ややニッチな製品のレビュー記事です(ご興味のない方はお帰りの前にCBN Blog読者に人気のAmazon取扱商品TOP30などを是非)。シュワルベ・ビッグアップルという14×2.00タイヤをDahon K3で使いはじめてから、ちょうど5年目になることに気付きました(2020年春に購入)。タイヤには素材の劣化も見られず、快調に使い続けられています(※完全室内保管)。
何km使った?
このタイヤで、5年で何km乗ったか。パーツ毎の使用距離を記録するのはだいぶ以前にやめてしまったので、推測するしかありません。私も読者の皆さん同様に自転車は50台くらい持っていますから、1台1台の走行距離は5年が経過してもそれほどではない車体もたくさんあります。
このDahon K3では、仮に少なく見積もって100回のポタリングに出かけたとします。
1回20〜40kmのライドとしましょう。少ないほうの20kmで算出すると、それで2000km。プラス、100kmのロングライドを10回とします。これで3000km。さらに5kmのお買い物ライド(本当によく使った)で200回乗ったとします。これで4000km。控え目に見積もって最低4000km。実際には5〜6000kmなのかもしれません。ただ、1万kmは乗ってないだろうなとは思います。
タイヤの溝は十分残っていて、回転数の多い小径14インチであることを考えると(※ミニベロは700cロード等に比べると回転系パーツの消耗が早い)このシュワルベ・ビッグアップルの耐久性は相当に高いのではないか、とあらためて思います。見た感じあと1000kmは余裕ではないでしょうか(摩耗する前にドライロット等、環境要因でタイヤが傷んで終わりそうな気もしますが)。
ただ、雨天ではあまり走らなかった記憶があります。オフロードは、遭遇したら走るけれども98%は舗装路で使用、という感じでした。
ホイールのリムは平気だったか
ところで、シュワルベ・ビッグアップルを履かせたらDahon K3のホイールのリムが割れた、という事例が過去に多く報告されています。また、Dahon K3では「純正タイヤ以外を使用した場合のリムの破損については、保証が適用されない」という日本の販売代理店の規定があります。このあたりの詳細については、などかずさんの下の記事2本で詳しく紹介されています。


というわけで、「うちのK3のリムは大丈夫かな〜、そろそろ割れてきたりしないかな〜…」と、私もずっと気になってきたのです。しかしビッグアップルを履かせてから5年が経過した今も、リムにヒビや妙な盛り上がり、スポーク折れは見られません。
こんな記事を書くとこれがフラグ(呪い)となって次のライドでいきなり割れたりする可能性もありますが、個人的にはビッグアップルを履かせたK3の14インチホイールのリムが「割れた人」と「割れなかった人」の違いは、仮にリム・スポーク・ニップル等のパーツが完全に同じものであると仮定した場合、組み方(スポークテンションの管理)またはそれら部品の品質のバラつきに原因があったのではないか、という気もします。
過去5年間の私の体重はたぶん55kgが中央値、Dahon K3で走行する時は恐らく人一倍ホイールへの衝撃を避け、抜重もよく行っているほうだと思います(リムが割れたら嫌だから)。
しかし総走行距離を考えると、もし「K3純正ホイール+ビッグアップル」が「設計的にアウトな組み合わせ」だったとすると、もうとっくに壊れているような気もするんですよね。ただ、それってあなたの感想ですよね、と言われたら「ほんとその通りです」と即答できるくらいの「なんとなくそう思う」くらいの感想です。私の使い方がソフトすぎてたまたま持ちこたえている、という可能性は全く否定できません。
Dahon K3でビッグアップルを愛用されている方で、数年経ったけれどホイールには私同様に問題が出ていないという方、いやいや、やっぱり壊れちゃった、という方、よければTwitterなどで体験談をご共有いただけると幸いです。ホイールの製造年によって違ったりもするのかもしれないですね。
個人的にはDahon K3を純正タイヤ(筆者購入時はKenda 14 x 1.35だったと思います)で運用するのは、もう「なし」なので、仮にリムが割れるリスクがあるとしても私は今後もビッグアップルを使い続けるつもりです。だってこのタイヤ、気持ち良くて楽しいんだもん!
ただ、先にも書いたようにメーカー保証を受けられないリスクがあるのでこれからDahon K3やビッグアップルを試したい方はその点に留意しておきましょう(その他、Dahon K3に関する記事の一覧はこちらからどうぞ)。