バイクに取り付けるバッグよりもジャージのバックポケットでモノを運ぶほうが好きだという人はその理由を教えてください、という主旨の議論を海外掲示板で見かけました。
スレ主さんはもともと「バイクに取り付けるバッグ全般」ではなく「前三角に取り付けるフレームバッグ」の話をしたかったようなのですが、議論は「サドルバッグ等を含むバイクに取り付けるバッグ全般 vs. ジャージポケット」のほうに流れていました。
出典 Why jersey pockets over frame bag?
先述のようにやや混乱したスレッドになっているのですが「バッグ類よりもジャージポケットでモノを運ぶほうが好きな理由」という感じの議論としてお読み下さい。以下、主なコメントの抜粋・抄訳です。
- (スレ主さん)フレームバッグではなくジャージのポケットにブツを入れて運ぶことの長所を理解できたことがありません。車上では身軽なフィーリングが好きです。ジャージポケット愛好家の方は、その魅力を私に売り込んでみてください。なぜバッグではダメなのかも教えて下さい
- 自転車が2台ほどあります。どのライドにも持っていくものはジャージのポケットに。バイクごとに必要なものはバイクのバッグに入れます(62いいね)
- 身に付けて運ぶのは食べ物とかグローブとかかな(21いいね)
- 邪魔なものにバイクの美しさを台無しにさせないのが好きだし、イタリアの12%の坂で死にかけている私とバイクの美しい対比が写真に撮られる時、少なくともバイクのほうはカッコよく見えるから(68いいね)
- ライドにもよるけれど、私の考えだと2-3時間ならバイクに取り付けるバッグはまぁ必要ないかなと思います。食べ物とスマホはジャージに、パンク修理キットは小さいサドルバッグかボトルケージのツール缶に。フレームバッグはないほうが単純にバイクの感覚がいい。フレームバッグを使おうと思うのは気温が急激に変わりそうなロングライドの時で、そうでないならまずハンドルバーバッグに手を伸ばすかな。人それぞれだよ!(32いいね)
- 5秒も経てばポケットに何か入っているかどうかなんてわからなくなるよ(5いいね)
- 個人的には、荒れた道を走っている時にモノが車上でガタガタいわないほうが好き。それに複数のバイクを持っていると、モノを移動させるのが超面倒臭い。逆にバッグやスペア、ツールなどを移動させたくないのなら、複数の用品やバッグを揃えるのに金がかかる。結局、私はバイク側に何もないのが好きで、それでいてツールやスペアなどを簡単に移動させたいと思うようになった。そこでジャージに入れるライド・ウォレットを持ち運ぶことになった。ちなみに言っておきたいけれど、スペアとポンプを入れた私のフル・ツールキットはたった150g(※ NANA Ultralight Carbon Minipump, 25g / RideNow TPU tube, 45g / Day Saver tool combo, 72gを使っているとのこと)。あとは家の鍵、IDカード、クレジットカードと電話を持つだけ。それが全部ジャージのポケット1つに入る。残りの1ポケットは食べ物用、残りのポケットはゴミ用。山ほどいろんなものを持ってライドする必要は私にはないし、そうしたくない。その上で言うと、たくさんモノを運びたい人ならフレームバッグのほうがたぶんいいよ。あとフレームに取り付けるバッグやハンドルバーバッグはバイクを擦るし、サドル側だとツールがシートポストに当たってラフなトレイルではカンカン音を出す(13いいね)
- 両方使うのはダメなのかい?(3いいね)
少しわかりにくい議論ですが、まとめると「背中のポケットにモノを入れておくとうざくないですか、なんでバッグ使わないんですか」というスレ主さんに対しては「バイクのバッグにモノを入れておくとカタカタ音がして嫌だ、見た目も嫌だ、バイクにダメージも出る、あとバイクを替える時にバッグを移動させるのが面倒臭い」というカウンター意見がわかりすかったかなと思います。
私の場合は、河川敷のサイクリングロードを走るようなロードサイクリングであれば車体に(小さいサドルバッグを除いては)何も付いていない気持ち良さはわかるのですが、グラベルサイクリングだと単純にスペアチューブが巨大で重かったりするし(TPUチューブなら別だけど)携帯ポンプもハイボリュームタイプで大きいので背中のポケットだけで運ぶのはちょっときついです。
あと食べ物は背中のポケットに入れておくと、チョコレート系は夏場に溶けてしまったり、おにぎりなどは直射日光で痛むことがあったりもしますね(保冷剤を併用すると良いのでしょうけれども、するとポケットに入れるには少し大きくなってしまうかも)。
グラベルサイクリングでもサドルバッグやフレームバッグを極力使いたくないという場合は、上のコメントでもあったようにライド・ウォレット系の製品(下のようなライドポーチ)+TPUチューブ+小型ポンプ・電動ポンプなどで運用するのがいいのかもしれませんね。
短時間のライドであればバッグ類は不要であっても、短時間のライドとロングライドをしょっちゅう交互に行うような時はバッグを外したりするのも面倒なので、私の場合はどんなライドでも(グラベル系バイクには)大型サドルバッグ・ハンドルバーバッグ・フレームバッグなどが付けっぱなしになっていることが多くなりました(ツール類はバイクごとに用意しているのでお金はかかります)。