カメラを背負ったままライドする時に活躍するアクセサリーの話題です。アルティザン・アンド・アーティストによる「イージーディフェンダー」というカメラカバーで、ファインダーや背面モニター等が覆われることでいくつかのメリットが得られます。
2年半前、下の記事2本で紹介したことがあります。詳細を知りたい方はこちらも是非あわせてお読みください。



身体を守る・カメラを守る・結露を防げる
あらためてどんな製品かを観察します。簡単に言うと「縦長の緩衝材」のようなものを三脚座にネジこんで背面に回し、レンズの下を通したドローコードで固定するものです(下の写真ではコードの長さを調整するストッパーの位置がおかしな位置に来ていますが忘れて下さい…本来はクリップの上に行くべきパーツです。説明写真を撮る時に間違えてしまいました)。
背面から見るとこうなります。EVFのあるカメラはEVFとモニター画面が覆われることになります。これの何が便利かというと、ライド中にEVF(ファインダー)の突起・アイカップが背中に当たってゴツゴツせず、結露もしにくいのです。最近の高温多湿な日のライドではこのイージーディフェンダーがないと結露しまくりなので、とても助かっています。
横から見たところです。カメラのゴツゴツが身体に当たる不快感を軽減できるだけでなく、カメラ自体に傷が付くことも防げます。安心して石やコンクリの上に置けます。(底面に結構傷が付いてしまいますよね。あれを防げます)。
ファインダーやモニターを見るためにカバーを外すにはワンアクションが発生するので、速写性は少しだけ犠牲になります。コードをレンズの下に回して端をクリップに固定するだけですが、少し慣れが必要かもしれません。しかし得られるメリットのほうが大きいと感じます。
カメラは身体に密着しているとファインダーがどうしても結露することがあり、この製品は冬でも活躍するのですが、ウェアが薄い夏場は特にファインダーのゴツゴツが背中に当たって不快に感じることが多いため、このイージーディフェンダーにありがたみを感じます。振動の多いオフロード・グラベルライドではなおさらです(※ライド中にカメラを身に着けていると、落車時にカメラが身体を傷付けるリスクがあるのでご注意下さい。場合によっては大怪我に繋がります)。
アルティザン・アンド・アーティストのイージーディフェンダーはまさにこの季節、灼熱のこの夏に特に推したい製品であります。同社の直販ECサイトから購入できるので、気になった方は是非こちらをどうぞ。



モノづくりが好きな方でしたら、自作してみるのも面白いのではないでしょうか。三脚座にねじこむDリング付きのネジ、クッション性のある素材(手芸店でレザーを調達して使うのも面白そう)、ドローコードとコードストッパーがあれば、イージーディフェンダーのような美しい仕上がりは無理でも、機能的には満足の行くものが作れるかもしれませんね。コードのかわりにマグネットを使うのも面白そうですし、コードで固定しなくてもライド中にカメラと身体のあいだの緩衝材はそんなにずれないような気もします(レザーをL字型に成形して底面の三脚穴にネジこむだけでもなんとかなりそう)。