リアラックに載せたドライバッグやトランクバッグなどの「はみだした部分」が重みで垂れ下がってタイヤ・ホイールに接触しない方法は何かあるでしょうか? という質問投稿を海外掲示板で見かけました。スレ主さんの写真を見ると、大きいドライバッグをリアラックに縦方向に載せていてこの問題が発生しそうになっているのがわかります(下の写真の矢印部分)。
出典 Extending Ortlieb Quick Rack
スレ主さんはPVC(ポリ塩化ビニル)の板で補強しようとしたものの、上手く行かなかったそうです。コメント欄ではマリン・プライウッド(マリン合板。船舶などで使われる耐湿性のある高品質ベニア合板)をジップタイでラックに取り付ける方法や、穴を開けたアルミの棒をラックの上に1本渡してタイラップで結ぶだけで補強材になる、といったアイデアが寄せられていました。
私も過去に同じ悩みに直面したことがありました。この時の自転車キャンプでは、Dahon K3というミニベロにキャリア(GIZA PRODUCTS CAR096)を取り付けて、その上にオルトリーブのラックパック(34L)を載せて運びたかったのです。最終的にホームセンターで数百円の安い木の板を購入して、適当な長さにカットして適当なゴムバンドでラックに括り付けて解決しました。
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実走していて気付いたのですが、この自転車ではバッグは縦方向に載せるより横方向に渡したほうが安定しました(笑)。この板は十分な強度があったので、このようにラックの上に横に載せても全く問題なし。なおこれは恒久的なセッティングではなく、あくまでこの日だけ運用できれば良い、というものでした(この後も買い物でたまに活躍していますが)。
キャンプ中はヘリノックスの折りたたみチェアのそばにこのラックを寄せると便利な物置き台になったりもしたのでした(ドリンクや食材を載せたりしました。便利便利)。
私は自転車キャンプを頻繁にやるようになって、自分の中で大きく変わったことがあります。それは、何かを行う時に道具や機材が不足している時、以前の自分であれば既製品や完成品を買う、というのがごく当たり前の発想だったのですが(つまり主に「金で解決」する)、身近にあるもの・既製品でないものを流用して解決する、という発想を持つようになったことです(金よりも知恵をメインに解決する。この補強板は、そういう意味では稚拙な例かもしれませんけれども)。
失敗することも多いのですが(というか失敗することのほうが多い)、自分で解決法を編み出してそれがうまくいった時は大きい満足感・達成感があります。自転車キャンプ・自転車ツーリング活動での大きい楽しみのひとつにもなっています。
この日は近場でのお気軽チル系キャンプでした。気持ち良かったなぁ…
唯一の問題としては、こうした板は数百円で安価に購入できるものの、個体によって重さがだいぶ違います。私が購入したのは焼いて水分を落とした杉材でしたが、同じ焼製材でも重いものと軽いものがありました。ベニアのほうが軽量だろうと思います。また、スレッドでも紹介されているように「板」でなくとも、ロッドのようなもの1本をラックの上に置くだけでも補強効果はあると思います。