独オルトリーブからパニアバッグの新作”Vario Lite”がリリースされていたことに気付きました。従来のVarioと見比べると、第一印象ではシュッとスリムになったように見えます。ロールクロージャーである点は従来品と同じですが、アクセサリーパックのようなシングルフックではなく、同社のフォークパックのように左右のバックルで留めるタイプになっているところも相違点です。
ちなみにVarioは「パニアバッグとしてもバックパックとしても使える」製品です。上の写真左に見えている「フラップ」がリバーシブルになっていて、この下にラックに引っ掛けるフック類が隠れています。また、ペアではなく単品(シングル)販売です。
旧型(というか併売されていくと思われる)Varioは20Lと26Lの2サイズが存在しますが、Vario Liteは22Lのワンサイズ展開のようです。各モデルの高さ・幅・深さ・容量・耐荷重・重量・価格を下の表にまとめてみました。
Height | Width | Depth | 容量 | 耐荷重 | 重量 | 価格 | |
Vario 20L | 45cm | 31cm | 18cm | 20L | 9kg | 1360g | 185€ |
Vario 26L | 47cm | 31cm | 22cm | 26L | 9kg | 1550g | 200€ |
Vario Lite | 49cm | 32cm | 24cm | 22L | 9kg | 1180g | 160€ |
「シュッとスリム」になったように見えるのは縦幅が増えたからかもしれませんね(数字だけ見ると横幅はむしろ1cm大きくなりマチも増えています。数字合ってるのかな…)。しかしVario 20Lに比べて22Lと容量が増えているのに重量はVario 20Lよりも180g減っているのは優秀ですね。最初は何が”Lite”なのだろうと思ったのですが、単純に軽量化してみたということなのでしょうか。
フック類がQL2.1システムであるところは従来のVarioと同じ。ストラップの形状もほぼ同じに見えます。背中に当たるクッションの部分は、いちばん下側がVario 20L版同様、Vario Liteでも1つ。なんとなくVario 20Lをリプレースしてしまいそうなスペックにも見えます(Vario 20Lをあえて選ぶ人はいなくなりそうな気がします)。
カラーは現時点でブラック・ペトロール・ルイボス・ダークサンドの4色。欧州価格はVarioシリーズの中でも最安になっています。Vario 20Lと比べた場合は「容量が増えて軽量化されて値段も安くなった」と良いことづくめです。個人的には見た目もスマートでカッコ良いと思います。日本で流通するようになるのはだいぶ先かと思われます。
余談ですがVarioシリーズは背負えるのでパニアバッグ輪行でも活躍しそうです。Varioの中に下のリンクで紹介したCOBAGSを入れて運ぶと旅先で簡易な2バッグ体制にすることもできますね。
