにはそんなに違いはありません(2いいね)

MTB完成車についての話題ですが、ロードバイク完成車のレビューについても同じことが言えるではないかと思いました。

あらゆるレビューが「似通ったものになる」理由は、個人的にはコメントで言われているようにイノベーションや性能向上がプラトーに達してしまい、どのブランドのバイクも非常にレベルが高くなったこと、加えて「手厳しい批判を加える」メディアにはレビュー用製品サンプルが提供されないという、両方の理由が重なっているのだろうと思います。

これから新車を買おうと検討されている方は、製品レビューを読む時は評価者による細かいニュアンスを読み取れるのならそれを読む、また耐久性やアフターサービスについては大メディアでは確かにまったく取り上げられないので、そうした情報を別途リサーチするといったことが必要になってくるように思います。

※アフターサービス・カスタマーサポートについては「良い評価」よりも「悪い評価」のほうがオンラインに浮上しやすいので、対応の悪さなどについての情報を見かけたら、それが特殊でレアなケースでないかどうか、総合的な観察も必要になってくると思います。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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