大人だって ほしいんだもん
ポチったら こう言っちゃうnadokazuです。
というわけで、本日の駄文はこちら!
またまた忖度マシマシです。
本稿執筆にあたっては、COOSPO様よりサイクルコンピュータ「CS500」の無償提供を受けております。わかりました! 靴舐めます!!
今回も勝手な動機で勝手なことを書き殴っていきますが、新品のサイコンをタダでくれるブランドを贔屓目で見ないほうがおかしいですよね。公正で正確な情報の提供なんかハナっから諦めて、相変わらずの忖度マシマシでお届けいたします(土下座3回目)。
▼ 参考記事
COOSPO CS500は、不安になるほど低価格!
本稿は忖度して記述しているので他のブランド名は一切出しませんが、いま使っているメインのサイコンはGarminのEDGE 530です。
もはや思いっきり型落ちしてるとはいえ、購入時価格は税込55,400円。ギリギリで「ミドルグレードモデルです!」「今でも第一線級の性能があります!」と、言い張れるでしょう。
一方でCOOSPO CS500は、通常時のAmazon価格が税込10,999円!実に5分の1という、驚愕のロープライスです。さらにクーポンが出たりセール価格とかになったりしたら、その価格はあっさり1万円以下に急降下します。
ちょ、ちょ、ちょっと待てーい!!
まがりなりにも、画面カスタマイズが可能で簡易とはいえナビ機能まで付いたGPSサイコンですよ?いくら電子機器の低価格化が進んだとはいえ、さすがに激安すぎない??
高い機能性に対して、安いときには1万円を割ってしまうCS500の激安プライス。昨今のサイコン事情についてはまったく明るくないのですが、これもう完全にゲームバランスが崩壊しちゃってますよね?もはや驚きを通り越して、不安になっちゃうレベルです。
COOSPO CS500を開封してみた。
自分の中のベンチマークは、曲がりなりにもトラディショナルブランドのミドルグレードモデル(ただし型落ち)です。最新型とはいえ安いときには1万円を切るサイコンと比べてしまったら、いくら忖度マシマシでも抗えないほどのストレスが溜まりまくるのでは…?
という感じで心に黒いモノを抱えながら、届いたCS500を箱から出してみます。パッケージは普通の箱で、思いっきり普通です。
付属品充実!
中にはCS500本体のほか、付属品として
- マニュアル
- USBケーブル
- ゴムバンド式のマウント
- ストラップ
そして
- ステッカー
- 液晶保護フィルム(結構固いのでガラスフィルムかも)と画面クリーナー
が入っていました。
ストラップと液晶保護フィルムが、本体とセットで付いてくるのは嬉しいですねー。特にフィルム!使い倒したあとに貼り替えると、新品にちょっと戻った感があって買い換え意欲が激減します。CS500はタッチパネル式ではないので画面をペタペタ触ることはありませんが、余計な出費を確実に少なくできるはず。そして将来的な物欲発生の危険性も、グンと低下させられます。
高そうではないけれど、安っぽくは決してない。
筐体のデザインと質感に、特別なものは感じませんでした。そりゃ安かったら1万円を切るモデルですから、品質感!高級感!みたいなところとは圧倒的に無縁でしょう。それじゃあチープ感マシマシなのか?というと、そんなこともナッシング。トラディショナルブランドのミドルグレードモデル(ただし型落ち)と並べても、質感に格差社会を感じたりはしません。
本体左上のメインスイッチはロゴがプリントでは無く彫り込まれているほか、ちゃんと面取り加工されていて押下した感触も悪くないです。
本体右側と手前側にもボタンがありますが、すべてに何の機能を示すのかが彫り込まれています。これ用の金型を用意している、ということですよね?
そして、充電コネクタはUSB-C!さすがにイマドキのデバイスで、Micro USB Type-Bはありえないですよねー。この調子で、自転車絡みのあらゆるデバイスからType-Bを駆逐していきたい!
それと写真には写ってないですが、技適マークもちゃんと付いています。いずれにしても「かけるべきところに、きっちり手間とコストをかけている」と言えるのでは。
初期セットアップは、スマホアプリが便利。
イマドキはどのメーカーもそうだと思いますが、COOSPO CS500もご多分に漏れずスマホアプリとがっちり連携します。公式アプリの名称は、「CoospoRide」。いかにも中国語直訳っぽい怪しげな日本語が散見される仕上がりではあるものの、アプリが急に落ちたり、接続や操作に手こずったりは一切なしでした。本体とのペアリングや画面のカスタマイズ、表示項目の設定もサクッと完了。あ、もちろん添付のマニュアルには、一切目を通してません。
タッチパネル式じゃないサイコンって、画面表示の項目を本体のボタンをポチポチしながらメニューを掘っていって設定するのが激烈なストレスです。それがスマホからサクッとできちゃうのは、便利すぎます。ちょっと前のサイコンだと、これができないんですよねー。
というわけで、開封して初期セットアップの完了まではストレスフリーでした。
各センサーとCS500の接続は、さすがにスマホ経由では不可能。4つのボタンをポチポチしながらメニューを掘る作業を繰り返すことになるので、そこは我慢のしどころです。
本体左上のボタンはメインスイッチと「戻る」の操作に使い、右上が「OK」操作のボタンになります。右側下部に並んだ2つのボタンで項目を選択する形。メニューを掘って設定画面を出し、項目を選択してOKするという操作は右側の3つのボタンで行い、戻るときだけ左側のボタンを使う。という感じに、操作系が整理されています。
今まで使っていたトラディショナルブランドのミドルグレードモデル(型落ち)だと、「戻る」「OK」のボタンが本体右側で、項目選択のボタンが本体左側。設定時に右と左を行ったり来たりしながらボタンを押下していたので、メニュー項目を掘って設定するときの操作性はCOOSPO CS500のほうが上かも。
どんなデータが計測/表示できる?
表示可能なデータ項目は、無茶苦茶多いです。イマドキのサイコンなら標準的なのかもしれませんが、ここは世代の新しさを感じました。特にパワー系の表示項目には一般的なパワーのほかに「トルク効果」とか「ペダルスムーズ」みたいな、凡人には意味がよくわからない系の数値まで表示させることができます。
電動コンポにも、バッチリ対応。手持ちのeTapを接続すると、ギア位置だけでなく前後ディレイラーそれぞれのバッテリー残量まで表示可能でした(贅沢を言うと前後バッテリーの各容量を1枠で表示してもらいたいところ)。そのほかDi2用とみられる単一の「バッテリー」、さらに謎の「右側バッテリー」「左側バッテリー」という項目までありました。
レーダーの接続と表示も可能で、他ブランド製のレーダーもバッチリ接続できました。ただし画面がモノクロなので、スピードの速い車両の接近や後方がクリアの状態でも表示が赤くなったりグリーンになったりはしません(検知と接近車両の表示位置には、違和感なしです)。
サクサク動いて、モタつく印象は全然なし。
さてさて、初期セットアップが完了して、あとは自転車に乗って走るだけ!というところまでは、きわめてスムーズにこぎつくことができました。ふう。
で、ひと息ついたところで気づきました。ボタン操作に対する反応にモタついたり、画面の切り替えがカクカクしたりする印象が全然ありません。安いときは1万円しないモデルなのに、CS500の操作感は普通に快適。サクサク動きます。GPSサイコンに求められるスペックなんて、たかがしれているのかもしれませんが、搭載しているプロセッサの処理性能に不足なし!(n=1)です。
表示言語の設定は「英語」がオススメ!
COOSPO CS500、表示言語を「日本語」に設定すると、ローカライズしきれていない面白日本語が違和感ありまくりの中華フォントで表示されます。しかも漢字は画数も多いので、画面解像度の低さも目立ってしまう。
なので、ひと通り設定を済ませたら英語表示に設定しちゃいました。どうせ自転車用語しか表示されないので、幼稚園児レベルの英語力しかない自分でも無問題。
簡易ナビの設定手順はこんな感じ。
自分は現在位置やルートの把握にスマホを使っちゃうので、ナビ機能については重要視していません。とはいえ、機能として「ある」んだから、使ってみなきゃ!と思ってしまうのが悲しき人間の性。そう、「ある」のがいけない!!!「ある」のがいけない!!!!
それはさておき、CS500の簡易ナビ機能を使ってみたのですが思いのほかスムーズ&簡単でした。予めコースデータを準備しておけば、必要なのはスマホだけ。使ったアプリは「Ride With GPS」と「CoospoRide」。CS500とスマホは接続済みの状態にしておけば、ものの数分でナビの準備が完了できます。
簡易ナビの設定手順その①:ルートデータを用意する。
最初にルートデータを用意する必要がありますが、ここはPCを使った方が圧倒的にラクです。使用するサービスは、やっぱり「ルートラボ」が鉄板ですよね!…いまが平成だったら。
令和最新版の個人的な推しは、やっぱり「Ride With GPS」。ブルベやサイクルボール、JapanPeaksなどなど、参加したことのある自転車イベントの大多数でルート情報の提供に使われることが多いので自然に偏りました。
簡易ナビの設定手順その②:ルートデータを「CoospoRide」へ。
ルートが引けたら(自分で引いたとは言ってない)、RWGPSアプリで表示させて右上のメニューをタップ。プルダウンから「GPXをエクスポート」を選択します。
送信先の一覧が表示されるので、「CoospoRide」をタップ。任意のコース名を入力して、「保存する」をタップします。これで、スマホにルートデータが保存されました。
簡易ナビの設定手順その③:ルートデータを「CoospoRide」からCS500へ。
CoospoRideの「ロードブックの管理」画面で転送したいルートデータをタップして、「バイクコンピューターに同期」をタップ。以上で、スマホからCS500へのルートデータ転送操作は完了です。
ちなみにCS500の画面表示を英語に設定していると、日本語のコース名は文字化けしてゲタになっちゃいます。英語表示に設定するなら、「CoospoRide」でコース名を入力するとき英文のコース名にしておきましょう。
簡易ナビの設定手順その④:CS500でルートデータを読み込む。
CS500のメインメニューから「ナビ(Navigation)」→「コース(Course)」を選択すると、ルートの一覧が表示されるので使いたいルートデータを選択します。
ロード画面が消えてデータの読み込みが完了したら「ナビ(Navigation)」を選択。これで、ナビゲーションがスタートします。
ナビの使い勝手はどう?
あくまで「簡易」なナビなので、地図は出ません。これから進むルートが、線として表示されているだけ。表示項目は、超ミニマム。
進路変更するポイントに接近すると、200m手前で画面上にマーカーが表示されます。そこから距離が表示され続けるので、どこで曲がるかわかります。
なのですが!
曲がるはずの交差点に進入しても画面表示は「15m先」だったりするケースが多数。残距離の表示と進路変更箇所のクセをつかむまでは、若干戸惑いがあるかもしれません。まぁ現在位置の表示はかなり正確な感じなので、ルート表示も併用すれば「どこで曲がるか」「どっちに行くのが正解か」は、幹線道路であればキチンとわかります。
ただ都心の入り組んだ道をチマチマまがっていくようなルートだと、スマホを併用しないと厳しいケースがありそう。
そうそう、地図がグルッと回るようなシーンだとスマホのような滑らかさでは動きません。表示されたルートがカクカク回転して、処理能力の限界が見えます。ま、さすがにしゃーないっすね。
実際に使ってみた。
それでは、いよいよCS500の実戦投入です。初陣の舞台になったのは、サイクルボールの中でも指折りの長距離ルート「湾いち」。獲得標高こそ1,000mに満たないレベルですが、総走行距離は211km。10時間超えのライドになるのは、出発前から確定です。
そんな「湾いち」を「ナビの誘導あり」「バックライトは自動」「レーダー/スピードセンサー/パワーメーター(ケイデンスも計測)を接続」「オートスタート/ストップをオンに設定」という、センサー接続モリモリのフル稼働状態(フェリー乗船中だけマニュアルにして計測を一時停止)で走ってみました。
9時前に出発して、帰宅できたのは23時過ぎ。フェリーの待ち時間や乗船時間を含めて、CS500の稼働時間はおよそ14時間20分です。
その結果!!
なーんにもトラブルなし。COOSPO CS500は、完璧にその仕事をやり遂げています。
フル充電でスタートして、帰宅後にチェックするとバッテリー残量は「65%」。
センサーつなぎ放題、バックライトも点灯しまくりで14時間走って、半分もバッテリーを消費していないのです。公式には「駆動時間45時間」が謳われていますが、話半分で見ていただけに目を疑いました。ところがどっこい…夢じゃありません…!現実です…!これが現実…!
「おろしたての新品だから」という側面はあるかと思いますが、200kmブルベぐらいは余裕綽々でクリアできちゃうバッテリー容量があるってことですよね。少なくとも100km未満のゆるポタなら、痛くも痒くもない。バッテリーの持ちに関しては、自分レベルだと文句の付けようがありません。
それと200km超の走行中、センサーとの接続が途中で切れたり不審な挙動があったり、ということも一切ありませんでした。
本稿は忖度して記述しているので他のブランド名は出しませんが、GarminのEDGE 530は200km走ると走行中に1〜2回は必ず謎のセンサー接続解除が起きます(勝手に再接続しますが、たまにペアリングをやり直すケースもあって涙目に)。あとレーダーの電源をオン/オフすると、ほぼ100%の確率で接続操作をやり直すまで再接続されません。
ですがCS500はレーダーの電源をオンオフしても、勝手に接続しなおしてくれます。今まではレーダーに外部バッテリーをつなげたときの再接続が思いっきりストレスだったのですが、CS500にそのストレスはありませんでした。
それともうひとつ!走行後のスマホへのデータ転送、けっこう速いんじゃね?と思わせるスピードでした。COOSPOアプリのデータ転送画面にはプログレスバーが表示されて転送の進行状況がわかるので、そこが大きく影響している可能性大ですが。
いずれにしても、安いときは1万円を切るモデルを使っているとは思えないほど快適に使えました。COOSPO CS500、ごいごいすーです。
CS500の弱点はここだ!!
多数のデータ表示項目、簡易とはいえキッチリ役割を果たすナビゲーション機能、豊富な画面表示、200km走っても半分以上の容量を残すバッテリー。操作がモタついたりすることもなく、ゆるポタ用途なら十分以上の機能性と性能を持っているCOOSPO CS500。
そんな本機に気になる部分があるとすると、画面解像度の低さでしょう。ほぼ同じ画面サイズを有するトラディショナルブランドのミドルモデル(型落ち)は、縦5段のデータ表示が可能。しかし本機では、縦4段に留まります。
あまり目をこらさなくてもスクリーンのドットが目視できちゃうぐらいの解像度なので、ここは本機の弱点として誰もが口を揃えるのではないでしょうか。
そりゃあ高精細でカラフルな画面のほうがイイ!というのは、誰もが思うところでしょう。でもサイクルコンピュータなんて、本来的には画面をパッと見て普通に数値が読み取れればいいだけです。モノクロだったりドットが見えたりしたところで、画面に表示されるのは所詮「アルファベットと数字」がメイン。高精細であることが、絶対的な優位性だとは言い切れない。
もちろん「走行中に数値が読み取りにくい!」みたいな表示品質であれば、さすがに忖度しきれませんがCS500の画面の視認性はかなり普通に思えます。
しかも!
画面の解像度が低めで表示項目数が少ないぶん、数字のサイズが大き目です。「加齢に伴い目のピント調節機能が低下して、近くのものが見えにくくなる症状」を感じている場合は、むしろ視認性が良いと思えるでしょう。
まとめ:不可欠な機能をしっかり備えて、快適に使える。しかも、激安!!
最近のハイエンドサイコンって、余計な機能が多すぎな気がしてなりません。これから登る坂のステータス表示は絶望メーターにしかならないし、急カーブ前の警告も画面に気を取られて視線を下げてしまうのでむしろ危険性増してませんか?あと自分はスマホのナビを使っちゃう派なので、ナビ機能がいくらアップデートされたところで全然刺さりません。
ゆるポタ野郎の自分がサイコンに求めるのは高機能・高精度よりも、「見やすいデータ表示」「センサーとの安定した接続」そして「確実なデータ計測と走行ログの保管」です。
そっちをおそろかにして、余計な機能を増やしていくのは本末転倒が過ぎるというもの。ファームウェアが何度も更新をされているにもかかわらず、いまだに走行中にセンサーとの接続が切れてペアリングし直す、なんて事態が起こっていたら温厚な私でも流石にブチギレですよ。というのが先々代からの遺言です。
で、CS500なのですが、シビアな使い方をする方や多機能を求める方、カラフルで高精細な大画面表示を求める方には思いっきり不足があるかもしれません。なにしろ機能は実にミニマムで、必要最小限のキワキワを攻めてきています。
ですが自分には、これぐらいの機能が揃っていれば必要十分。実際に200km走ってみて、不満らしい不満は感じませんでした(ここは忖度なし)。
そんなサイコンが、クーポンが出てたり割引期間中だったら、1万円を切るんですよ?
価格と機能性のバランスを鑑みると、個人的には「欲しい機能がひと通り揃えてあって、それでいて信じがたい低価格を実現している1台」としか思えません。
ローエンドなサイコンから乗り換えたい!という方の、最初の1台に。サブバイク用のサブサイコンや、メインのサイコンのトラブルに備えるバックアップ機に。あと古めのモデルを使っている方の、最新モデル体験にも。どうっすか?COOSPO CS500!