ORTLIEBの「アクセサリーパック」の補修に関する記事です。同社のハンドルバーパックと組み合わせられるのは勿論、単体でも小ぶりなバッグとして便利に使える製品です(紹介記事)。今年で使用3年目になるのですが、1年ほど前からベルクロストラップ(マジックテープ)が裏当ての部分から少しづつ剥離しはじめました。
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現在ではハンドルバーに巻き付ける2本のベルクロストラップが両方とも、裏側から完全に剥がれてしまっています。この状態でも使い続けられてはいるのですが、あまり気持ちが良くないので修理することにしました。
接着しなおせば良いだけであるように思われましたが、果たしてどんな接着剤が望ましいのか。調べたところ、海外掲示板では「シューグー」なる品を推す声が複数見られたためAmazonで検索してみたところ、アロンアルファとのコラボ製品が見つかったのでこれを試してみることにしました。「ゴム・革・木材・金属・プラスチックなどに使用可能」とされています。
ORTLIEBのアクセサリーパックは靴底などでも使われるポリウレタン素材が主と思われるので、これでまず大丈夫だろうと考えました。ちなみに接着できないものとしては「ポリエチレン・ポリプロピレン・シリコーン樹脂・フッ素樹脂・PET樹脂」が箱裏の取説に挙げられています。また「アクリル・ポリカーボネート・ポリスチレン」ではひび割れや溶けが発生することがあるそうです。
付属のヘラのように見えたものは実はヤスリで、まずそれで表面を整えます。それから取説に従って「片面に少量塗布」しました。下のように接着剤を雫のようにポツポツと置くような塗り方がイラストに描かれていたのでこのようにしたのですが、接着剤が四隅まで回らなかったのでそこは最後に少し足しました。エッジの部分はムラなく塗ったほうが良いように思いました。
塗り終えたらすぐに貼り合わせて、しばらく押さえます。
あっさりと作業完了。1日も経つとちょっとやそっとでは剥がれそうもない強度で接着していました。作業中にはみ出した接着剤がほんの少しだけ指先に付着したのですが、その熱感が強力で、皮膚への攻撃性はノーマルタイプのアロンアルファよりも相当高いように感じられました。指と指もほんの少量でガッチリくっつきそうになるので要注意です。
このアクセサリーパックは愛用・酷使しているせいかアホ毛も出てきました(撮影後に散髪済み)。しかしこれでまた何年か使い続けられそうです。
なおオルトリーブのパニアバッグ等の胴体部分に穴が開いた場合は、テント補修用のリペアテープを使用される方が多いようです(バッグ本体部分では針と糸を使うと防水性能が損なわれるので要注意。今回の私のケースでは縫っても構わないところではありましたけれども)。