製品レビュー

BBB POWERHEAD BAP-03:カーボンフォークコラムが「ちょんまげ」になってしまったので導入してみた【ロングタイプのプレッシャープラグ】

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BBBのオーバーサイズ・アヘッド用プレッシャープラグ「POWERHEAD BAP-03」のレビュー記事です。この製品は「カーボン製のフォークコラムがステムの上まで長めに飛び出している」「ステムのクランプボルトが締め付けるエリアの裏側までしっかりアンカーが届いてほしい」「もっとフリクション・固定力がほしい」といったケースで特に活躍すると思います。

BBB(ビービービー) ヘッドセット パワーヘッド ステムキャップ BAP-03 OS

コラム上端から約6cmの長さがある

POWERHEAD BAP-03の最大の特徴は「長い」こと。これに尽きます。シルバーの「アタマ」とでも呼べそうな部分には「ツバ」が付いており、そのツバの直下から末端までの長さが6cm強という感じです(プラグが広がらない程度に自然にネジを締めていった場合。下の状態で)。

BBB(ビービービー) ヘッドセット パワーヘッド ステムキャップ BAP-03 OS

この「長いプレッシャープラグ」がどんなケースで活躍するか。たとえば(カーボンの)フォークコラムが下のように、ステムの上にかなり飛び出している場合です。

BBB(ビービービー) ヘッドセット パワーヘッド ステムキャップ BAP-03 OS

鉄系のコラム+スターファングルナットの組み合わせなら、この状態でライドを続けても何ら問題はないのですが、カーボンコラムの場合はプレッシャープラグが「ステムのサイドクランプボルトの中心付近」まで降りてくるのが個人的には安心できるセッティングです(なお一般的にステム上端から何センチも「余り」が出るようなセッティングは、大部分のカーボンフォークの取説では推奨されていないと思います)。

筆者はこの自転車でJONES H BAR形状のハンドルバーを使っていまして、最近セッティングを詰めているうちにハンドルをさらに下げることになったのです。するとこれまで使っていたプレッシャープラグ(写真下)では、ステムの下側のボルト付近でカーボンコラムにかかる負荷が理想的ではないだろうと思ったのです。コラム内部のプラグが下のボルトの位置まで届きません。

実際の取付時はトップキャップ下とコラム上面のあいだに数mmの空間ができるようにスペーサーを入れているので、プラグ自体はさらに上に来てしまいます

そんな「ちょんまげ」みたいなコラムの余りは切らないとダメだろう、という意見もあるでしょうし、実際それがベストなソリューションだろうとは思うのですが、すると他のハンドルを試す時に支障が出ます。永久にこのハンドルを使い続けるならカットしても良いのですが、将来別のハンドルも使います。このコラムはこれ以上カットせずに残しておきたいのです。

そこでBBB POWERHEAD BAP-03の登板です。問題のカーボンコラムの横にあてがってみると…プレッシャープラグの位置が理想的!ステムの横のボルトを締めていっても、カーボンコラム内側でプレッシャープラグが2つのボルト付近から生まれるトルクを均等に受け止めてくれるように思えます(大体の話です)。

BBB(ビービービー) ヘッドセット パワーヘッド ステムキャップ BAP-03 OS

そもそも論として、フォークとステムの規定トルク内でボルトを締め込む分にはそこまで気にしなくても良いことなのかもしれませんが、このハンドルには総重量3kg程度のツーリング用ハンドルバーバッグを装着することもあり、なおかつオフロードも存分に走るので、負荷がかかりそうなこの部分は個人的には丁寧に考えて組んでおきたい箇所なのであります。

取り付けてみる

それではPOWERHEAD BAP-03の取り付けに入ります。一般的なプレッシャープラグ同様の仕組みで、アタマの部分にはネジ穴と6mmヘックスの穴があります。

BBB(ビービービー) ヘッドセット パワーヘッド ステムキャップ BAP-03 OS

まずはプラグをコラムにかぶせ(ツバがあるので中に落ちないのが良い)、6mmヘックスレンチで締め込んでいきます(最大6Nm)。この作業により、樽のようなプレッシャープラグがフグみたいにぷく〜っと膨らんでいって、表面のギザギザがカーボンコラムの内側にかじりついて固定される、という仕組みです。ここでの作業は、あくまでプラグ本体をコラムに固定することです。

BBB(ビービービー) ヘッドセット パワーヘッド ステムキャップ BAP-03 OS

次にコラムスペーサーを入れ、トップキャップを付属のボルトで締め込んでいきます(5mmヘックスレンチ)。この作業の目的は、ヘッドセットから「ガタ」(余分な遊び)を取ること。ボルトを締め込んでいくとフォークが上方向にひっぱり上げられます。長くなるので詳述しませんが、ブレーキを握って車体を前後に揺すってみた時にヘッドセットがガタつかない程度に締めます。

BBB(ビービービー) ヘッドセット パワーヘッド ステムキャップ BAP-03 OS

コラムスペーサーは上端が「ツバ」から約3mm高くなる位置に来るよう調整しています(トップキャップとツバの間が3mmになるようにしています。取説では「ステム上面」から「ツバ」までの距離が3mmと図示されています。これはガタを取るために必要な基本スペースで、経験上でもこの距離が短すぎるとガタが取れないと感じます)

ここまで書いておきながら写真でお見せしたほうが伝わりやすいことに気付いた。実際はもう少しスペースがあります。このスペースは使用予定のトップキャップの下側の形状によって必要量が変わることもあると思います

さて、作業完了しました。このBAP-03は他のプレッシャープラグに比べて使い方が特に難しいところはなく、ツバが付いているところもあって作業性はむしろ他社製品よりも良いと感じます。「締める穴が2つある」という一般的なプレッシャープラグの基本的な仕組みを理解していれば、特に難しいところはないと思います。

BBB(ビービービー) ヘッドセット パワーヘッド ステムキャップ BAP-03 OS

こうしたロングタイプのプレッシャープラグの選択肢は、皆無ではないもののそれほど多くもなく、その中でもこのBBB POWERHEAD BAP-03の「有効全長」はだいぶ長い部類に入ると思います。品質・扱いやすさも含めて個人的には良品であるという印象です。入手性も良いですし、トップキャップのデザインもモダンな感じで個人的には好み。

最後に念のため注意点として書いておきます。このPOWERHEAD BAP-03はこの記事で紹介したようなケース(=カーボンフォークコラムがステム上にかなり飛び出している状態)のソリューションとして実際に活躍すると私は考えますが、「それを目的として」存在しているパーツかどうかは、知りません。取説でもこういう使い方は紹介されていません。

また、プレッシャープラグ自体が長いのでコラム内部での接触面が増える→フリクションが増える→滑りにくくなる、と考えられるので、何らかの理由で現在使っているプレッシャープラグの固定力が足りないと感じられる場合にも試してみる価値があるように思います。

ただ、ガタが取れない場合はスペーサーやステムの面の精度が影響する場合も多いと個人的には感じるので、そこもあわせてチェックしてみてはどうでしょうか。スペーサーやステムは精度が高いものを使ったほうが良いと思います。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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