「22.2mm径のハンドルバー末端に差し込んで長さを5cm延長できるパーツ」を実際に使ってみたのでご紹介します(4月にこの記事で取り上げたものです)。正確なブランド名は不明ですが、本体に「FMFXTRA」というロゴが見られる製品です。下の写真の白丸で囲ってある部分が本製品。
様々な使い道があると思いますが、私の場合はSurly Corner Barによく似た形状の「WEERAS自転車ハンドルバー」で使っています(素材が重いクロモリではなくアルミだったり、クランプ径が25.4mmではなく31.8mmで私の環境ではシム要らずだったりと「本家」と差別化できる価値を持っている)。先端のミニバーエンド的な部分(ツノ)を伸ばしたいと思ったのです。
このハンドルのミニバーエンドは、今回のエクステンダーを使わない状態では上下の写真のような長さです。上に差し込むのがブレーキレバーだけであれば、このままでも使えることは使えるのですが、シフターも入ると少し使いにくくなります(メカをガバッと掴む感じでホールドはできるので、全く使えないわけではないものの)。このバイクは3×1(フロントトリプル・リアシングル)仕様のヘンテコバイクなので、フロント用のサムシフターが左側に必要なのです。
そこでこの「FMFXTRA」の登場です。カーボンフォークへのアヘッドステムの固定でよく見られるような、臼型のプレッシャーアンカーで固定するタイプです。金属パーツは輪ゴムで束ねられているだけなので崩壊しないように気をつけます(崩壊しても再組み立ては難しくないけれど)。
エクステンダー内部のヘックスボルトを締めていくと、シルバーのアンカーが外側に拡がっていって固定されます。イメージしていたよりも固定力が必要で、T字タイプのレンチがないと十分に固定できないかもしれません。
固定時に少し気になったのが、ボルトを適当に締めていって固定すると、下の写真のようにハンドル本体とエクステンダーがズレてしまうところ。海外掲示板Redditに”r/mildlyinfruating”(微妙に超イラつく)という面白いコミュニティがあり、よく眺めて笑っているのですが、そんな感じの現象です(イラつくまでは行かないけど、やや落ち着かない)。
根気良くやると下の写真のように揃えることはできますが(でも難しい)、少しズレていたとしても使っていて不具合はないと思うのであまりこだわらなくても良いかもしれません(でも指が当たるところなので、気になる人はいると思います。長時間握るポジションではないけれど)。EVAクッショングリップを差し込んだり、バーテープを巻くとこの段差は気にならなくなるでしょう。私はこのまま使っています。
WEERASのSurly Corner Barタイプのハンドルに装着した姿です。このハンドルの場合、このエクステンダーはセットで使うのが当然と思えるくらい相性は良いと感じます(下の写真ではエクステンダーの先端にキャップをはめていませんが、本当は入れたほうが安全でしょう)。
ブレーキレバーとシフターが重なって窮屈になっていた左側バーエンドに、下の写真のように新たにスペースが生まれました。このハンドルに限らず、エアロバーやフラットバーハンドル、クリップオンタイプのアクセサリーバーをより長くしたい時に便利に使えるのではないでしょうか。ライド中に握っていてズレたりということはいまのところありません。
ところでこの製品、Amazonで「FMFXTRA」と検索してもヒットしてくれません。しかし「ハンドルバーエクステンダー」や「ハンドルバーエクステンション」で検索すると、本製品と思われる商品ページを少なくとも7つ発見できます(本記事時点)。全部が同じ商品ではない可能性もありますが、どれも同じ写真が使い回されており、長さなどのスペックは同じです。実勢価格はおおむね1500円前後。Amazonに在庫のあるもののほうが安心かとは思います。私が購入したのは最初のリンクのHOUSONというものでちょうど¥1,500でした。