シフター製品レビュー

Shimano RevoShift(グリップシフト)が激安だったので導入してみた結果…【左のみ SL-RS35 3S】

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ShimanoのRevoShift(レボシフト)と呼ばれるグリップタイプのシフターを使いはじめたので、感想を書いてみます。このタイプのシフターは知人の自転車・公共の自転車などで使ったこと自体は何度もあるのですが、自分のスポーツバイクに装着するのは考えてみると今回が初めてでした。

Shimano SL-RS35 レボシフト ESLRS35LSBP

最近グラベルバイクの1台をフロントトリプル・リアシングルに改造したので(フラットバー仕様)、フロント用左シフターのみ導入してみました。インデックスタイプの3スピード用です。

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とりあえず安すぎた

購入したのはSL-RS35というTourney(ターニー)グレードの製品で、左シフターのみで966円でした。966円… 東京のちょっとファンシーなピザ屋ではテイクアウトのピザひと切れが同じくらいする時があるのです。高級ピザひと切れ… そう考えたら買わずにはいられませんでした。ピザは食ったらなくなる。シフターはなくならない。買うしかない。

しかもこのシフター、勿論インナーケーブルが付属しています。シマノのインナーケーブルでいちばん安いやつをAmazonで買うと、いま¥639するんです。つまりSL-RS35左シフターの価格は… 実質330円!! こうなると、もはや不要でも買わなければならないレベルの安さです。

真面目な話、インナーケーブルのスペアを買う時はシマノの激安シフター(ケーブル付き)を買ったほうが楽しめるのではないかという気がします。

とりあえずデカすぎた(※このモデル特有)

さて使い方です。バレルを手前に「戻す」とシフトアップ、向こう側に「送る」とシフトダウンです。回す方向は最初よく間違えましたが、慣れると直感的に操作できます。変速性能自体はフロントディレイラーのセッティングに依存します(トリプルだとワイヤーテンション調整もより大事ですが)。回した感じは結構硬めですが、極端に重くもないという印象です。3枚一気に変速可能。

Shimano SL-RS35 レボシフト ESLRS35LSBP

前から見たところです。とにかくデカい!ゴツい!これは「オプティカルディスプレイ」という1〜3の数字が表示される窓が、数あるレボシフト製品群の中でも巨大なタイプなのかもしれません。これを買った時は「このデカいディスプレイがカッコいい」という謎の中二病を発症してしまっていたのですが、その結果、ブレーキレバーが自分の好みより少し遠くなってしまいました。

Shimano SL-RS35 レボシフト ESLRS35LSBP

レボシフトにはディスプレイ付きであっても下のような幅がより狭そうに見えるモデルも存在するのです(2つ目はディスプレイがないように見えますが、反対側にあると思います。こちらはフリクションタイプ)。個人的には私が購入したモデルよりもこれらのほうが使いやすいのではないかという気がします。あと、左はフリクションのほうがもしかしたら使い勝手が良いのかも。

上から見下ろすとこんな感じです。レボシフトは左側にあります。グリップとブレーキレバーの間に装着するのが普通なので、左側のグリップはショートタイプにしないとブレーキレバーに指が届きにくくなります。

Shimano SL-RS35 レボシフト ESLRS35LSBP

今回このグリップと同時購入したのはPalmy Sportsというブランドのダブルリンググリップ・ロング&ハーフ PS-G235という製品。ハーフ側は左でも右でも使える対称系です(ウイング形状グリップの場合、ショート側が右専用のことがあるので気を付けたいところ。左のみショートという人は普通いないし…)。

しかし左グリップを短いタイプにしてもディスプレイ部分が巨大すぎるせいか、ブレーキレバーの位置は私の好みよりほんの少し(1cmくらい)遠いかな、という印象です。

Shimano SL-RS35 レボシフト ESLRS35LSBP

ワンフィンガーは余裕で掛かるのですが、2本掛けようとすると微妙に遠いのです。これは上で紹介した、よりコンパクトなモデルを選択すれば解決しそうな問題ではあります。

Shimano SL-RS35 レボシフト ESLRS35LSBP

親指と人差し指の間がちょっと擦れる

もうひとつ気になっている点があります。このシフターで変速していると、親指と人差し指の間に水ぶくれの初期症状が出そうになります(グローブ着用でも。海外掲示板でも同じ感想を書いている方がいました)。

Shimano SL-RS35 レボシフト ESLRS35LSBP

ちなみにディスプレイは視認性が非常に悪く、数字がよく見えないことが多い。この写真でも見えていない。ライド中もこんな感じに見えていることが多い。なぜこれを買った

このSL-RS35はシマノの他のレボシフト製品に比べてバレル部分がより太くなっているようにも見えるので、やはり他のレボシフト製品を使えばこういう症状は出ないのかもしれません。ミドルからアウターに上げる時に少し重い感じはするので、そこで手に負担がかかるのかなと感じます。

というわけで、レボシフトによる変速自体は指で操作するトリガーシフターとはまた違う楽しさがあるとは感じるのですが、このSL-RS35をこのまま使い続けるかどうかは微妙という感じです。レボシフトにこだわるのであれば、フリクションのSL-RV400-LNあたりに交換するかも。それか別のサムシフターに鞍替えしてしまうかもしれません。

Shimano SL-RS35 レボシフト ESLRS35LSBP

シマノのレボシフトは製品ラインナップが豊富で、ディスプレイ部分の大きさの他、グリップ部分の長さ・太さ、SIS(インデックス)かフリクションかなどをよく観察・検討した上で購入したほうが良さそうです。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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