Rhinowalk製品のレビューです。Amazonでは「Rhinowalk 自転車ステムバッグ ドリンクホルダー ハンドルステムポーチ ブロンプトン用ボトルホルダー〜……」という なが〜い呪文詠唱型 の商品名になっていますが、「ハンドルポーチ兼ステムバッグ」というイメージの製品です。
これ、わりと良いものではないだろうか、と感じていました。実際に試してみたところやはり結構良いものだったので、詳しくご紹介していきます。
ミニベロのハンドルバーバッグとして
第一義的には、たぶんブロンプトンタイプのステム(=ハンドルポスト)の長いミニベロでの使用が想定されていると思われます。全体の姿はこちら。全5色展開で、私が購入したのは「ライトグリーン」というカラー。光の当たり方でベージュっぽく見えることもあります。表面は、やや光沢があります(個人的にはマットだったらもっと良かった)。
Dahon K3のハンドルに取り付けるとこんな姿になります。小物へのアクセスを考えると手前側に付けたほうが便利ですね。どちらかというとシティユースを意識したおしゃれ目な仕上げ、という雰囲気。大型化したPOTA BIKEのポーチという感じもします。
公称容量は2.5Lで、たっぷりモノが入ります。620mlのCamelbakポディウムが2本すっぽり入る くらいの大きさがあります。下は横から見た姿。大きいでしょう?
こちらはバッグ背面。2本のカムバックルと1本のストッパー付きドローコードで車体に取り付ける仕様です。ウェビングは6個あるのでカムバックルの位置を変えられますし、自転車以外のバッグに取り付けることもできそうです。
カムバックルの下にはラバー製のタブがあり、これをハンドルバーに密着させてからバックルを締めると滑りにくくなります。丁寧な作りですね。
ハンドルポストへの取り付けはこんな感じです。スプリングコードストッパーで長さを調節します。このタイプのバッグとしては全体的に着脱はしやすい印象です。
外側に小物入れのポケットがあり、スマホや日焼け止め、ICカードなどを入れておくのに良さそうです。ボタンはマグネット式。値段を考えると凝ってるなぁ、と思います。
底面には水抜き穴もあるので雨天でも平気です。
ショルダーストラップが付属しているので、貴重品や身の回り品をまとめて入れておけばライド中の食事休憩や買い物の時にも便利です。小さめのミラーレスカメラを運ぶためのショルダーバッグとしても活躍します。自転車ここに停めてあの50mくらいの山登ってくる、という時もドリンクとお菓子を入れて出発できるでしょう。
写真はないのですが内側にもジッパー付きのポケットがあり、小銭入れになりそうでした。全体的に品質は良いです。メーカータグからアホ毛が出ているのが気になったくらいで、他に縫製のほつれなどもありません。
実測重量はストラップ込みで203gでした。やや重い感じはありますが、丈夫めな生地が使われているので安心感はあります。ペラペラなタイプのステムバッグが好みの方には合わないかもしれませんが、耐久性はあると思います。
ひと手間加えてみた
個人的に「ここはいまいち」と感じたのが、巾着を縛るドローコード。これは本来、右側のメーカータグ(チューブ状になっている)の中に通して使うことが想定されているようですが(出荷時はそうなっていた)、使っているうちにコード先端の結び目がほどけてしまいました。ストッパーがなく、切りっぱなしの紐をただ結んであるだけです。
自宅にコードエンドストッパーのパーツがあるのを思い出したので、ひと手前加えてみることにしました。
↓こういうパーツです。登山用品店でも手に入ります。
私は巾着袋のフチの長さに合わせてコードを少しカットしましたが、メーカータグのチューブの中にコードを通す場合はカットしなくてもいいと思います。コードエンドストッパーはハメ直しが効くので、自分にとって使いやすい長さを探ってみましょう。
はい完成はいカッコいい。木の店さんもくから仕入れた板の上で記念写真。
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ドロップバーバイクのステムバッグとして
さてこのハンドルバーバッグ、ステムバッグとしても使えます。ドロップハンドルでもフラットバーでも使えます。このモードもなかなか良いのです。
容量2.5Lの大容量ステムバッグになります。
ただし、バッグ下のドローコードでも固定したい場合は上のベルトの位置を工夫する必要があると思います。補給食のような軽量なものを入れておくのであれば、上の2本のベルトだけで問題なく使えます(私の場合はこの状態で500mlボトルを入れておいても平気でしたけれども)。ガッチリ固定する方法はいくらでもあるので、必要であれば工夫してみましょう。
この秋とても気に入っているMorethanのフルフィンガーグローブ(レビュー記事)と雰囲気が似ています。同じ色ではないのですが(Rhinowalkバッグのほうが明るい)、近い方向性ですよね。こういうカラーリングが流行っているのでしょうか。ただ、Rhinowalkのバッグの生地はマットではなく、微妙な光沢があります(乾きかけのセメントの表面のようで好みが分かれるかもしれないけれど)。
このバッグ、私の購入時は¥2,599でした。この値段からすると非常に満足感が高いです。これを3,000円以下で出しているのはなかなか攻めているな、と思いました。しかもブルーにいたってはなぜか¥1,392のことが多いです(中国発送だけれどAmazonで購入すればトラブル時も安心でしょう)。
ミニベロでのポタリングには勿論、グラベルバイクでオフロード散歩、という時にも活躍すると思います。主にシティユースを想定したデザインかなとは思いますが、グラベルバイク・ツーリングバイクで使ってもあまり違和感がない不思議な佇まいのバッグです。小さいドライバッグと併せたら旅用の予備バッグにもなってくれそうです。