カナダのMTBビッグブランド・Rocky Mountainが、米国におけるChapter 11に近い「倒産からの保護」をケベック州の最高裁に申請したことが海外掲示板で話題になっています。
出典 Rocky Mountain bikes files for bankruptcy protection
以下、寄せられたコメントからピックアップします。
- なんだってぇぇぇぇそいつはひどい。ノースショア・バイクシーンでの存在感はものすごいブランドなのに(87いいね)
- Trekがちゃちゃっとドメイン買っちゃうだろうな(100いいね)
- (上の人に)Treky Mountain(43いいね)
- Treky GT Mountain(18いいね・筆者注:GTも事実上倒産するという情報が先週頃から流れています)
- Trekのビジネス上の負債の噂を考えると、買収があるとは考えにくいな
- Chapter 11(それかカナダの似たようなもの)は会社が終わったことを意味するわけではないよ。負債を払いやすくする裁量を与えられるってことだ。多くの会社がChapter 11から復活しているよ(30いいね)
- (上の人に)記事を読むと、Rocky Mountainはブランドを売るつもりのようだ。買われればブランドは存続するだろうが、品質が影響を受けるのは疑う余地がない(25いいね)
- Konaはカムバックしたし創業者が買い戻したよ、いつだって可能性はある!(10いいね)
- こないだはGT、今度はRocky Mountainか。経済が悪くなると、打撃を受けるのはいつも大人の趣味の産業ですね。Polarisのスノーモービル工場も2つ閉鎖されると聞きました(80いいね)
- この種類の産業では、最大の利益を得るためにクレイジーな値付けをして消費者の財布を絞るのはベストなビジネスモデルではないと思います。最近MTBが高くなりすぎたから本当にやめてしまった人々を知っています(30いいね)
- (上の人に)利益の最大化のために人からお金を搾り取っているのは自転車産業だけではないです。それが新しい世界の姿です、心してください(20いいね)
- (スノーモービル等の)Arctic Catも店じまいすると聞いた(5いいね)
- KTMも雲行きが怪しいんだよね(4いいね)
- (上の人に)控えめな表現すぎるぞ。KTMは30億ドルの借金があって売れ残りのバイクが10万台あるんだぞ(7いいね)
- ブランドは生き残るでしょう。プライベート・エクイティに買い取られて、従業員は全員解雇。ブランドネームは維持して自転車も売り続けるでしょう、ただ他の同じような運命を辿った会社同様ジェネリックなフレームで、その会社が所有する他の会社の部品が使われるでしょう。いつも起こっていることです。ひどい話だけど、珍しいことではないです(18いいね)
ソース記事を読むと、同社は数週間前にノースバンクーバー・サンジョルジュとヨーロッパのオフィスから約14人の職員を解雇。今回はノースバンクーバー・オフィスの1〜2の職位を除く全スタッフを解雇。また確認は取れてはいないもののスポンサード・アスリートも契約解除になるものと考えられる。コロナ禍での供給確保と価格上昇に苦心し、パンデミック終焉後は販売価格の急激な値下がりに対応しなければならなくなり、利幅が減少していた。とあります。
コメントにもあるように、過去1ヶ月でKTMやGTの倒産の噂も流れていました。それはそれで衝撃的でしたが、MTB界におけるRocky Mountainのプレゼンスを考えるとかなり大きいニュースかなと感じました。会社の危機に至った経緯は、コロナ禍での過剰投資、コロナ終息後の需要低迷という、よくあるパターンのようです。今後も似たようなケースがまだまだ出てくるのでしょうか。