「ランでは外気温より約6.6℃(20 F)暖かい状態を狙ってウェアを着ます。サイクリングにおける経験則はどのようなものになるでしょうか? 」という質問投稿を海外掲示板で見かけました。ちょうど気温差が激しいこの時期に悩まれている方のご参考になるかもしれないと思ったのでご紹介します。
以下、個人的に目立ったコメントを抜粋・抄訳してみました。
- 私は最初の数マイルは寒さを感じるようなウェアを着ます。最初はキツイですが必ずそれで良かったということになります。最悪なのはオーバードレスすること(=必要以上に暖かいウェアにすること)です(98いいね)
- (上の人に)これですね。私の場合レーパンと半袖ジャージでライドを始めると、タイツと長袖ジャージを着た人たちが戻って来るところに遭遇します。どんな気温の時は何を着るべきかをメモに取ったりしました。経験を積むにつれてそのメモは良くなっていきました。すると悩まなくて済むのでとても良いです(28いいね)
- タイツとベースレイヤーとジャケットを来て戻ってくる人、それは私です。汗だくでみじめです。でも出発時はとても幸せでした(13いいね)
- レイヤリングするのを恐れないように。良質なベースレイヤー(私はGoreのウィンドストッパーが好きです)、フリースの長袖ジャージ、その上にウィンドブレーカーがあるといちばん寒い日でも私は大丈夫です(13いいね)
- 私の法則は、これは十分厚いグローブだろうと思っても間違いなくそうではないというものです(257いいね)
- ここ太平洋岸北西部(※北米)でのグローブの法則は、冬のロングライドでは2ペア持って行くというものです。最初のペアは途中で水浸しになってしまいます(40いいね)
- マイナス12℃(10 degrees)設定で着る(75いいね)
- ランでは凍結しそうな気温までTシャツとショーツじゃないですか。サイクリングでは15.5℃(60F)以下なら膝を覆います。比較できるものではないということ以外わからないです。私は出発する時に寒く感じる状態を目指します。その後3kmは本当に寒い。その後は良くなります(46いいね)
- Be bold, start cold (=大胆に、寒く始めよ)(20いいね)
- サイクリングではライドの後半とその時の気温に合わせてウェアを選びます(9いいね)
- 少しだけ寒さを感じる状態でスタートするといいよ。温かくなってくるから(6いいね)
- サイクリングでは風の冷たさが主に効いてくる。だから寒くて風が強い日は風をブロックするウェアが絶対に必要です(5いいね)
基本的には人それぞれで、ライドの強度、寒さ暑さにどれだけ強いか、ライドはどのくらいの長さかによって違ってくるという前提はあるものの、「乗りはじめは少し寒く感じるくらいのウェアにするのが良い」というのが大きいコンセンサスのように見えます(私もそう思います)。
ランとサイクリングの大きい違いはコメントでも指摘されているように、風の冷たさの影響が大きいこと。サイクリングのほうが速度域が高いため、風による体温の低下を考慮しないといけないところは重要ですね。
ちなみに風速1mの風に当たると体感温度は1℃低下すると言われています。また標高が100m高くなるごとに気温は0.6℃下がるという法則もあります
あとグローブの話は面白いと思いました。私は最近とても寒い地方を走っていた時にたまたま気温が妙に高くなった日があり、これなら春秋用のグローブで十分だろうと思っていたら、風で手が冷えて結構大変でした。グローブだけは出発時から十分に暖かいもののほうが良いかもしれないですね(末端と顔だけは最初から温かくしておいてもあまり困らない気がします)。
出発時は「今日どんなウェアでちょうど良いのかな」と考えていると出発が遅くなったりするので「メモを取っておく」というコメントも地味ながらとても役に立つTipsかなと思いました。
少し肌寒く感じるくらいのウェアで出発して、冷えを感じてきたら背中のポケットなどに入れておいたウインドブレーカーやジレを着て対応する、というのがごく一般的なところかなと思います。