ラック製品レビュー

Dahon K3でリアラックを使いたい: 純正14インチラックと汎用20インチラック、2製品の比較

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人気の折りたたみ14インチミニベロ、Dahon K3でリアラックを使ってみようと思いました。この記事ではDahon純正の「Rear rack 14″」(K3/Dove対応)と、GIZA PRODUCTSによる20インチ小径車対応の汎用ラック「CAR096 リアキャリアー」をK3に実際に取り付けて使ってみた時の感想をお伝えします。

DAHON リアラック 14インチ

まずはDahon純正のリアラック(Rear rack 14″)から。これの良いところは、純正品だけあって見た目もスマート、コンパクトかつ軽量なところ(フィッティング込みで実測354g)。

Dahon Rear rack 14

下の写真でシルバーに見えているコの字型のパーツをチェーンステイのアーチにボルト1本で留め、Vブレーキの固定ボルト2本を外して、そこでも留めます。この3点で固定します。

Dahon Rear rack 14

取り付け自体は難しくないと思いますが、Vブレーキと共締めする時の力加減が大事で、特に左側のアームはネジを強く締めすぎると戻りが悪くなる傾向がありました。Vブレーキの動作に影響しない「ちょうどいい締め加減」があるので、それを探る必要はあります。

Dahon Rear rack 14

このキャリアを取り付けたままK3対応の純正スリップバッグ(ミニ)に入れられるのも良いです。カッコいいし、良いものだと思います。

欠点は、あるとしたら「短くて低いこと」くらいです(欠点というか、仕様ですけれども)。高さ的には小型のパニアバッグなら地面とのクリアランスはギリギリ確保できるのですが、後方へのオフセット量を確保できないので踵が当たります。パニアは、普通のものはまず使えないでしょう。

一般的にはプラットフォームの上にトランクバッグを設置するか、ドライバッグを巻きつけるかという使い方になると思います。こう見えて上級者向きの、ミニマルな製品かもしれないと思いました。

GIZA PRODUCTS CAR096 リアキャリアー

私が意図していた使い方からすると、もう少しだけ高さがあって、後方にも伸びているものが欲しい。それでいてストレスなく折り畳めて、輪行袋にも入れられるものはないか… というわけでたどりついたのが「GIZA PRODUCTS CAR096 リアキャリアー」という製品。20インチ車での使用を想定しているので、だいぶ高く・長くなりました。

GIZA PRODUCTS CAR096 リアキャリアー

シートポストには「MINOURA シートポスト クランプ MT-800N用」で接続しています。便利です。

MINOURA(ミノウラ) シートポスト クランプ MT-800N用

いまうまく使えている私のセッティングです。リア三角のダボ穴は上側を使用。

GIZA PRODUCTS CAR096 リアキャリアー

天板ではこの位置のネジ穴を使っています。

GIZA PRODUCTS CAR096 リアキャリアー

このラックのエンド幅はDanon K3のラック用アイレットの間隔よりもずっと広いのですが、丁寧に曲げながら両側からネジこんでいくと、ほとんどストレスなく装着できました。装着後も「無理やり取り付けた」感じは全くなく、良い感じになりました。ただ、アルミ製なので念のため丁寧に作業したほうが良いと思います。

さて、このGIZA PRODUCTSを車体に取り付けたまま、折りたたんで輪行袋に入れられるかどうか?

Dahon純正のスリップバッグ・ミニには、…入りませんでした!(ペダルはMKS FD-7の場合)。ギリッギリ行けそうな感じがするのですが、ジッパーがどうしても締まりません(本当にギリなので、もしかしたら成功する人もいるかも)。

だがしか〜し! それは想定済み。私がブロンプトンで使っている「かるが〜る」という輪行袋になら、入るんだな〜これが。勿論サドルバッグは取り外す必要はありますし、トートバッグのように腕を通すのはちょっときついのですが、一般的には20インチミニベロ用の輪行袋であれば問題なく収納できると思います。

ミニマルでスマートな純正か、使い勝手の良い汎用品か

下の写真は、Dahon純正14インチラックとGIZA PRODUCTS CAR096の大きさ比較です。写真中の車体のサイズはだいたい揃えてあります。GIZA PRODUCTSのほうが荷台をだいぶ後方まで、かつ高く設定できるのがわかると思います。

Dahon Rear rack 14とGIZA PRODUCTS CAR096の比較

そうは言っても、GIZA PRODUCTS製品のほうも小さいラックであることに変わりはありません。パニアバッグについては、手持ちの製品をいくつか試してみたところ、バッグを可能な限り後方までオフセットしてみても「踵がギリギリ当たらない」ものはありましたが、「気をつけないと当たる」という感じで、かなり気を使います。

GIZA PRODUCTSのラックであっても、パニアバッグを使うとしたら、小さいものを(特に横幅が狭いものを)工夫して使う必要があると思いました。あと足が前後に長い方はやめておいたほうが良いでしょう(私の場合は足のサイズ25〜25.5cmでこうなので、26cm以上の方だとパニアは難しいかも)。

一般的に、これらのラックはトランクバッグを載せたり、寝袋や衣類の入ったドライバッグや、小型テントを入れた筒状のバッグを載せて縛る、という使い方になると思います。トランクバッグ選びが楽しくなりますね。キャンプ場で「ちょっと薪買ってくる〜」という時もヒモがあれば活躍しそうです。テントやタープのポールや、釣り竿のような長いを巻きつけるのも良いでしょう。

私は当分GIZA PRODUCTSのラックを使うことになると思いますが、純正ラックはミニマルなものと割り切って使えば面白いと思います。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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