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バッグ製品レビュー

Rhinowalk Space Stationハンドルバーバッグ!こいつ、ただのRoute Werksクローンじゃないぞ…!?

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碓氷峠をつつむ Midnight fog
孤独な Silhouette 動き出せば
それは まぎれもなくnadokazuです。

というわけで、今回の駄文はこちら!

Route Werksクローンが、またまた登場!?

「ハードタイプのトップカバーに、サイクルコンピュータ用マウントを備えたフロントバッグ」という製品カテゴリー。その始祖である「Route Werks The Handlebar Bag」は、2020年9月にKickstarterに登場しました。

マスターさんの記事でその存在を知ったのですが「ドロップハンドルの自転車でミラーレス一眼カメラを持ち運ぶ」という、自分の特殊用途にはこれ以上ないレベルで適合する仕様。リワード未履行リスクは承知しているものの、「いち早く手に入れたい!」という気持ちが勝って即座に申し込んでいます。

▼ 参考記事

Route Werksのハンドルバーバッグ これは最終解すなわちファイナルソリューションでは…
Kickstarter案件なのですが、超絶に使い勝手が良さそうなハンドルバーバッグが彗星の如く登場し、海外で大変話題になっています。何でも開始後6時間で250人が最初のプレッジに申し込み、プロジェクトのファンディングが達成されたのだそうです...

2021年4月、無事手元に届いたのですが、その使い勝手は期待以上でした。サイクルコンピュータをバッグの上面に設置できて、トップカバーはライダー側がパカッと開く。景色のいい場所で停車したら、すぐにカメラが取り出せる。そのうえバッグ本体がハンドルからワンタッチで着脱可能なので、コンビニ休憩時にサッと取り外して「フロントバッグの内容物」「サイクルコンピュータ」「ライト」など、盗難が不安な機材一式を丸ごと持ち出せてしまいます。

「バッグのスムーズな開閉」や「サイコンやライトとの競合」という、これまでのフロントバッグが持っていたありがちな問題を極めてスマートに解決してしまった「Route Werks The Handlebar Bag」。自分の自転車生活にとって、無くてはならない機材です。

そして「Route Werks The Handlebar Bag」に追随する製品も、少しずつ増えていきます。

2024年初頭には、REC MOUNT PLUSから「Ride On Bag」が登場。公式サイトによれば開発がスタートしたのは2021年2月で、「発売まで約3年」を要したとのこと。またRoute Werksの国内代理店であるインターテックからは「ライセンス供与やOEM/ODM等の関係は一切ございません。」という告知がされています。

▼ 参考記事

レックマウントプラス ライドオンバッグは、ROUTE WERKSにどこまで迫った?雑に徹底比較!
バーッグ バーッグ ババッグ バーッバババーッグライドオンバーッグ!!この脚の嘆く声を聞け瀕死の眼差しで貫徹くnadokazuです。というわけで、本日の駄文はこちら!究極のフロントバッグ、ROUTE WERKS「The Handlebar ...

2025年6月のEurobikeでは、TOPEAKの「Elementa Dry BarBag」が姿を現します。翌7月にはTOPEAK公式アカウントから製品の仕様が案内され、2026年モデルとして展開されることが明らかになりました。

続く2026年、このところAmazonで個人的に存在感を増しているサイクルバッグのブランドである「Rhinowalk」からも同じ文法で作られたバッグが登場。公式サイトでは、「2026 NEW ARRIVALS」のひとつとしてラインナップされています。

発表からしばらくは公式サイトだけでの取り扱いだったみたいで日本のAmazonでは見当たらなかったのですが、US Amazon発送の出品があるのを見つけました。

「Rhinowalk モジュラーバイクハンドルバーバッグ」。なんだか身も蓋もない説明的な商品名ですが、Rhinowalk公式サイトでの名称は

「Rhinowalk Space Station」。

う、宇宙ステーション!?ナンデナンデ!?

思わず銀河系を背景にした猫のような表情になってしまいましたが、気を落ち着かせて製品写真を見てみると「Rhinowalk Space Station」の構造や仕様は実にRoute Werks的です。

容量3Lクラス。ハンドルからの容易な着脱。ライダー側から開くハードタイプのトップカバー。その上には、もちろんサイクルコンピュータ用マウント。

まぁ、よくあるRoute Werksクローン……と思ったのですが、トップカバーをよく見るとサイクルコンピュータ用のマウントが3カ所あります。

最初のフォロワーであるREC MOUNT PLUSの「Ride On Bag」も最大3カ所ですが、横並びなので取り付け可能なデバイスのサイズに強めの制限がかかってしまう配置。

しかし、Rhinowalkはセンターのマウント取り付け部が前方にオフセットしていて、自由度が格段に高まっているのが印象的。

それに、フロントにちゃんと収納力がありそうなポケットも装備してる。

どうやらこいつ、ただの「よくあるRoute Werksクローン」ではなさそうです。

うっ!頭が……!

Rhinowalk Space Station開封!観察しながら、Route Werksと比較してみる。

そんなわけで決して抗うことのできない世界の理の力が働いたことによって、自分の意思とは関係なしに「Rhinowalk Space Station」が、横浜の狭小集合住宅に配送されてきました。仕方なかったんや…どうしようもなかったんや…。

梱包は化粧っ気なし!

梱包はロゴと製品のイラストがプリントされた、一切の化粧っ気がない段ボール箱でした。通販主体だから店頭でのアピールとか考えなくてもいい!という判断なんでしょうね。

実用一辺倒ではあるものの、製品の本質に関わりのないパッケージに対して妙なコストを掛けてないのはむしろ好印象です。

アクセサリー装着用のオプションが、同梱されてる!

バッグ本体のほかに同梱されているのは、

  • ハンドル固定用マウント
  • ベースアタッチメント×3
  • Garmin用マウント
  • GoPro用マウント
  • Quad Lockなどの装着を想定したアクセサリー用マウント
  • エクステンションマウントシリンダー×1

という構成。

しかも、着脱式のショルダーストラップとレインカバーまでがワンパッケージ。Route Werksでは別売になっているようなパーツまでが最初から揃っているのは、諸手を挙げて賞賛したいところです。

ただし!

エクステンションマウントシリンダー(Route Werksで「スタブ」に相当する、バッグの両サイドに取り付けてライト類を装着するためのパーツ)は1個だけしか同梱されていませんでした。

……そこは、普通に2個入れてくれてもよくない?

樹脂製パーツが開口部をガッチリ固める

両モデルとも基本的な構造はほぼ共通していますが、その先の作り込みには思わずひざを打つ違いがありました。

Rhinowalk Space Stationのトップカバーを開くと、開口部をぐるりと囲む樹脂製のパーツが目に入ります。開口部の形状を保持する金属製のフレームが、樹脂製パーツでガッチリ補強されているのです。バッグに力が加わったときなどに、フレームの歪みの抑制が期待できそう。

ここは、個人的にかなりの高評価ポイントです。

なぜかって?撮影中に自転車が倒れちゃって、その衝撃で金属フレームが微妙に歪んでトップカバーの開閉に違和感が出るようになってしまった…という経験を複数回しているからですYO!(号泣)

サイズ感はほぼ同等だけど、明らかに違う形状。

並べてみると、ほぼ同等のサイズ感であることがわかります。ですが、上から見ると形状にハッキリ違いがありました。

Route Werksは手前が細い台形形状であるのに対して、Rhinowalk Space Stationは先端が細くなって手前側がフラット。ちょうど、前後が逆になっている感じです。

Route Werksの形状は上ハンドルを握ったときの干渉回避だと思っていたので、Rhinowalk Space Stationで上ハンドル使ったら指がバッグに引っかかるのでは?と余計な心配をしましたが、実際はもちろんそんなことありませんでした。

これ、どういう意図なんだろう…?

トップカバーの固定方式に、技あり!

Space Stationのトップカバー固定機構には、後発製品ならではのワザマエが施されていました。

トップカバーを固定するラッチは、Route Werksがレバーを手前方向に引いて解除する方式 。

一方のRhinowalk Space Stationは、レバーを押し下げてカバーを開く仕組みになっています。

Route Werksが「引っ掛けておいて、外す」のに対して、Rhinowalk Space Stationは「押さえ込んでおいて、解除する」イメージ。押さえつける力が働くぶんだけ、固定感が強め。ガタつきや異音の抑制にも、効いてくれそうです。

バッグの着脱機構は、完全に「別モノ」。

トップカバーの固定方式以上に大きな差があるのが、バッグをハンドルに固定する仕組み。ハンドル側マウントの、形状と機構です。

Route Werksのハンドル側のマウントは比較的シンプルで、板状のパーツをバッグ側のアタッチメントで挟み込むようにして固定する機構。

操作感も固定力もバッチリですが、レバーを倒してロック/ロック解除するひと手間が、確実に発生します。

それに対して、Rhinowalk Space Stationはハンドル側のマウントにバッグ本体側のアタッチメントを上から差し込む装着方式。

マウント内部にはスプリング式のロック機構があり、上から差し込めば自動でロックされます。取り外しも、レバーを軽く引いてバッグを持ち上げるだけで簡単至極。

ブロンプトンのバッグ着脱を彷彿とさせる、スマートな着脱機構です。

利便性の代償は、重さ。

陽キャ自転車乗りの皆さんがキャッキャウフフとグループライドを楽しむ影で、ぼっち自転車乗りである自分は「ドウシテ ワレハ アアジャナイ…」と、ソウルジェムを濁らせ続けています。

そう。光あるところには、漆黒の影が落ちるのです。そして同様に、この着脱の便利さにも大きな代償が伴います。

それは、「マウントの大きさと重さ」。手持ちの2モデルを実測してみた結果を表にしてみると、こんな感じでした。

Rhinowalk Space Station Route Werks
バッグ本体重量 888.5g 643.0g
ハンドル側マウント重量 184.5g 76.6g
合計 1,073.0g 719.6g

Route Werksのマウントが約76.6gなのに対して、Rhinowalk Space Stationは約184.5g。「差し込むだけで自動ロック」という簡単動作を実現するために施された大掛かりな機構は、マウント重量約2.4倍というネガになって跳ね返ってきています。

ちなみにバッグ本体の実測値も、Route Werksが約643.0gで、Rhinowalk Space Stationは約888.5g(どちらもトップカバー裏のケースは取り外した状態)。バッグとマウントだけでRhinowalk Space Stationのほうが353.4g、実に約49%重い計算です。

バッグとマウントで、1kgの大台を超えてしまうRhinowalk Space Station。軽さとコンパクトさを取るか、着脱の利便性と剛性を取るか。設計思想の違いが、重量の差に表れていますねぇ。

自分の場合はミラーレス一眼カメラをブチ込んでしまうので、それぐらいの差ならカメラ+レンズの重量に埋もれて無問題! ではありますが、気になる方には気になるポイントでしょう。

わずか0.1Lの差が、カメラの出し入れには大きな差に!

Route Werksが公称容量3.2Lで、Rhinowalk Space Stationが3.3L。これだけ重量差があるにもかかわらず、わずか0.1Lの容量差しかありません。

ですが!

個人的メイン用途である「ミラーレス一眼カメラの収納」では、このわずかな容量差と開口部の寸法・形状の違いが実用性の大きな差になっています。

まずは、「SONY α6400+TAMRON 17-70mm F2.8」を組み合わせた場合。

Route Werks The Handlebar Bag

Rhinowalk Space Station

これは「可能な限りコンパクトな機材で、便利ズームの利便性を享受しながら背景をドカンとぼかす」という狙いの組み合わせですが、上部がフラットなα6400のボディデザインとAPS-C機のコンパクトさも相まって、どちらのバッグにも余裕で収納可能。差らしい差はありません。

ですが、もうワンサイズ大きな「Nikon Z6+NIKKOR Z 24-120mm F4」の組み合わせになると話が変わります。

Route Werks The Handlebar Bag

こっちは「便利ズームの使い勝手を享受しながら、フルサイズセンサーの暴力で画質の最大化を期待する」ことを狙っていますが、Route WerksだとEVFの出っ張りが開口部に引っかかるんですよねー。問題なく収納はできるものの、開口部の広い位置からカメラを斜め下方向へ差し込む必要があって、出し入れのたびにアクロバティックな動きを余儀なくされてしまいます。

Rhinowalk Space Station

それがRhinowalk Space Stationだと、EVFの出っ張りが開口部に引っかかりません。ほぼ垂直移動だけで、スムーズに出し入れできます。

バッグのサイズ差は微々たるものですが、その微差が自分にとっては大差でした。高倍率便利ズームを装着したフルサイズミラーレス一眼を自転車で持ち運んで、景色を見て「撮りたい!」と思った瞬間にトップカバーを開けてすぐカメラが取り出せる。

ここは個人的に「決定的」と言えてしまうポイントです。

それならRoute Werksには、容量6Lの「Big Handlebar Bag」があるじゃないか!という考え方は、もちろんあります。Z6+24-120mm F4を、エツミのクッションで保護して収納しても余裕の収納力はBig Handlebar Bagならでは。

ただし!装着時の存在感も、まさにビッグ。
おいしさビッグ、安さもビッグ。男には帰れない夜がある…。

なのでコンパクトさを維持しながらZ6+24-120mm F4を普通に扱えるRhinowalk Space Stationは、まさに「理想のサイズ感と収納力を持ったフロントバッグ」と言えます(n=1)。

これにて、一件落着!

と思ったのですが、軽量コンパクトな「α6400+17-70mm」を持って出かけるか。画質に絶大な安心感がある「Z6+24-120mm」にするか、という別の悩みが発生しました。

大型フロントポケット!フラップの固定にはFIDLOCK採用!

Rhinowalk Space StationとRoute Werksで大きく異なる装備のひとつが、大型のフロントポケット。iPhone 17Proが、ばっちり収まる収納力がプラスされています。

このポケットの使い勝手を一気に高めてくれるのが、フラップを固定するFIDLOCK製のフック

外すときは、ショックコードをつまんで手前に引くだけ。「ロックを外す」という意識をすることなく、そっと引っぱれば難なくロックが外れます。

逆にロックするときは、アタッチメント同士を近づければOK。マグネットに吸い寄せられて、パチン。これだけで、ロックが完了します。

開けるのが速い。閉じるのも速い。それでいて、上方向にフラップを引っ張ってもロックは外れる気配すらないので、内容物が飛び出す心配も感じません。

この辺の「毎回行う小さな操作が気持ちいい」しかも「実用性能をきっちり担保してある」というのは、個人的ぶっ刺さりポイント。用もないのにフロントポケットのフラップを開閉させて、ニヤニヤできます。

またバッグの左右には、伸縮性のある布地を使ったサイドポケットもあります。こちらは容量こそ小さめですが、補給食のゴミなど小さなモノを一時的に突っ込んでおくのに便利でした。

肩紐じゃなくて、ストラップ!

肩掛け用のストラップにも、結構な差があります。Route Werksは、もう極細。

もはや、ストラップというより紐。ミラーレス一眼+高倍率ズームを収納して肩から下げると、この細い紐に集中した荷重が肩を直撃します。

しかもバッグ本体に固定されているので、着脱もできないし長さ調節機構もない。バッグの中へ押し込んでおくしかなく、自分はほとんど使っていませんでした。

一方でRhinowalk Space Stationは、幅があって長さも調整可能。さらに、着脱もできます。走行時は外して輪行や徒歩移動のときだけ取り付ける、という運用が普通にできちゃう。

特にミラーレス一眼を収納して肩掛け運用したときの使い心地は、もう段違い。ストラップに約77.5gの重量があるものの、ここに関してはRhinowalk Space Stationの完勝でしょう。

微妙に互換性が切ってあるベースマウント。

トップカバーにベースマウント(Rhinowalk Space Stationの説明書では「フランジブラケット」、Route Werksだと「バーフライプレート」)と各機材に対応した台座を取り付けることで、サイクルコンピュータやアクションカメラの装着が可能になります。

このベースマウントは非常に似た形なのですが、よく見てみるとRhinowalk Space Stationのほう(黒)はマウント側に切り欠きがあり、トップカバー側にも対応する出っ張りが確認できます。

Route Werks(赤)にはこの切り欠きがないので、パッと見はよく似た形状でも流用できません。パテント対策など、何らかの大人の事情もあったりするんでしょうけど、ユーザーとしてはモニョりますね。

それなのに!

ベースマウントに載せる各種アタッチメント(Route Werksだと「バーフライアダプタ」)のほうは、話が別でした。

Rhinowalk Space Stationの純正品が装着可能(当然ですが)なうえに、Route Werks用も普通に取り付けできます

ベースはダメなのに、上モノは使えるんかーい!

ちなみにREC MOUNT PLUS Ride On Bagのほうは、ベース部分もアタッチメントもネジの形状や位置が異なるため、互換性はまったくありません。

通常の3倍!全部のせトップカバー!!

Rhinowalk Space Stationのトップカバーには、デバイスマウント取り付け部が3カ所あります。Route Werksの3倍です!赤くないのに!!

REC MOUNT PLUS Ride On Bagも最大3カ所ですが、横一列にみっちり並んでいるのでデバイスのサイズによっては回転させて取り付けるときに干渉してうまく装着できないケースもあります。実際、自分は左右2カ所しか使っていません。

Rhinowalk Space Stationは中央のマウントが前方にオフセットしているので、複数の大型デバイス装着時も干渉の心配は少なめ。素晴らしい!

標準で付属してくるのは「Garmin用マウント」「GoPro用マウント」「アクセサリー用マウント(クアッドロックアダプタの追加でスマートフォンの取り付けが想定されている)」の3種。

けれど、これだとデバイスを取っ替え引っ替えできません。

そこで自分は、Route WerksのWahoo用バーフライアダプタを2個購入。すべてのマウントをGARMIN互換にしてサイクルコンピュータ、アクションカム、デイライト(兼モバイルバッテリー)、スマートフォンなどを気分によって付け替えています。レックマウントがあれば、だいたいのマウントは変換できちゃいますからね。

GARMIN用のマウントにiGPSPORTサイコンを装着したり、Wahoo用のマウントにGARMINやCOOSPOやCYCPLUSやiGPSPORTのサイコンが難なく装着できています(ロックの固さに微差がある程度に思えます)。

これ、アダプタの型番分ける必要ある?

自己責任で、削りました。

バッグ左右には、円筒状のパーツ「エクステンションマウントシリンダー(Route Werksでは「スタブ」)」を追加できます。CATEYEのフレックスタイトブラケットなどを介して、ライト類を装着するお馴染みの仕組みです。

で、この「エクステンションマウントシリンダー」の取り付け部なのですが、Rhinowalk Space Stationは本体側に出っ張りがあります。

シリンダー側にも対応する切り欠きがあって、おそらくライトの重量などで回転するのを防ぐ機能を持たせているのでしょう。設計としては、理にかなっています。拍手喝采したいところ。

なのですが。

自分は親指との干渉を避けるために、REC-MOUNTSの「両持ちナローマウント用 ライトアダプター」を使ってライトを下にオフセットさせています。

そのアダプターが、この出っ張りに思いっきり干渉しました。

普通にネジ止めしただけだと、隙間ができるうえに固定強度も不安(本体とアダプタの接触面積が極小になりますからねぇ)。

ぐぬぬ…ぐぬぬ…。

というわけで、届いたその日に出っ張りを削りました。

不可逆加工ですが、しゃーない!

実際に使ってみた!初陣から200km近く雨!!

2026年8月29日に開催された「直江津集合2026」に間に合ったので、届いたばかりのRhinowalk Space Stationをいきなり実戦投入することになりました。

▼ 参考記事

直江津集合2025!小径折り畳み自転車で330km走ったオタk…男の末路【無謀】
こんにちは倉田亜m…nadokazuです。私たちはこれからここ横浜を出発し日本海側は新潟県上越市の直江津を目指す…日本横断の旅に出ます!というわけで、本日の駄文はこちら!全国各地の自転車乗りが、日本海を目指して走る!「直江津集合」とは?直江...

平日は気持ちよく晴れ渡っていた天気が、週末になった途端に総崩れ。天気予報サイトを何度リロードしても雨表示が消えることはなく、新品のRhinowalk Space Stationが最初のライドでドロドロになることが確定!

というわけで、横浜から直江津までオーバーナイト走行しました。出発時点は曇りで一縷の希望を天に託したものの、川越あたりでポツポツと降り始めて富岡を過ぎる頃には完全な本降り。

雨粒が身体を叩きつけるなか、薄明の碓氷峠クライムは落ち葉に乗った後輪が滑って冷や汗をかくこと多数。

レインウェアの中は蒸しまくりで、軽く吐き気がしてくるほど。これ、熱中症の初期症状では?

そして、フニャフニャになった指先でレバーを引きながら、あからさまに効きが悪くなったブレーキで浅間サンラインをダウンヒルする恐怖。泣きそうです。

北しなの線サイクルトレインと、えちごトキめき鉄道 サイクルトレインで黒姫高原の登坂とダウンヒルを回避できて九死に一生を得ましたが、結果的には200km近く降雨の中を走る羽目に。

また深い深い痕~きずあと~を、心に刻み込むことになりました。

防水性、ありません!

Route Werks同様、Rhinowalk Space Stationもバッグ本体に高い防水性は期待できません。トップカバー自体は雨を通しませんが、走行後にバッグを開けてみると、中は泥水でしっとり濡れそぼっていました。

おそらく前輪から跳ね上げられた雨水が、布地や縫い目などから侵入してきたのでしょう。カメラやスマートフォンを含めmont-bellの「プロテクションアクアペル」に収納していたので被害はありませんが、防水のインサートが欲しいところです。

付属のレインカバーがあったよね?

Rhinowalk Space Stationには、別体式のレインカバー(約48.0g)が付属します。こんなときこそ、大活躍!……するはずなのですが、結局使いませんでした。

バッグのほぼ全周を覆える構造なので、雨水の侵入はかなり抑えられるはず。ですがハンドル側マウント周辺の隙間は塞ぎきれず、バッグ本体が見えてしまっています。雨の中を長時間走ったらどうなるかは、想像に難くありません。

それ以上にレインカバーの装着で「サイクルコンピュータが見えなくなる」そして「ライトが隠れる」というのが大問題。前者はともかく、後者は夜間走行では致命的。

本格的な雨天長距離ライドまで想定するなら上面を透明にしてサイコンを見えるようにするとか、左右にライトを外へ出せる開口部を設けて開口部周辺を伸縮素材で絞る、といった構造のカバーが欲しくなります。

もっとも付属のレインカバーは、突然の雨をしのぐ緊急避難用というのが本来の役割でしょう。

「200km近く雨の中を走っても大丈夫な防水性を担保しつつ、サイコンとライトも使えるようにして!」

という要求までするのは、さすがに無茶というか厚かましいにもほどがある、という自覚はございます。ええ。

雨の中を200km走った結果。

雨の中を200km走って、無事で済むわけがありません。身体の各部が悲鳴を上げ、激烈な疲労感が1日経ってから襲ってきました。そして自転車のほうも、見るも無惨なことになっています。ズブ濡れでドロドロ。いくら拭いても、どこからか砂がこぼれてくる。自分でメンテするのを諦めて、ショップに持ち込まざるを得ませんでした。

そんな中、Rhinowalk Space Stationは実にいい仕事をしてくれています。バッグがガタついたり、トップカバーから異音が発生して気になる、みたいなことはありませんでした。

走行後のバッグ着脱も、スムーズそのもの。またバッグの一部がほつれてきたり、破れていたり、トップカバーの開閉がぎこちなくなったり、ということも一切体験していません。

酷使にバッチリ耐え抜きました。きっちり作られている製品だと、断言していいと思いますよ。

フロントバッグの新たな選択肢になる?

無茶苦茶よくできてる!いい買い物した!!

これが「Rhinowalk Space Station」を買って、観察して、さらに雨の中を200km近く走って使ってみて感じた正直なところです。

「現時点では、使い勝手や完成度において上をいっているのでは?」とすら思わせるほど。

  • バッグを上から差し込むだけで固定できる着脱機構。
  • 上から押さえ込むようにトップカバーを固定するラッチ。
  • 中央が前方へオフセットされた3カ所のデバイスマウント。
  • 樹脂パーツによるフレームの補強。
  • フラップの固定にFIDLOCKを使ったフロントポケット。
  • 脱着可能な、紐じゃないショルダーストラップ。

そして、自分にとっては決定的な、

  • Z6+24-120mm F4をスムーズに出し入れできる開口部。

などなど、後発製品ならではの工夫と改善が満載です。そして縫製や素材についても、少なくとも自分が実物を見て触った範囲では安っぽさや雑さを感じません。

なんですが!

「Rhinowalk Space Stationの完勝!」では決してない。

使い勝手や完成度で、Route Werksを上回る部分は多くあります。ものすごく魅力的で、感心することしきり。それでも、ネガがないわけでは決してありません。

ネガのひとつは、まず重量。マウントまで含めれば、中身なしでも1kg超になります。自動ロック機構や開口部の補強とのトレードオフとはいえ、軽量性ではRoute Werksが明確なアドバンテージを持っています。

さらに違いとして大きいのが、エコシステムとしての完成度。Route Werksなら同じ車体側マウントを使って、

  • The Handlebar Bag
  • Big Handlebar Bag
  • Out Front Mount

の3種類を、用途に応じて使い分けることが可能。

さらに自分はREC MOUNT PLUS Ride On BagをRoute Werks用のマウントに換装したキメラも錬成したので、3種のバッグと1つのマウント。計4種の機材を、取っ替え引っ替えできちゃう。

ですがRhinowalk Space Stationは、執筆時点だとそこまでのエコシステムを持っていません。バッグを外したら、次に付けるものがないです。

なので「Route Werksから完全移行しよう!」という結論には至りませんでした。

またRhinowalk Space Stationは、日本国内での入手性にも弱点があります。

Amazon.co.jpで買えるとはいえ、米国からの発送。オプション類も、現状はRhinowalk公式通販であるAliExpress頼み。「今日ポチれば明日届く!」という、Amazonプライムの利便性は享受できません。

ここは国内ブランドである、REC-MOUNTの強みが際立つところ。ぜひ日本のAmazon発送で本体やオプションが買える環境を作ってほしいところです。

まとめ:こいつ、ただの「Route Werksクローン」じゃないぞ…!?

「Route Werks The Handlebar Bag」が提示した、「サイクルコンピュータを乗せられるハードタイプのトップカバーが、ライダー側に開く」というフロントバッグの新たな形。

REC MOUNT PLUS、TOPEAK、Rhinowalkと後発が続いて登場し、この基本構造は定番フォーマット化してきました。

醤油、塩、味噌のように、フロントバッグ界の「万人の形式」になりつつあるのではないでしょうか。

Space Stationは、そんなRoute Werksの文法を明確に受け継ぎながらも

  • 着脱機構は別物。
  • トップカバーの固定方法も別物。
  • 開口部は樹脂製パーツで補強。
  • デバイスマウントは3つに増やすだけではなく、中央を前方へオフセット。
  • 大型フロントポケットを装備し、FIDLOCKでフラップを固定。
  • 脱着できる幅広のストラップ。

ひとつひとつの装備に、使い勝手を良くするための工夫と意志が宿っていると感じられる製品です。少なくとも、REC MOUNT PLUS Ride On Bagと同列に並べたくはないと強く思えます。

「Route Werksクローン」というひとことで一蹴するには、あまりにも勿体ない。

自分は、Rhinowalk Space Stationを高く評価します。

近い将来、Big Space Stationやアウトフロントマウントが出てきてくれて、エコシステムとしてガチンコ勝負になったら、Rhinowalk Space Stationへの完全移行だって本気で考えられるようになるでしょう。

このカテゴリーが今以上に盛り上がって、より良い製品が生まれてくることを願ってやみません。

あとですね!超個人的な願望を言わせてもらうと、Bromptonのキャリアブロック用アダプターも開発してほしいっす!!

VINCITAも気に入ってはいますが、こと「バッグからカメラを取り出す」という動作においてRoute Werks方式は最高すぎるのですよねー。

▼ 参考記事

VINCITA ブロンプトン用防水フロントバッグ!キミは、令和に転生した「ミニOバッグ」…なのか?
横浜市鶴見区。高齢1年生・nadokazuの“普通にまぁ”な物足りない日常は……「じゃあ君、買って書いてみてよ」謎のCBN、マスターの登場で一変!というわけで、今回の駄文はこちら!すべてのカメラ好きブロンプトン乗りを魅了した「ミニOバッグ」...
著者
などかず

美味しくご飯を食べることをモチベーションにペダルを回し、機材の性能に頼り切って「頑張らないことを頑張る」物欲系へっぽこ自転車乗り。リアルで自転車に乗れない週末にはZWIFTで合計100km以上のバーチャルライドを欠かさないものの、脚力や走行スキルについての言及は意図的に避けている模様。愛車はLOOK675、ブロンプトンCHPT3 V2、タイレルFX(これだけとは言ってない)。

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