新製品ミニ情報です。TRPが”Vistar”という名称のグループセットを発表して話題になっています。2速のハブ内装変速で知られるベルギーのPowerShiftとのコラボで誕生した製品とのことです。フロントシングルの1xコンポーネントですが、PowerShiftのハブを組み合わせると事実上2xコンポとも言えます。ロード・グラベルサイクリング向けのドロップバーコンポです。
公式 Vistar //Powershift
参考 TRP Vistar is out
以下、TRP公式サイト及び海外掲示板での情報を簡単にまとめてみました。
- インテリジェント・ギアシフティングが採用されており(QuantumShiftというテクノロジー)、常に次の最適なギアが選択される(2速の遊星ギアは自分で操作する必要がなく、1〜15または1〜16段の中でシームレスに変速する)
- フルワイヤレス。通信はバーエンドに埋め込むユニットにより中継される
- ロード版では独立した16段、グラベル版では15段変速になる
- カセットは12スピードで、11-30, 11-32,11-34, 11-36, 11-40の5種類が用意されている
- チェーンリングは44, 46, 48, 50, 52の5種類
- カセットはVistar独自規格と思われるが、チェーンリングはCINCHダイレクトマウントのように見えるので、チェーンリングを38Tや40Tに交換したり全く違うクランクを使えるかもしれない
- PowerShiftのハブは1:1と1:0.7を切り替えるので、11-40カセットは事実上11-57(~520%)になる
- このためVistarの最小ギア比は0.77となり、SRAM Eagle 42/52の0.80よりも低い。Shimano GRX 2x 31/36の0.86よりも低い
- アフターマーケットの38Tチェーンリングを使えば0.66までギア比を下げられる
価格はチェーン以外の基本セットが約1500ドル、PowerShift内蔵の完組みホイールが900ドル。本記事時点のレート換算で、システム全体で35万円ほどになりそうです。
【PR】夏に向けてバーテープを新調してみよう!